NHK札幌放送局

ほっと通信(85)【瀬田宙大】

瀬田 宙大

2020年1月14日(火)午後4時02分 更新

道東は刺激的だった。帰り道、その一言が心にこだましました。

ことし初のロケは「道東」。
この3連休を活用して釧路市、弟子屈町、小清水町、北見市、津別町をまわりました。

はじめに向かったのは藻琴山です。
午前10時過ぎ、迎えてくれたのは屈斜路湖を埋めつくす雲海でした。

スノーシューを装着して、さらに山を進みます。

標高が上がると見える景色もまた変わります。

時間とともに雲海も消え、
正午過ぎ湖面に空が浮かび上がります。

私と一緒に写っているのは一般社団法人「ドット道東」の代表・中西拓郎さんです。
ドット道東」は、「道東」に点在する人たちを繋ぎ、十勝、釧路・根室、オホーツク各地の魅力をそれぞれが認識できるようにすることで「道東」という新たなアイデンティティーを確立するとともに、道外に向けても集合体としての底力を届けようと去年5月に設立されました。現在、クラウドファンディングで集まった資金を活用して、いまの道東での暮らしや人が見えるガイドブックを制作中です。

この日は、アウトドアガイドでフォトグラファーの國分知貴さん(赤いウェア)の協力のもと「道東の外遊び」をテーマに屈斜路湖周辺の取材に訪れていました。

國分さんは「出会える景色もまた一期一会、同じように見えてもいつも違う表情を見せてくれる。普段からこの地域で自然と関わりをもっていれば、顔も数多くみられるし、変化にも気がつける喜びがある」と語りました。ことしの雪の少なさなど、自然が発するメッセージも敏感に受けとめながら、もっと多くの人に関心を持ってもらいたい、そのためにも多くの人にこの地域の魅力を知ってほしいと語る姿が印象に残りました。

道東の外遊び」のページの執筆を任されたのは上川町で暮らす絹張蝦夷丸さん。#札幌discoverなどのハッシュタグの発案者で「ドット道東」の考えに賛同して協力しています。冬の藻琴山を自らの足で進んで出会った絶景に「写真だけを見るともの凄い苦労が大前提の景色だと思うかもしれないが、そんなことは決してない。装備と知識があれば想像以上に手軽に出会い、体感できることがわかった。マナーの大切さ、手軽さ、喜びなど今回自ら歩いて知ったことをしっかりと意識しながら、道東ならではの楽しみとしてまとめたい」と意欲を燃やしていました。

この翌日、ガイドブック制作のクラウドファンディングで「制作のお手伝い」という支援メニューを選んだデザイナー吉岡芽映さんも合流。

士別市出身で東京在住の彼女。お金を支援するだけではなく、お金を払った上で取材制作にもボランティアで参加することを選んだ理由を尋ねると「今の道東を知りたいというのが一番。自然が豊富という漠然としたイメージが、魅力的で熱量ある人が数多く暮らす地域としてアップデートされることを期待しています。そして今後はふるさと北海道でも仕事をしていきたいと考えていたので、この機会を通じて何かをつかみたい」と率直な思いを教えてくれました。

吉岡さんを含め「ドット道東」のメンバーらが向かったのは‥

クマヤキのデザインでもよく知られている、津別町の大西重成さんのもと。

生きたデザインで地域を魅力的に見せてきた先達からは、「ドット道東」が進めるガイドブックへの期待が語られました。大西さんは「様々な積み重ねがあり、その上で『ドット道東』のように地域を思う若い人たちが“出てくるべくして出てきた”という印象。必然を覚えている。地域で暮らすと感じられる空気などを、手触りのあるものに、見えるようにするという意味で、気体を固体に変える時期が来たんだなと感じている。頑張ってほしい」と地域を知る先輩としての喜びとエールを口にしていました。

ドット道東」代表の中西拓郎さんは「ガイドブック制作はあくまでも始まり。道東の各地域同士がお互いの魅力を理解しあったその先に、道東と道外の新たなつながりも生まれると思う。面白いと思えることを楽しみながらやりたい」と話していました。この数日間行動を共にして、自分たちで地域を見えるようにすること、そして全世代が協力して未来を作っていくことに大きな希望を持っていることがよく分かりました。

ガイドブックはことし春完成の予定です。
この一連の動きは2月6日(木)ほっとニュース北海道でお伝えする予定です。

それでは、また(^^)/


(2020年1月14日)

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