NHK札幌放送局

#ローカルフレンズ(2)【瀬田宙大】

瀬田 宙大

2020年3月25日(水)午後3時36分 更新

#ローカルフレンズ出会い旅 が2020年度の新番組として始動します。それを前に年度替わり直前!3月29日23時44分から23時59分に創刊準備号を放送します。この番組には地域で生きる人がいま見せたい、本当の地域の姿や人間関係が詰め込まれています。ご覧頂ければきっと地域で生きる喜びと北海道の魅力が見えてくるはず。地域に生きる若者は凄い。若者を支える大人も凄い。結果、北海道が凄い。そんな体感をお届けしていきたいと思っています。

…実は持ち込み企画です

冒頭、アクセル全開のコメントを書きながらなんですが、実はこの企画、持ち込みです。

(原田啓介 撮影)

持ち込んでくれたのは遠軽町出身のかずきゅんこと佐野和哉さん。去年札幌で開かれたNo MapsでNHK職員と知り合い、「地域の若者と一緒に新しいことをやっていきたい」という私たちの思いに共鳴して企画書をまとめ、届けてくれました。会議でのやりとりはいまも鮮明に覚えていますが特に印象に残っているのが「テレビではなかなか表現されていない地域のリアルを一緒に見にいきましょう」という彼の言葉とパッション。大いに刺激されました。地域に根差して活動するローカルプレイヤーや地域メディアと、私たちマスメディアの双方が強みをちゃんと掛け合わせれば新たな価値につながるのではないか…そんな仮説のもと、協力してロケを敢行。手探りながら1月末、ほっとニュース北海道で三夜連続でお伝えしました。放送に加えて、旅の様子をほぼ書き起こして構成した私のブログも多くの反響を頂き、この度 #ローカルフレンズ出会い旅 が始動することになりました。

これは番組に関わる私の所信表明のようなものですが、目指すのはかずきゅんがはじめに示してくれた「本当の地域を共有する」ということ。カメラを構えて、テレビ向けに撮影したものではなくという意味で。私たちも普段もどかしさを感じていました。取材後に信頼関係がより深まった時の、まさにその様子をお伝えすることはできなかったのかと。皆さんもありませんか?友人に会うために地域を訪れると、そこに息づくあたたかい関係性に触れることが。その空気を映像化したいんです。だってそれが、素敵だから。

(イベント「さいはて」より タニショーゴ 撮影)

かずきゅんは自らが主催するイベントや、様々な講演で言葉を発しています。名言を数多く残す遠軽のカリスマ かずきゅんは旅の中で言った。「人口減は単なる数の問題ではなく、熱量を持つ人の数や熱量そのものが減っていないかが大事」と。その点において北海道を見回すと、熱量は十分。あとは、私たちメディアができることをやるだけ。地域の、若者の応援団にならせてください。そして世代を超えたパイプ役として機能させてください。そんな思いが私たちにはあります。そのひとつの形がこの番組です。
新番組としての始動は、地域のプレイヤーとの架け橋になってくれたかずきゅんがいなければ実現しませんでした。そういう意味でローカルフレンズ0号はかずきゅんだと僕は思っています。未来への道はここから。私も仕事をしすぎずに仕事をします。

ところで…
ローカルフレンズってなーに?

そもそものお話。ローカルフレンズは地域とNHKを繋いでくれる、いわばそれぞれの友人です。3つの輪で表現するならば、NHKの輪と地域の輪の間に存在し、それぞれに重なりを持つ輪がローカルフレンズです。

創刊準備号のローカルフレンズは一般社団法人ドット道東の代表 拓郎くんこと、中西拓郎さんです。「たまにはジャケットを着た写真を」とこの一枚を送ってくれました。

拓郎くんの特技はシャトルラン。由来はバスケです。移動行程を地図に落すと、拓郎くんの動きは北見を拠点に道東の各地を車で行ったり来たり。その様をあらわす言葉として選択。 #北海道シャトルラン というハッシュタグも生まれました。

#北海道シャトルラン を考えた絹張蝦夷丸くんは以前「北海道は広いからこそ人に会いに行って面と向かって話す価値が他の地域よりも高いと感じている」と話していました。本当にその通り。労力を惜しまずこの数年間、それを当たり前に続けてきたのが拓郎くんでした。

拓郎くんのシャトルランは多くの人に影響を与えています。蝦夷丸くんと共に #札幌discover #北海道discover というタグを生み出しdiscoverムーブメントを起こした古賀詠風くんもそのひとり。拓郎くんに倣い各地を巡っています。この写真は、普段・十勝の浦幌にいる詠風くんが、上川の蝦夷丸くんのもとを訪ねた時の一枚です。デジタルを駆使して物理的な距離を埋め、つながりをもち、新たな価値を生み出すあたりは現代的。でも、拓郎くんのそばにいるみんなが言います。「デジタルは手段でツール。大事なのはやっぱり対面だよね」と。それがいまの北海道の若者のエネルギーの正体だと僕は思います。

時間を惜しまず、人と本気で会ってきたからか、拓郎くんには心の奥まで見透かされているような気がします。その一点においては正直、緊張感というか恐さがあります。でも、裏を返せばそれだけ本気で人と関わろうとしている証拠。かずきゅんが「最初は拓郎さんと一緒にまわって欲しいなと」と提案してくれた意味が拓郎くんを知れば知るほど理解できました。拓郎くんは旅のなかで「結局地域をつくるのは人だ」と強調していました。当たり前のことですが、ちゃんと意識をしていないとその大切さに本当の意味で気がつけないということなのかもしれません。

今後も、各地域ごと、各ローカルフレンズごとにそれぞれが積み上げてきた関係性を、地域の皆さん主導で紹介してもらいたいと考えています。結果としてご覧いただいた皆さんにも刺激になり、まずは自分のまわりを見まわす機会が生まれたらいいなと思っています。僕は少なくともそうしましたし、今回お会いした窪之内誠さん、山上裕一朗さん、川口洋史さん、中村守宏さんの活動をデジタルでウォッチしながら、またゆっくりお会いしてお話しする機会を持ちたいと思っています。皆さんの何らかのアクションにつながることを願って頑張ります。

ロゴもローカルプレイヤーの作品

番組のロゴはNHK北海道が繋がりを持たせてもらったローカルプレイヤーの作品です。優しいタッチで描いてくれたのは、遠別町を拠点に活動している「NPO法人えんおこ」のはらちゃんこと、原田啓介さんです。今回、ロゴを制作するにあたり、番組にどんな期待をもっているのか―ご本人にコメントをお願いしました。

北海道のひだりうえに住む僕が道東オホーツクに行くのに片道約5時間。移動時間のハードルを越えた先にある新しい出会いや魅力はなにものにも変え難いものです。「ローカルフレンズ出会い旅」。文字通りローカルプレイヤーを介して地域で活動する人と触れ合うディープな旅、今後の展開が楽しみです!

原田さん!いや、はらちゃん!ありがとうございます。一緒に育てていきましょう。そして、まだじっくりお話しする機会を持てていないので、今度ゆっくりお話しさせてください。

ところで…

ローカルフレンズってどうやって決めてるの?と疑問を覚えたあなた!!私たち、あるいはローカルフレンズの知り合いをたどって行く方法も考えたのですが偏りが出たり、そのことでたまたまつながりが持てずに出会えない人がいるかもしれない…そんな思いから、皆さんからの応募をベースにやっていきたいと考えています。つまり公募制です。我が町、我が地域、我が人脈に触れてみませんか?という方はぜひNHK北海道にご連絡ください。
先に言います。テレビの撮影は皆さんが思う以上に手間がかかる部分があります。これは私もテレビ局で働きだして「こんなに大変だったんだ」と驚きました。でも、それに見合うだけの発信をお約束します。NHK北海道が全力で皆さんの知って欲しい!という思いを、放送とネットを活用してご紹介します。地域のパッションと公共メディアの熱量の掛け合わせ最強説という仮説を一緒に証明していきましょう。皆さんからのご連絡お待ちしています。その熱量をぜひ文章につづってお送りください。デジタル全盛の時代ゆえ投稿フォームも現在準備中ですが、みなさんの熱量を少しでも感じ取りたいとも思っておりまして、あえてお便りで!という投稿も大歓迎です。ぜひお寄せください。

お便りの宛先(10月の会館移転まで)
〒060−8703 北海道札幌市中央区大通西1−1
放送部 ローカルフレンズ出会い旅 制作スタッフ 宛

最後までお読み頂きありがとうございました。改めて創刊準備号の放送は今月29日23時44分から15分です。ほっとニュース北海道をみたからいいやと思わないでください。どちらがどうかはさておき、同じロケのはずなのにA面、B面、裏と表のような差があります。まずはぜひご覧ください!!

つづく


(2020年3月25日)


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