NHK札幌放送局

パラリンピックの現場にいます!

瀬田 宙大

2021年8月30日(月)午後2時09分 更新

北海道のみなさん!東京2020パラリンピックはご覧になっていますか? 私は大会2日目から放送が始まった競技中継番組の国立競技場の特設スタジオキャスターをつとめています。

心が筋肉痛!?

毎日、アスリートのみなさんの躍動で心が震えています。仮に心にも筋肉痛があるとしたら今まさにそうなっていると思います!!

その大きな理由は、パフォーマンスはもちろん、直後に行われるインタビューのことばにもあります。

編集されていない選手の声を聞けるのが中継番組の醍醐味です。
なかでも特に心に残ったのはトライアスロン男子PTS4(運動機能)に出場した宇田秀生選手のレースとその後の言葉でした。

パラのトライアスロンはスイム750メートル、バイク20キロ、ラン5キロを連続で行い、合計タイムを競います。選手はそれぞれ障害によって得意とする種目が異なります。

宇田選手は右腕を失っています。最初のスイムのあとのトランジションで9位と追いかける展開。続くバイクで次々と他の選手を抜き去り3位と順位を上げ、最後のランでスペインの選手を抜いて2位に、1時間3分45秒でフィニッシュして銀メダルを獲得しました。このレースを見ながら、誰にでも得意とするもの、苦手なものがある。でも、逃げずにすべてと向き合い、自分を信じて前へ進むことで必ず道が開ける。ゴールがあるということを感じることができました。困難も多い時代に力をもらいました。

宇田選手はレースを終えて「たくさんの人が大きい声で応援してくれた。日本代表としての喜びと支えてくれたすべての人の顔を思い浮かべながら走ることができた。腕を失ってからいろいろあったが、いまは幸せです」という言葉を残しています。

胸が熱くなった瞬間は他にもあります。
「表彰台に戻りたい」と泳ぎを磨いて今大会にのぞんだ静岡県浜松市出身の鈴木孝幸選手のレースです。実は9年前、静岡局時代に一度、スタジオインタビューをさせて頂きました。北京大会以来の金メダルを獲得したレース直後のガッツポーズは心に残りました。各競泳選手の美しく力強い泳ぎに引き続き注目したいと思います。ちなみに、鈴木選手の100メートル自由形の金メダルレースを8Kで、そして150メートルの個人メドレー銅メダルのレースを実況したのは釧路局の西阪太志アナです。小山凌アナも選手のインタビューでたびたび登場しています。

もちろん北海道ゆかりの選手にも大注目しています。
函館市出身の池崎大輔選手が主力の車いすラグビー、目指していた金メダルはパリ大会以降の夢となりましたが、予選全勝でオーストラリアに2回勝っての銅メダル。試合後、未来の代表を支えるであろう福島県出身のハイポインター橋本勝也選手に「この悔しさを覚えておけ。強くなるぞ」と伝えたというインタビューに、この先まだまだやるぞという池崎選手の気迫を感じることができ、私も涙があふれました。本当にお疲れ様でした。

漫画の世界がリアルに そして日常に!?

実況中継で初めそのてスピードを見た男子車いすバスケットボールの放送直後、スタジオで思わず「漫画の世界が『リアル』に」とアドリブで言葉にしましたが、初めて見る人には驚きが大きいと思います。発見をきっかけに、それぞれの競技がいつでも当たり前にテレビで放送されるスポーツになっていってほしいと思うばかりです。
これまでの競技を見ただけでも、お伝えしたいことが山ほどできました。
これからも、同じコロナ禍の中を生きるトップアスリートたちが社会にむけて発する言葉を大切にしながらお伝えしていきます。

北海道内8選手が東京パラリンピックへ
北海道ゆかりの8選手をこちらでご紹介しています

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