NHK札幌放送局

十勝・広尾町 ほっとニュース北海道で集中特集!

瀬田 宙大

2022年7月11日(月)午後7時23分 更新

きょう午後1時に情報解禁となりました!
今週から4週間、広尾町の日常やチャレンジャーの姿をほっとニュース北海道・ローカルフレンズ滞在記で毎週木曜日にお伝えしていきます!!
広尾町、キテマス!熱いです!! 

漁師の枠におさまらないリョウシ
ローカルフレンズ・保志弘一さん

≪保志弘一さん プロフィール≫
広尾生まれ・広尾育ち。三代続く漁師の家系の生まれ。船の荷揚げや資材の積み込み等、漁業に触れながら育つ。高校卒業を機に父と共に保志家の「弘宝丸」にて漁師生活をスタート。以後、シシャモや毛ガニ、昆布などをとる。20代後半から町おこしを目的とした人材育成に参加し、地域や漁業のPR等を経験。「ピロロツーリズム推進協議会」では、漁師、猟師、酪農家といった生産者たちが集まり、ガイドブック『PIRUY』を創刊した。

このブログのアイキャッチの5人は皆さん、プロフィールにも書かれている地域団体「ピロロ」のメンバー。
左から、セールスマネージャーの斎藤弘樹さん。
フレンズの保志さん。
猟師でガイドブック『PIRUY』編集長の中村麻矢さん。
酪農家で菊地ファームの菊地亜希さん。
地域おこし協力隊員で観光担当の磯野巧さん。

私も、菊地さんの取材で広尾町にお邪魔したときにメンバーのほとんどの方にお会いしましたが、みなさん得意とする分野や興味がいい具合にばらけていて、チームとしての強さを感じました。

保志さんは「地域あっての漁業・漁業あっての地域」と話していて、漁師の視点と、町民として地域の未来をどう描いていくのかという地域振興の視点を行き来しながらお話しするのが印象的でした。

そして、その話が止まらない!熱い人です。

その熱さを心配(?!)してか、日中は菊地さんが手渡したアイスを食べながらトーク。

それぞれ仕事をしたのち、夜には延長戦も…!

町のディープスポットで地域の未来についてお話を伺いました。
保志さんの視点で地域の人にスポット当てた広尾町の今と未来が見えるはずのローカルフレンズ滞在記になると思います。お楽しみに!

ローカルフレンズ滞在記 広尾町
≪放送日時≫

7月15日(金)・21日(木)・28日(木)・8月4日(木)
午後6:10~「ほっとニュース北海道」
【総合・北海道ブロック】

フレンズとは別に、私も広尾町を独自に取材中!

ところで、前回のブログに書きましたが、私も私で独自に広尾町を取材しています。ただこれは完全な偶然!!なんです。

私が広尾町を取材することになったきっかけはこちら。

印象的な門扉の前で頭を下げる男性。
「完売」を知らせる写真です。

売っているのは…

全国の牧場から集めた放牧牛乳。
「より牛乳を楽しむ社会になってほしい」と、全国各地50を超える牧場を訪ねたうえで厳選した牛乳を提供しています。

取り組みを始めたのは、東京・吉祥寺で100年続く牛乳屋さん。
先ほど、頭を下げて完売を知らせていたのは写真左の木村義之さん。そして、眼鏡をかけているのは息子の充慶さんです。

実は胆振東部地震の際に取材を通して充慶さんと知り合い、その後も連絡を取り合っていました。この1年あまり「最近、頻繁に全国の牧場をまわっているな~」と思っていたら、新事業を始めてビックリしました。

全国各地の牧場の景色もあわせて伝えたいと語る木村さん。

消費者の視点から生産者との心理的距離を縮め、結果としてより多くの人が多様な牛乳を楽しむ社会を実現したいと考えています。
大消費地、しかも多くの文化を発信してきた吉祥寺から、北海道をはじめとしたつくりてのこだわりも含めて知りながら牛乳を楽しむ、そして最終的には生産者のもとを訪ねる、そんなクラフトミルクのムーブメントが起こることを期待しています。

その木村さんと話をする中で、「広尾町の菊地さんたちと協力して砂糖不使用、牛乳の甘味だけで飲んでもらう『コーヒー牛乳』をつくっている」と聞いて取材を開始!菊地さんとスケジュール調整をしていたところ「ローカルフレンズを担当する保志さんを紹介したいんですけど、時間ありますか」と言われ、結果として広尾町かぶりが発生したのでした。

保志さんがいう「広尾の魅力は『人』なんです」という言葉を結果として証明したような偶然。これが「広尾、キテル!熱い!」と感じた大きな理由でもあります。

木村さんの心を動かした牧場の景色は菊地ファームにも。

生き生きとした牛の姿。
そして、あたたかさ。
ここにいるだけで癒されます。

母牛が仔牛を育てるために出しているミルクを私たちが分けてもらっているという事実も含め、この景色を知り、ぬくもりに触れたら特別な感情を抱かずにはいられません。

便利な社会になり、生産者と消費者の距離がどうしても離れやすくなった今、菊地さんたちが長年取り組んできた生産者側からの発信強化と、消費者と生産者の間に立ってお互いの気持ちをつなぐ木村さんのような存在がどんな変化を起こすのか。小さな変化を起こしていく、最初の一歩を目撃すべく取材を続けます。

この特集も今月中の放送を目指しています。
熱い広尾にみなさんもぜひご注目ください。

関連記事:牛乳の価値観アップデート

2022年7月11日 瀬田宙大


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