やる気!元気!渡邉美希です! J1リーグはシーズン終盤に入っています。コンサドーレがJ1に残留するためには、何が必要なのか? サッカー解説者の播戸竜二さんに聞きました。9月9日(金)のほっとニュース北海道でインタビューをお伝えします。
シーズンも終盤戦へ 残留に重要なのは?
今シーズン、クラブは3位以内、ACL出場を目標にしてきました。
しかし、9月3日の時点で、勝ち点31の12位。J2との入れ替え戦に回る16位との勝ち点差はわずか「3」しかなく、残留へ気の抜けない状況が続いています。
残留に向けてどんなことが大事になってくるのでしょうか。
播戸竜二さん
下のチームが勝っていなかったので『大丈夫だろう』という雰囲気から、『え、危ないんじゃない』という雰囲気になってきた。監督含め、選手スタッフがよりバラバラにならないことが大事。ここから、何が何でも勝たないといけない。勝ち点3をとることがマストになってくる。そのためにも得点が必要。
攻撃のキーマンは?
コンサドーレは攻撃的なサッカーを目指しているとしているにも関わらず、得点は29(リーグ11位の数字)。順位とともに物足りない結果となっています。要因の1つとして播戸さんは「得点を取る選手が決まっていない」と分析。得点力アップに期待がかかるキーマンをあげてもらいました。
新加入のキム・ゴンヒ選手に期待したい。オーソドックスな選手で、攻撃の起点になることができる。足元の技術もあり、シュートも打てている。(セレッソ戦の)ヘディングゴールは、前にディフェンスがいて難しい状況だったが、顔を振らずに止めて、上手く左上へ決めた。チームとのフィット感もよくモチベーションも高いと思う。3,4点を決められる活躍やアシストができると、残留や来年の戦いにつながっていくと思う。
さらに、プロ3年目の小柏剛選手です。
昨シーズンは、チームの日本選手でトップタイとなる7得点をマークするなど、攻撃の中心選手として活躍しましたが、4月のベルマーレ戦で「右ハムストリング肉離れ」と診断され、チームを離脱。リハビリを乗り越え、ようやく8月のベルマーレ戦でピッチに戻ってきました。先発出場して、アシストするなど勝利に貢献しました。
播戸さん
スピード感もあるし、フィットすればチームの大きな攻撃の力になる。
残りの試合は少ないですが、得点力アップに向け期待が高まります。
リーグ最多タイの失点数 守備はどうする?
一方で、気になるのが守備。
リーグの中で、最多タイの45失点を喫しています。でも失点について播戸さんは—。
失点に関しては気にしすぎないこと。ちょっとは減らさないといけないが、それはサッカーを変えないといけないので、僕は得点を取ることにフォーカスしてほしい。そっちのほうがポジティブに考えられるので。逆転したセレッソ戦は、引き分けに持ち込もうとせず、同点に追いついても点を取りに行っていた。あれがミシャの形。複数点を取りに行くほうが、ファンも喜ぶし、チームスタイルとしてもそのほうがいい。
今シーズン初の連勝なるか ジュビロ戦の意味合いとは
残留はもちろん、来シーズンにつながる戦いをするために、播戸さんは、コンサドーレのスタイルを再確認し、自信を持って臨むことが必要だといいます。
播戸竜二さん
失点が多く、得点は少ないが、何より自分たちのサッカーに自信を持てていないことや精神的な強さが足りていないと感じる。なので、次のジュビロ戦で勝って連勝し、残り6試合どれだけ自信を持ってプレーすることが大切。やはり、“このスタイルがコンサドーレの戦いだね”と見出さないと、来シーズンに向かってもチームが確立しないと思う。
そのジュビロ戦は、今週の日曜日、11日に行われます。7日の練習では、暑さの中、声を出し合いながら励んでいました。
NHKでは、播戸竜二さんを解説に迎えて、試合の模様を生中継でお伝えします。
ぜひご覧ください。
J1リーグ戦
北海道コンサドーレ札幌 vs. ジュビロ磐田
9月11日(日)午後1時5分〜 総合
攻撃のキーマン 小柏選手が残留への決意を話してくれました。
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