NHK札幌放送局

ほっとニュース通信(21)【瀬田宙大】

瀬田 宙大

2018年9月20日(木)午後2時39分 更新

先週、厚真町に取材で伺いました。

午前9時。
まずボランティアセンターへ。
すでに多くの人が集まってきていました。
私が到着した時、犠牲になられた方に全員で黙祷を捧げていました。

その後、大規模な土砂災害が起きた山間の地域へ向かいました。
地震から一週間が経過し、重機を使って土砂の片付けが進む中ではありましたが恐怖を覚えました。斜面が削られた山は映像で見ていた以上に高く感じられ、またその範囲も広く、山津波の恐ろしさ、悲しさを強く感じました。

その週末の雨を心配して片付けに来ていた地元の方にお会いして声をかけました。
お話をしていると「私たちの地域も大変だったが、聞くところによると新町地区も地盤沈下などの被害がひどいらしい。ただ同じ町内にいてもどのような状態なのか話で聞くだけではよくわからない、心配なんだ」と教えてくれました。

この言葉を聞き、私は町役場のそばにある新町地区に向かいました。
近づくにつれ通行止めの箇所が多くなり、ブルーシートやボランティアの姿も目立つようになりました。

車を降りて、歩いて取材を続けました。

歩道の縁石は各地で崩れ、路面には歪みや亀裂が。
住宅街でも建物周辺の地盤が沈み込むようにして家の周りに堀のようなくぼみができていたり、家自体が崩れたり、傾いていたりとスタジオでニュースを伝えているだけでは気がつけなかった被害がありました。

今回お話を伺った皆さん、疲れや不安を抱えながらも「私たちよりも大変な人たちもいる」と同じ町内の人達を気遣う言葉が聞かれました。

限られた時間の取材ではありましたが、まだまだ伝えきれていない地震の影響が各地にあると改めて気がつかされました。自分にできることは限られますが、その一つである地域を見つめ、伝えることを確実に続けていきたいと思います。

その取材からさらに一週間。
大地震発生からはきょうで二週間になります。

札幌市中心部ではすすきののネオンやテレビ塔などの点灯が再開しました。影響を受ける観光業に明るい光を灯すことが一つの狙いです。大通公園では延期されていたオータムフェストも月末まで開かれています。会場では胆振東部地震の被災地への寄付を募る募金箱が設置されています。さらに丸井今井札幌本店では来週月曜日まで厚真町のハスカップやむかわ町のししゃもを購入できる北海道物産展も開催されるなど、被災した地域への思いを忘れずに賑わいを戻そうという動きが広がっています。

一方で、同じ道内には今なお避難所での暮らしを余儀無くされている人もいらっしゃいます。住宅の再建など日常を取り戻すにはまだまだ時間がかかることが予想される人も多く、影響は続いています。

そのいずれもがいまの北海道の状況です。
ほっとニュース北海道をはじめNHKでは今後も北海道全道のいまを見つめ、明日へとつながるニュース・情報をお届けします。

きょうは定時の午後6時台に加えて、午後8時17分から9時まで ほっとニュース北海道スペシャル と題して大地震から二週間、観光復活の動きや被災地域への支援の動き、札幌市清田区の現状など道内の状況をまとめてお伝えします。

(2018年9月20日)

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