NHK札幌放送局

#ローカルフレンズ (43)新得町をスパイスカレーの町に?!

瀬田 宙大

2022年1月21日(金)午後0時20分 更新

「新得町はそばの町ですけど、スパイスカレーの激戦区にしたいんですよね。ゆくゆくは『新得町 そばの町(スパイスカレーも)』にしたいな」と明るく語るのは「のむらカレー」の店主 野村龍史さん。去年10月の滞在記で登場したフラワーアーティストの野村絵里さんの夫です。
“NO SPICE NO LIFE”を掲げるだけあって、龍史さんも刺激的でした!!

≪ローカルフレンズ滞在記スペシャル≫
ほっとニュース北海道で毎週木曜日にお伝えしている「ローカルフレンズ滞在記」。ディレクターが地域にディープな人脈を持つローカルフレンズの元に1か月滞在して、地域の知られざる宝をお伝えしています。地域のその後も伝えたいと、3か月ごとに制作するのが滞在記スペシャル番組です。
今月28日(金)夜8時00分~8時43分【総合・全道】
西興部村・十勝エリア・環駒エリアのその後に迫ります。

スパイスカレー実食!
「秘境トムラウシ関谷牧場さんのジャージー牛のカレー」

人生初のスパイスカレー!
感想を短く言うと「うまい!食べて!!」・・・に尽きるんですが、頑張って言葉を積み上げて味をお届けします。

口の中で複雑に混ざる味。スパイスや野菜の味がそれぞれのスピードで舌の上を歩いている。そんな面白さがあります。
後味もスッキリ。油も使わず、天然素材だけだからこそこの味が生み出せるのではないでしょうか。
関谷牧場のジャージー牛をふんだんに使ったスパイスカレー。牛肉も、みずみずしいフレッシュさが残る大根も美味!
野菜のを賽の目にした自家製ピクルスも程よい酸味で口の中をリフレッシュさせてくれます。共働学舎のフロマージュ・ブランは爽やかな酸味のフレッシュチーズで、辛さが口の中にある際にスプーン1杯口に入れるとまろやかな口当たりになります。副菜で追加したライムチャツネはガツンとライム!味を変えてくれる3つの副菜とカレーとで、無限ループが生み出されました。
辛い方が好みだと伝えたら大辛をすすめられましたが、程よい辛さ。旨味が強く美味でした!

好きだから
みんなにも知ってほしい

野村龍史さんは3年ほど前、家族で大阪から新得町・トムラウシに移住しました。主導したのは妻。龍史さんにその当時のことを振り返ってもらいました。

≪野村龍史さん≫
正直言って、また始まったなという感想でした(笑)
少し前はモンゴルに行きたい。その前はスペインに行きたいと言っていて、今度は北海道。そうかと。でも、「子供の転入を決めた」と聞いて本気だとわかったんですよね。
移住初日が北海道に降り立つのが初めて。もちろん不安はありましたけど、行けばなんとかなるだろうという思いもありました。
妻と子供は飛行機で移動しましたけど、我が家にはピョンピョン(うさぎ)とかもいたので、僕はひとり車で小樽港に入り、トムラウシまで運転。雪が降る中、ゆっくりトムラウシに入ったのは今でもはっきりと覚えていますね。
あれから少し時間が経ったいま一番に思うのは、来るべくして来たんだなということ。雪かきがうまくなったなとか、小さな成長を感じながら楽しんで暮らしているんです。いまは道民よりも北海道を楽しみたいと思っています!お店を不定休にしているのも地域のイベントや子どもたちの行事に参加したいと思っているからなんです。日常を大切にすれば大変なことも楽しめるというのが僕の生き方で、環境を楽しみ尽くさないともったいないなって。そんな気持ちがいまは強いです。

移住後、精肉店で働いていた龍史さん。
去年9月、スパイスカレーの専門店を狩勝峠の麓、新得町につくりました。かつてはラーメン屋、ケーキ屋だった店舗を活用しています。
「せっかくやるなら北海道らしいロケーションでスパイスカレーを味わってほしかった」とこの場所を選んだ理由を語り、おいしさを知る人間として“使命感”をもって魅力を広めたいと考えていると言います。

カウンターにはスパイスの瓶が並んでいます。
こういう店に来ると「何種類くらいスパイス入れているんですか?」と聞きたくなりますが、察してか、龍史さんは「スパイスの量や種類が多ければいいというわけではない。だから何種類ですかとか聞かないで!おいしいと思った配合でつくってるから」と一声。この一声、好きでした。
おいしいのが一番!確かにうまかったし!!

一人で切り盛りしているお店。
営業中はご迷惑になるので、営業前に撮影させていただきました。
調理がはじまると、店にスパイスの香りが漂います。
ご飯の盛り方はカワイイを意識。最近はおわん型にしていると言います。

「カワイイと意識するタイプに見えないかもしれませんが(笑)」と言いながら、おしゃれな空間で仕事をする龍史さん。
でもこのお店、いたるところにカワイイが眠っているんです。

まずは玄関。

息子さんが描いたうさぎと店名。丸っこい文字とかわいいイラストが素敵な看板がまずカワイイ。加えて「つくってもらいました」と龍史さんが教えてくれた、妻の絵里さんがつくったリースも素敵です。お店の外観と同系色で、この扉にもマッチしていてカワイイです。

扉を開けると、色味がより豊かに。
店内に置かれたイラストはいずれも息子作。ひとつひとつ味があります。
ローカルフレンズ滞在記のチラシもありがとうございます!

イグアナ、うさぎ、カメなどを飼っているそうで、このイラストはイグアナです。よく観察しているな~と感心する出来栄えです。

ちなみに、お店の看板にもなっているうさぎの絵は、学校でたまたま描いてきた絵を「いいじゃん!」とそのまま使っているそうで、「のむら」と「カレー」だけ改めて書いてもらったとのこと。
一つ一つに意味がある。お話を聞くと、お店から家族の様子が見えてきました。

ことしは狩猟免許取得を目指し
将来は「そばの町(スパイスカレーも)」にすることも

楽しくお話をしていたら営業開始が近づいてきました!
急いで、この先の夢についても聞いてみました。

≪野村龍史さんの今年の目標!≫
少なくとも今年中に狩猟免許をとりたいと思っているんです。
移住してトムラウシでお世話になった1人がハンターで猟に同行させてもらったり、シカを扱う精肉店で働いたりと、北海道にきて身近にあった文化なので、北海道の人間になるための必須科目のように捉えているんです。

なるほど!
矢継ぎ早に申し訳ありませんが、言葉を変えて野望についても聞いてみました!

≪野村龍史さんの野望!≫
新得町を、スパイスカレーの町、激戦区にしたいですね。
こんなに美味しいものがあり、その魅力を知っている自分は伝える使命があると思っているんです。
スパイスカレーを広めていって、少なくとも“そばの町(カレー)”くらいにはしたいです。新得町に足を運んでもらうきっかけを僕も作りたいなって。

野村さんならやってくれそう!
ファンになりました!
お腹も心も栄養をありがとうございました!ごちそうさまです。

~#ローカルフレンズ(44)へつづく
滞在その後を各地で追ったスペシャル番組。スタジオ部分も新たに収録しました。その様子を少しだけお届けします。公開はSP番組放送の4日前1月24日予定です。

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