NHK札幌放送局

Be Nice!10代が熱い!!

瀬田 宙大

2021年11月17日(水)午後6時09分 更新

11月11日。1が並ぶ日に「おはよう北海道」で放送した熱い10代の取り組み。高校生が、「札幌都心プレイスメイキング」という取り組みの一環で、大通公園の一角を演出しました。10代つながり(?!)で、永遠の17.9歳を自称するVtuberの北空すずら(北海道スタジアムに出演)のARを駆使しながら、その熱さに迫っていきます。

「札幌都心プレイスメイキング」ってなんなん?

熱い10代の活躍を後押しするのは林匡宏さん
年齢は私と同じ!83年生まれの38歳です。ふだんから意見交換させてもらっている頼れる地域のアニキ!というイメージの方です。

ブログにしようとインタビューシーンを静止画に切り出したところ、あれこれ気になることが・・・。まずは、やたらと長い肩書!

実行委員会の前にある札幌都心プレイスメイキング・・・これ、私だけかもしれませんが、正直言って、わかるようでわからない・・・。
そこで、まずはプレイスメイキングとは何ぞやから紐解いていきます。

いい説明がないか探していたところ、NHK北海道と地域のパートナーシップのひとつのあらわれ the Locals の第1回のメンバーで、私たちのイベントにオーディエンスとしても、登壇者としても参加してくれた種市慎太郎さんたちのWEBメディアSENSE:D(SENSE Digital, SENSE Drive)にわかりやすい説明が!
詳細は特集記事「札幌プレイスメイキング最前線」(編集長・ライター:鷲見萌夏さん)シリーズの初回をご覧いただきたいのですが、許可を得て、一部抜粋してご紹介します。

プレイスメイキングとは、すべてのコミュニティの中心となる「公共空間」を人々が一丸となって再考し、再構築するためのアイデアであり、実践的なアプローチのこと。つまり、ただの「場づくり」ではない。公共空間の居心地がよくなり、そこから新しいコンテンツや、賑わい、コミュニティがうまれることで、その「場」が存在する街全体の価値の向上を目指すのがプレイスメイキングだ。
(札幌で公共空間の活用に関して考え、実証実験を行うプロジェクトが開始【札幌プレイスメイキング最前線#1】より引用)

なるほど~。
公共空間の活用って確かに大事ですよね。人口減少社会にあって、いわゆるハコモノなど何か新しいものをつくるのではなく、あるものを活用するということですね。この取り組みでは札幌の宝ともいえる(私は転勤してきてからずっとそう思っています。だって美しいし都市のそばにいくつもあるから)公園をもっと有効活用しようという考え、ステキです。
以前、この件で林さんと意見交換した際に「誰もが知るシンボリックな場所で実現できれば応用がきくはずだ」と話していました。有言実行。街のど真ん中にある大通公園でこの取り組みをスタートさせたところが林さん達らしく、最高です!

ちなみに種市さんは10代で起業した熱いハタチです。

さて、そろそろ高校生の実践に話を進めたいところですが、もう一つひっかかることが・・・。

林さんやい。いい大人が「うぇーい」って(笑)
38歳にもなって「せたちゅー」と呼ばれている私が言うのもなんですが、やっぱり気になってしまいました。
しかも、高校生×大人×行政というかけ合わせの先にどんな未来を見ているのか。そのあたりの答えを求めて連絡をしました。
すると、想像以上に深い答えが返ってきて、思わず深くうなずいたのでご紹介します。

「うぇーい」はですね(笑)、ただ盛り上がるだけじゃくて「たてよこななめでごちゃまぜで繋がりながら道筋(way)を探していく、そのために行動を起こす」という意味があります!

この意味で「うぇい」な民間人は札幌、北海道に増えています。さらに今回は行政や高校生も一緒にチャレンジしている点がポイントです!

この座組であれば、アクションがまなびの教材にもなれば、新たな公共空間活用のエビデンスにもなる可能性があります!まさにここです!
単に盛り上がるだけじゃなくて社会に地域にアプローチする人を増やしていきたいし、それを支えるルールづくりや制度設計にもつなげていく!
そんなイメージを持った挑戦です!

ですので、この「うぇい」な、まちづくり×まなびづくりのプロセスを官民融合で札幌の文化にしていこうね、という気持ちで取り組んでいます!

NHK北海道も #ナナメの場 プロジェクトを進めていますが、つながりが生む価値は大きいですよね。

それでは、高校生が大通公園をどのようにプロデュースしたのかご紹介していきます。まずは「うぇい」を冠した企画から。

大通うぇいLIBRARY

公園に設置された数多くの本棚。
ひとつひとつが表現の場となっていて、高校生たちが通う学校の校長先生から実行委員会として参加している様々な業界のオトナらがおすすめする本(プレイリスト)が並べられています。

私も実際に覗かせてもらいましたが、人にも本にも興味がわくいい企画でした。

ところどころに二次元コード、いわゆるQRコードも置かれていて、スマホでも見られるような工夫をしているあたりが現代の高校生らしさだなと感じました。

この空間を代表してインタビューに答えてくれたのは札幌新陽高校2年生の林あかりさんです。

自分の知っている人や、生き方が素敵な人のおすすめする本は興味深く、本への思い入れも入りやすいと思っています。

書店や図書館に行くのもいいですが、確かに”知っている人のオススメ”というだけで本が身近になりますし、その人の頭の中を覗けるような感覚もあって興味深いですねよね。しかもそれが、街のど真ん中の公園、気持ちのいいオープンスペース、大好きな札幌でというのが Be Niceポイントですね。

世界一入りたくなる防災トイレ

こちらは災害時などに活躍する仮説のトイレをデコったチーム。
目指すは「世界一入りたくなる防災トイレ」です。
たとえば・・・

照明を設置して、空間を明るく、可愛く演出。

鏡もご覧の通りです。さらに、地面には木目調のシートをひいて靴を脱いであがるようにすることで清潔に保ち、落ち着けるようにと工夫していました。

被災時にもこうした心のゆとりは大切ですよね。
これに関連して思い出すのは、あさイチを担当していた当時にお邪魔したある避難所のことです。
西原村という地域の避難所が「明るい」という情報を得て取材にお邪魔しました。正直、被災地で明るいという表現は不謹慎ではないかと最初は思いました。
しかし、現地にお邪魔して運営の中心を担った人や、災害ボランティアの人たち、避難している人たちと話してその違和感は消えました。
むしろ、被災者が常に悲しそうにしている、あるいはしているように見せてしまうことこそ問題で、大変な中でも前を向けるような工夫が必要だと痛感しました。もちろん、厳しい現実に向き合っている被災者の方もおられるので、そもそも「こうあるべき」という先入観こそが一番の悪で、それぞれの実情にあわせた空間にすることが最も重要だということは忘れてはならないとも思っています。

高校生の取り組みが、みなさんにも何かを考えるきっかけになっていれば嬉しいなと思いながら私も見学しました。

Sapporo cafe city

カフェでも高校生が活躍していました。

実際にバリスタの指導を受けてこの日を迎えたという札幌新陽高校3年の島田遼太さん。映像に捉えられた様子は立派なオーナーバリスタそのものでした。

まちづくりカフェをやりたいと考えていたのですが、やはりコーヒーが美味しいと気持ちも高まるので、今後にも生かせそうです。

地域の製菓店と珈琲店の協力のもと実現した取り組み。こういうコラボレーションもBe Niceですね。

余談ですが、北海道のコーヒーのアクセントも個人的な癒しポイントです。

ゆらぎコワーキングスペース

この空間、日が暮れると明かりが灯ります。

よく見ると、ペットボトルなど廃プラスチックを活用した照明があちこちに。実はこれ、いずれも高校生の手作りなんです。

放課後、高校生らが普段から活用している交流スペースに集まり作業を続け、

8日間かけて完成させたと言います。

通っている学校が違う10人以上の生徒が協力してつくった灯が空間を包み込みます。

実はこのプロジェクトの中心メンバーのひとり、札幌開成高校2年の石井樹さんが私たちNHK北海道の高校生プロジェクトに「ぜひ取材してください」という声をメールで寄せてくれたのが取り組みを知るきっかけのひとつでした。

そのメールには、このような熱い思いが記されていました。

私は10月8日から大通公園で開催される「都心まちづくりプラットフォーム公共的空間活用プロジェクト」に参加しています。公園を通して高校生が社会に対してメッセージを発信することをコンセプトに誰もがチャレンジできる公園づくりを行っています。
普段からイベントへの参加など、既存の使い方に則って大通公園を利用する機会がありました。しかし、一市民が主体となり活動できる機会はなかなか無いです。それは大通公園だけに限ったことではなく公共空間のほぼ全てに当てはまると思います。それが当たり前だと思っていましたが、このイベントでは高校生がたくさんの大人の協力を受けてそれぞれが強い意志を持ち、大通公園を舞台に活動しています。
このイベントで私はペットボトルを使いステージ周辺の装飾を行います。コープさっぽろ協力の元、各家庭からリサイクルのため工場に集められたペットボトルを利用して新たな装飾を作り出し、それを通して参加者や社会へメッセージを発信します。ペットボトルは普段はただのごみで豪華さとは程遠いものですが、ペットボトルでシャンデリアなど豪華な装飾を施します。ペットボトルの透明さとライトアップによって元々ごみだったとは思えない仕上がりになります。私は、価値は作り出すことで生まれることを伝えたいです。「である」ことと「する」ことのように年齢や肩書きに囚われずにこの公園のように誰もが挑戦できる社会を目指しています。
また、この活動全体を通して高校生に伝えたいことがあります。私は学校内で勉強が出来たり人望があったりするわけでは全くなくアクティブなタイプでは無いです。以前は私の生活のほとんどを学校生活が占めており現状に満足できず、満足がいくように何かに挑戦する方法もわかりませんでした。今、そのような境遇にいる学生に学校外で活動出来る場がある事を知っていてほしいです。
~中略~
準備を行う中でこのイベントはオープン文化祭のようだと感じました。コロナによって私の高校では学校祭を含むたくさんの行事が中止になり他校どころか校内ですら交流が少なくなってしまいました。そんな中で様々な高校生が学年関係なく交流出来る機会ができ、新しい友人が何人もできました。またオープン文化祭のように遊び感覚で参加してくれる友人も多く、課外活動へのハードルが下がったのではないかと思います。
高校生たちの挑戦を是非、取材して下さい。

熱いですね~。いいですね~。Be Niceです
感化されて、私も普段思っていることをツラツラと。思いを形にする力って、挑戦して育てるものだと思うんですよね。もちろん、時には失敗することもあるかもしれませんが、それでも挑戦を続け、もがきながらも前に進み、結実させることで身についていくと。
故に、こういう熱い思いを持った人たちに「イイね!」をたくさん言ってあげられる社会であって欲しいですし、そうした応援の声がちゃんと本人に届きやすい街だったらいいですよね。

地域を変える可能性を秘めた彼らのような存在、これからも応援していきます。

NHK北海道 広報担当は見た!

実はこの放送は、NHK北海道の広報担当と制作プロデューサーが協力して取材・制作しました。中心的な役割を担ったのは、下に掲載した、ローカルフレンズ滞在記のトートバックを持つ広報グループ3人のうち、写真の一番右側に写っている齋藤千夏さんです。取材後記が届きましたのでご紹介します。

高校生の発想力と行動力が自分の想像を超えていました

快適に過ごせるまちづくりに向けて、それぞれの高校生たちが、何ができるのかを考えたと聞きました。実現までにも、アンケートや、自分で調べた根拠をもとに大人たちにプレゼンして協力を仰ぐかたちをとっていて、このような経験を通して人を納得させる力が身についていくんだなということを感じました。

そのプロセスを踏んでいるからこそ、実際に自分たちのアイデアが、カタチになった時は、とっても嬉しそうでした!

全ての高校生に話を聞けたわけではありませんが、みなさんいい意味で個性豊かで、それぞれ得意・不得意があるし、不得意そうな部分を他の高校生が、どうしても高校生だけではできない部分などは大人がサポートしていました。頼り、支える文化がいいものを生み出すということですね。

会場には、学校で参加募集のチラシを見てプロジェクトに加わったという人もいました。実際にどうだったか聞くと、「参加してみてよかった」という高校生ばっかり!
今回、興味あったけど、自分なんかが…と思って参加できずにいる子がもしいたら、NHK北海道に「取材してほしい」と投稿してくれた石井樹さんも話していたように、「思ってるより壁は低いよ」と伝えたいですし、挑戦しないとみえないこともあるから、次回はぜひ挑戦してみてほしいと思います。

刺激をたくさんくれた彼らのアクション。
放送では時間の関係で伝えきれませんでしたが、興味深い話がまだまだたくさんあったので、紹介しておきます。

■防災トイレ
アメリカの調査で、トイレが綺麗だと公園に長く滞在してくれるというものあると知り、世界一綺麗かつ入りやすいトイレをつくろうとアイデアが生まれた。その具体例として約300人(大人〜高校生)に「入りやすいトイレは?」というアンケートを実施。結果、圧倒的に家のトイレという回答が得られたことから、家みたいなあったかいトイレにしようと考えたそうです。

■コーヒー
周囲の高校生にコーヒーを飲めるか調査したところ、約半数が飲めないと回答。苦さをとったコーヒーなら高校生も飲めるのでは?と考えて挑戦したそうです。お味は飲んだ人だけのお楽しみ。

■本棚
図書館や本屋さんの本棚でも、司書さんや店員さんがオススメした本は手に取りやすいですよね。立ち止まりやすさでいうと、子育て世代からは「小さい子どもを連れて本屋に行きづらいとき、こういうスペースがとってもいい」という好評の声も聞かれました。
実は、私も取材から編集まで初挑戦でしたが、やってみると周りがサポートしてくれて、なんとかなるということも、わかりました(笑)

挑戦って大事ですね!

齋藤さん、お疲れ様でした!
さて次回は何を取材しますか?!
今度はほっとニュース北海道にぜひ提案してください(笑)
お待ちしています!!

#すずらといっしょ 募集中!

最後にお知らせ。ちょこちょこ、いや、主張強めでブログに登場したARについて。
NHK北海道の大型番組「北海道スタジアム 秋ノ陣」では、現在北空すずらARと北海道旅!#すずらといっしょ と題して写真を募集しています。

今度の土曜日の放送で登場するかも…とのことですので、よろしければご参加ください。そして番組もよろしければご覧ください。

『北海道スタジアム 秋ノ陣』
11月20日(土)午後7:30 ~ 8:45 / 9:00 ~ 9:30【総合・北海道ブロック】
※途中「ニュース」により中断あり
※NHKプラスで見逃し配信あり

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

2021年11月17日

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