先週、報道発表された通りほっとニュース北海道は4月3日から新キャスターを迎えてフルリニューアルします!それに伴い石川晴香キャスターと瀬田の出演は3月31日が最後となります。「おかえりなさい」をコンセプトに新しくなるほっとニュース北海道にいい形でバトンタッチできるようつとめます。
実は、その為にいろいろ企画しました!きょうの放送や、今夜8時頃にNHK仙台局公式Twitterから発信される漫画“アナの日常”にご注目ください。
さて、告知はこれくらいにして本文では、異動が決まってからお会いできた皆さんとの思い出や、石川キャスターと私の今後について綴ります。
最後のブログのアイキャッチは
あえて、いつものスタジオで撮影
スタジオで写真を撮ったのは先週金曜日の放送終了後。
まず、なぜこの写真を撮ったのか。
実は今年度のほっとニュース北海道のスタジオセットは皆さんがこのブログを読んでいる頃にはもうありません。4月3日からの新年度の放送に向けて大改修を行なっているためです(改修については今夜の番組で是永千恵アナウンサーがリポートします)。
いつも当たり前にあったスタジオ。
当たり前すぎてあまり写真を撮ることはありませんでしたので記念にと声をかけました。
ちゃんとした写真も撮れていますが、自然体というか、わちゃわちゃした感じをあまり放送でお見せできなかったので最後は「らしい」写真を選んでブログに掲載します。
例えばこの一枚…

私を撮って!と言わんばかりにダブルピースをひとりカメラに送る渡邊キャスター。話そっちのけでこの様です(笑) この他にも、急に自撮りを始めたり、いなくなったりと自由奔放さを隠せずにいます。それが、彼女の良さであり強みでもあるのですが。“やる気、元気、渡邉美希さん”は新年度もスポーツキャスターとして現場を走りまわって、ほっとニュース北海道のビタミンとなるでしょう!
一方、いつも冷静沈着なのが浜崎慎二気象キャスター。この時も「ひとりだけカメラを意識してピースしない!」と渡邉キャスターに声をかける私をじっと見ています。さては、空気を読んでいるな(笑)私が目標に掲げ、達成できなかった10年キャスターを実現させたすごい人です。

いつも先回りができる人で、この時も一番最初にスタジオに入ってきました。6時40分からのお近くのほっとニュースで活躍する3人の気象予報士のお兄さんとして新年度も北海道の気象情報を守ります!
そして、石川晴香キャスター。

最後なのでばらしますが…、放送前、番組でどんなコメントをしようか綺麗な字で原稿に書き込みをしています。放送ギリギリまで夢中になっていて、スタジオになかなか入ってこないことも多々。内心「間に合うのか?!」とドキドキハラハラさせられていました。そうやって精一杯準備したにもかかわらず、思うようにいかないことも…。そのジャッジはわかりやすく、午後7時「ニュース7」のオープニングタイトルが始まるのと同時に「はぁーーーーー」と深く大きいため息が左から聞こえた時は、どこかに悔しさを抱えています。それらをバネに、日々、放送が上手くなる様子を見るのは密かな楽しみでした。室蘭局と札幌局あわせて4年間、本当にお疲れ様でした。4月以降は“充電期間”を経て新たな挑戦を始めるんだとか。どんなことに挑戦するのかは充電明けのご本人からの発信を待ちましょう。
このメンバーで放送するほっとニュース北海道は3月31日まで。最後までよろしくお願いいたします!
なお、これらの写真は4月で2年目に突入する福田裕大アナが撮ってくれました。ありがと~。

2年目に入ることや、2人の名前のうち「田」と「大」と、2つの漢字が同じことを表現したかったのかダブルピースをする福田アナ。つられて私もダブルピースをした結果、ふたりの年次の差16を、ピース4つ(2×2×2×2)で表現!まさこれを狙っていた…?!わけはないですね(笑)
それはさておき、福田君。これからも北海道の人たちのために働いてください。頑張ってね!
初任地といえば、異動を知り私の初任地 長崎からお祝いのカステラとお手紙が届きました。そこにはこんなことが書いてありました。
古典落語はおろか創作落語まで扱える
みんなに愛される噺家さんになられましたね
なんだかとっても嬉しくて
ついカステラを送らせて頂きました
この手紙を書いたのは長崎市でアートマンアトリエという美術教室を開いている芸術家の中島洋和さんです。新人時代に中島さんの妻で、ユーモアを交えて長崎の魅力を漫画で伝える「長崎に来ちゃった!関東女のビックリ移住体験」という漫画エッセイを出版したのざわのりこさんを取材する過程で知り合い、取材後、お二人には何度もご自宅に招いていただきました。
その際、当時放送されていた朝の連続テレビ小説「ちりとてちん」のストーリーになぞらえ、NHKの新人アナウンサーと噺家は、一人前になるまでの過程が見える点が似ていると中島さんは話しており、その会話の延長のお手紙だったのです。僕も覚えていましたが、中島さんも覚えていたんですね。嬉しい限りです。ずっと見てくれている人がいるのって幸せですね。

私の4月からのお仕事も紹介。
メイン業務は、Eテレ(月曜〜水曜 夜8時)で放送しているハートネットTVのキャスターです。「特集枠」と「私のリカバリー」を主に担当します。新年度は“当事者とともにつくる”を大切に、番組づくりが行われると聞いています。決して知っているつもりにならず、さまざまな問題と向き合う当事者の声に真摯に耳を傾け、誰にでも優しい社会へ一歩でも近づけられるよう誠実に取り組んでいきます。
そして、不定期ですが、ニュースLIVE!ゆう5時のプレゼンターも担当します。こちらは平日の夕方5時台に放送されているので、ほっとニュース北海道など午後6時台の全国各地のニュース情報番組とあわせて見ていただけるよう、全力で取り組みます。
引き続き、宜しくお願いします。
ほっとニュース北海道
共創の原点はテーマ曲では
ほっとニュース北海道を語る時、キーワードになるのは共創です。
超ローカル宣言を掲げて走ってきたこの2年。その柱は地域の皆さんの疑問に答える「シラベルカ」や、ディレクターが地域に滞在しながらディープな人脈を持つ人=ローカルフレンズと地域の宝を探す「ローカルフレンズ滞在記」でした。
新年度は、こうした地域との共創をさらに強めていくといいます。現に、コンセプトも含めてリニューアルの大部分を地域のクリエイターの皆さんとNHKが議論してつくり上げてきたとこの記事に書いてあります。
このように、当たり前になった地域との共創。その原点は何か、ふと考えた時、私は「テーマ曲」がそうなのではないかと感じました。
番組開始当初から、テーマ曲は毎回、地域のアーティストが制作。地域を応援する番組のメインテーマは地域の人に歌ってほしい。そんな思いからだったと理解しています。
私が担当したこの5年は3組のみなさんが楽曲を提供してくださいました。
2018年4月〜19年3月末は、なかにしりくさんが「ドア」を。

2019年4月〜21年3月末は、まえだゆりなさんが「ぼくときみと」を。

2021年4月〜23年3月末は、HAMBURGER BOYSが「NANTE HOT」を。

これらの楽曲制作や提供の依頼、放送で流す楽曲紹介の企画映像のロケや制作などは、主に私が担当してきました。その為、思い入れが強く、私にとっていずれの楽曲も明日への活力となってきました。みなさんにとってもそうであれば嬉しいです。
異動内示後に
お会いすることができた人たち
異動が決まった直後、みなさまへのご挨拶をつづりました。それをきっかけにたくさんの連絡をもらい、会うことができた人も数多くいます。
最後に、この1か月あまりでお会いすることができた人たちとの写真をご紹介していきます。
まずは、先日開催された斜里町でのローカルフレンズ・リアルミーティング。全道各地から30人あまりが集まりました。

現在、ローカルフレンズは放送の枠を飛び越え、地域の活動者をつなぐコミュニティーとなっています。コロナ禍ではオンラインで定期的に行ってきたミーティングも、最近は対面でも行うようにしています。

今後ますます大きくなることでしょう。私もまた参加したいです。この時、集まったみなさんから手書きのメッセージをもらいました。生涯大切にします。

このほか、浦幌・帯広旅についてはこちらに書きましたね。

そして、北見ではローカルフレンズ滞在記の前身、出会い旅の初回に登場した環境大善の窪之内誠さんと工藤公太さん、ネイチャーガイドで斜里町でピリカデリックを経営する三浦隆浩さんと再会。

自ら幹事をした集まりも!

研修講師をお願いしたり余市町の取材でお世話になったりしたフリーアナウンサーの国井美佐さんやNHK室蘭80周年記念ロゴの制作をお願いしたデザイナーの小野寺千穂さん、UHBのアナウンサー廣岡俊光さんとNHK札幌のメンバーが集まってくれました。
さらにローカルフレンズの企画者さのかずやさん。

七飯町大沼公園の鍋谷雪子さん。

伊達市のローカルフレンズ界隈の皆さんとも会うことができました。

さらに、現在は関西と北海道で仕事を続けているフリーアナウンサーの永井華子さんも!2018年から2年間、ほっとニュース北海道でタッグを組みました。

出張の合間、私が愛犬と一緒に訪れていたワンちゃんの雑貨を扱う店にかけつけてくれました。この店の看板犬・チワワのそうた君を抱かせてもらった永井さん。そうた君の「なぜ?」の表情がたまらないです(笑)なお、その目線の先には飼い主の店長がいらっしゃいます…!
もっと多くの人と会う時間を作りたかったのですが、この1か月、特番「家族になろうよ」の放送があったり、知床や東京に出張に行ったりと、時間も体力も続かず、断念せざるを得ませんでした。声をかけてくださっていた方もいたのですがすみません。でも、また帰ってきますのでその時に会ってください。
北海道のみなさん、ありがとうございました。
そして、引き続きよろしくお願いします。

2023年3月27日 瀬田宙大