NHK札幌放送局

もう3年になるんですね

瀬田 宙大

2021年9月14日(火)午後4時24分 更新

❝違和感と懐かしさと心強さと❞を覚えるほっとニュース北海道のスタジオでの一枚。2018年春から2年間一緒にほっとニュース北海道を担当した永井華子さんと新スタジオで写真を撮りました。前任ペアから二人で番組キャスターを引き継いだ3年前は私たちにとっても忘れられない年になっています。

胆振東部地震

胆振東部地震後にSNS上で展開された「元気です 北海道」キャンペーンを覚えているでしょうか。仕掛け人は札幌経済界の若手のみなさんでした。当時私は、どのような思いでキャンペーンを行ったのかを取材させてもらいました。上の写真はそのことをブログで伝えようと、浜崎気象予報士と永井さんに協力してもらい撮影しました。

北海道で暮らす人たちひとりひとりの心に残る9月6日の地震。

私は午前3時過ぎ、けたたましくなり響くスマートフォンと、家具などが大きく揺れる音などで叩き起こされました。家族の安全を確認してすぐスーツに着替えて家を出ました。
このあと、私は大きな失態をおかします。
普段、私たちアナウンサーは停電の可能性を頭に置いて「避難の際には階段で」と伝えているのにも関わらず、私は当たり前にエレベーターを使用していました。慌てていたことや、まだ電気がついていたこと、少しでも落ち着きたいと自然と”普段と同じ行動”をとった結果だったと思います。エレベーターを降り、数分歩いたところで、街の明かりが消えました。ブラックアウトです。もし私がもう少し遅く家を出ていたら…と考えるとぞっとします。
その後、偶然通りかかったタクシーを呼び止め乗車。テレビ塔横のNHKに向かいます。車中から街の様子を動画で撮影し、スクープBOXを使って送っていました。いま思うと、状況を把握しようと必死だったのではないでしょうか。局に到着したのは3時40分前後。放送を出すフロアには、既に多くの職員・スタッフが集まり、取材にあたっていました。その様子を見て、ようやく落ち着きを取り戻し、朝4時前に札幌のスタジオに入りました。その後は、他のアナウンサーと交代でスタジオを守りました。

地震直後、永井さんをはじめ当時一緒に番組を担当してた出演者のみなさんも当たり前のようにNHKに駆けつけ、取材活動や放送のサポートに取り組んでいました。その様子をよく覚えているので、永井さんにはいまも心強さを感じるのだと思います。

この日、局を離れたのは夜9時前だったと思います。この夜、帰り道で見た景色は今も忘れられません。
停電が続くススキノ周辺の居酒屋などでは七輪を出して食事を周囲の人にふるまっていたり、不安を打ち消そうとしているのか個人宅の前でテントを張り、BBQセットを囲みながら家族が笑みを浮かべていたり、車の電源や非常電源を使って営業するコンビニがあったり、美しい星空を見上げる人たちと出会ったりと、自分が何のために仕事をしているのかを改めて考える時間になりました。一枚も写真は残っていませんが、記憶にはしっかりと刻み込まれています。

スマートフォンの写真フォルダを見てみると、地震の後、最初に撮っていたのは9月19日のこの一枚でした。

放送準備のため、スタジオに入った時にモニターに映し出されていた夕陽です。きっと、力をもらったんでしょうね。

NHK北海道では、ほっとニュース北海道などでお伝えしたリポートをはじめ、胆振東部地震で被災した人たちやNHK職員の証言などをまとめた特設サイトを公開しています。

正直なところ、いつ起きるかわからない災害への備えにばかり頭と時間を割くのは誰でも疲れるものです。不安だけが積みあがるかもしれません。ただ、定期的にいざという時への備え、どのように、どこに避難をするのか、家族がばらばらならどのように落ち合うのか、情報は何から得るのかなど、基本的なことを確認しておくことで必ず救える命はあります。いざという時にどのように行動するのかも含めて、わずかでもいいのでご家族で再確認する時間をつくってみて下さい。そして、きのうのエンディングでも少し触れましたが、秋は強風や台風が多いシーズンでもあります。温帯低気圧に変わっても災害の恐れはありますので、これらについてもできることを確実に積み上げていきたいところですね。

さて、このブログを書きだしたきっかけに戻ります。

初のスタジオに「広っ」

旧会館、テレビ塔前の局舎しか知らない永井さん。私もたびたびこのブログで書いていますが、札幌局の旧ニューススタジオは自慢ができるほど狭いものでした。故にスタジオに出演した多くの人が「こんなに狭かったんだ!」と驚きます。かつて民放に勤めていた永井さんも同様に、そして率直に「狭っ」と言っていたことを覚えています。
そんな彼女が新スタジオに入っての第一声は「わー、ちゃんとスタジオ!でも、思っていたよりは広くない…いや、でも前のスタジオからしたら、広っ」でした。

現場力あるなと再認識

このコメントに思わずリポーターっぽいと心の中で感心していました。そして、スタジオのある場所でふと立ち止まります。それが…

このミニガーデン。
何を言うのかと期待をこめて、ロケテクニック”黙って待つ”というスキルを使ってみました。すると…

「オシャレ。かわいい。映らないのもったいないですねー」と。ナチュラル!そして、ほんそれ!代弁してくれてありがとうございました。

このスタジオで働いていたかもしれないのか

帰り際、永井さんが「ここで働いていたのかもしれないのか」とポツリ。この新スタジオの魅力や情報を伝える放送の仕事への思いを耳にして、改めて多くの人の暮らしに役立てるよう、頑張らねばと気合いが入りました。ありがとう友よ!

※現在、スタジオ見学などは行っておりません。今回、打合せで来局したので特別にご案内しました。

気合を入れて14日、今夜の予告!

今夜はみなさんの投稿をもとに取材を始めるシラベルカがあります。今回は「戦時中、札幌の寺で高射砲を見た記憶があります。それが確かか調べてほしい」という投稿をもとに、地域の高校生と共に調べました。
さらに、先日、NHK札幌局のオンラインイベントのゲストとして来札した俳優の町田啓太さんのインタビューもお届けします。芳川隆一アナウンサーが聞きました。大河ドラマ「晴天を衝け」の土方歳三役を演じていて、函館編の放送に合わせて開催したものです。イベントには多くのご応募をいただきながら、残念ながら落選された方が多数いらっしゃったと聞いています。この放送や後日公開されるWEB記事などでお楽しみください。

我が家も犬も含めて家族全員で記事の配信を心待ちにしております。広報チームのみなさま、何卒、少しでも早い配信、よろしくお願いします。

2021年9月14日

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