NHK札幌放送局

ほっと通信(82)【瀬田宙大】

瀬田 宙大

2019年12月9日(月)午後1時13分 更新

怒涛の週末。金曜日はほっとライブ、土曜日は十勝でロケ、日曜日は#札幌 discover イベントと、駆け抜けまし た。確実に言えるのはしんしんと降る雪と冷たい風の中でも北海道には熱い人が多い!面白い!!ということ。 きのう覚えた新語・モーメントをブログで。この週末を振り返ります。   

12 月 6 日(金) 

番組エンディング曲を歌ってくれているシンガーソングライター・まえだゆりなさんのライブをお届けしました。

普段私たちの番組を見てくださっている方はちょっと驚いたかもしれませんが、エンディング曲を担当しているご当地歌手の方を NHK にお呼びして、その歌声と思いを届ける年一回の恒例企画なのです。

1曲目は「ぼくときみと」。母校の北海道教育大学函館校の学園祭のために書き下ろした楽曲です。実はまえださんからはエンディング曲として「ふぁいと」や新曲の提案もいただいていたのですが、検討の末、この曲を使用
させてもらうことにしました。

ぼくが持っていないもの
きみはほら持っていて
ぼくにあいた穴を
きみがふさいでくれたんだ
きみが持っていないもの
ぼくにはあるのかな
そうだぼくの
ぼくだけのもの
探す旅に出よう
(ぼくときみと より)

このフレーズを初めて聞いたときに涙が出ました。
ひとりでは生きていけない。
完璧な人はそうはいない。
だから助け合うんだよね。
でも、一方的に頼り続けるだけは心が大変。
お互いを思いやる力があるんだから、一歩前に踏み出してみようよ。
僕には、そんな風に語りかけてくれているような気がしました。
生きるのって本当に大変で、毎日いろんな思いを抱えながら暮らしている人がたくさんいる中、せめて一日の終わりは「翌日も頑張ろう」と思いたい。前を向かせてくれる歌がいい!と思っていた自分にビタッとはまったのが、推薦した理由でした。NHK っぽくないのではないか。従来の視聴者には賑やかすぎるのではないか。もちろん、いろんな意見もありましたが、直感を信じてよかったと思っています。

2曲目の「ふぁいと」はぼくが彼女を知るきっかけにもなった楽曲でした。

胆振東部地震の直後にゲストハウス WAYA でギターを片手に歌を届けた彼女。何を歌うか悩んだ末に選んだのが「ふぁいと」でした。生命力溢れるこの曲を歌う、わずか 20 秒ほどの彼女の動画を初めて見たとき、心が震えました。この曲を彼女があの場所であのタイミングで歌っていなければ、その様子をゲストハウスの柴田涼平さんが撮影していなければ、そしてゲストハウスを私が取材していなければ・・・ご縁って不思議ですね。

番組で最後に夢として語ってくれた「まえだゆりなフェス」 。 みんなが輝ける空間をぜひ実現させましょう。
楽しみにしています。

12 月 7 日(土) 

ことし最後の十勝ロケ。

「なつぞら」の放送があることから去年、「2019 年は十勝」と決めて集中的に通い、放送でもお伝えしてきました。今回ロケした分は年明けに放送を予定しているので詳しくは書きませんが、2020 年も十勝は面白いフィールドになりそうですよ。

撮影の後には、翌日に迫った #札幌 discover その先 イベントを前に、キーデザインを制作した青坂さつきさんと、先日ご紹介した「デジタルサーカス」という新たな取り組みにも参加していた小野寺智美さん(洋服のデザインや企画などをされています)と今後についてディスカッション。彼女たちの動向も気になります!!

12 月 8 日(日) 

帯広から戻った足で向かったのは NHK 札幌放送局。

以前から告知していた#札幌 discover のトークセッションです。

来場者はおよそ 50 人。
(360 度カメラに向かって 30 人あまりって言っちゃったからあのカットはお蔵ですね…ゴメン)
本当に多くの方にお集まりいただきました。ありがとうございます。

会場でもお話ししたのですが、2020年秋のNHK 札幌の物理的な移転にあわせて、北海道のみなさんの心の中でも NHK が日当たりのいい場所に引っ越したいと思っています。

その為に特に大切にしていきたいのは、こうした対面を増やすこと。しかも経緯も含めて見えるようオープンに。
ネットでもできますが、そこはアナログでいきたいです。今後もこうしたトークセッションなどを開くためにも、精力的に多くの人に会うということに力を入れていきたいと思っています。その結果、放送、対面(イベント等)、ネットを何度も回遊して、みんなで「その先」を作っていきたいです。

イベント自体の記録は #札幌 discover その先 というハッシュタグでたどると雰囲気が伝わるかもしれません。
NHK でも今夜のほっとニュース北海道でご紹介するほか、後日ホームページにテキスト版もアップします。

なので、ここでは僕が共有したかったことをいくつか。

あさイチ時代、イノッチ、有働さん、柳澤さんから取材兼プレゼンリポーターとしてよく問われたのは「それは誰に、何を、なぜ伝えたくて、その先にどんな気持ちになってほしくて、どんな行動を起こして欲しいと考えているの?」ということ。事実を伝えるのは当たり前で、届いた先までイメージできていますか?ということ。この考えは情報シャワー社会、SNS 全盛のいま、情報を扱う人間として最も重要なリテラシーだと思っています。
わかってるよ。考えているよ。と、反発もあるかもしれませんが、本当にそうですか?もちろん一生懸命になって見えなくなっているということもあります。リポーター時代は感覚的に理解していましたが、いま自分がキャスターになって、それが手触りあるものに変わりつつあります。
札幌 dis と #札幌 discover の差は、届く先までイメージがあったかどうかではないでしょうか。加えて情報やタグをつくることでどの程度の反響があるのか…そのイメージと、出す不安(きのうは「分断」という言葉で語られていました)を感覚的に捉えたうえで、このムーブメントの渦中にいた彼らは本当にすごいと思います。

あと、忘れがちですが、本質やことの核心はどこにあるのか。僕が考えるこの問題の本質は、アスリートファーストは何か。準備をしてきた選手の気持ちはどこにあるのか。札幌開催が諸問題を解決するすべになるのか。手続きとしてそれでよかったのか。チケットはどうするのか。受け入れる側の札幌は受け止めきれるのか。費用は。影響は、などのはず。決して、感情的な東京の方が良かった。コースになる可能性がある場所が殺風景だ…などの話ではないはず。
スピードが求められる時代ですが、ひと呼吸おく大切さを改めて感じています。
ウェブファーストも大事。時代の流れに乗りながら情報や思いを共有・共感することも大事。でもそれだけでなく深く、本質を突くスロウニュースも重要だと思っています。

長くなってきてしまいました。
最後に、様々な距離感の見誤りを防ぐことや相手をイメージする力を養うために僕の経験則で必要なことは、結局どれだけ多くの人と実際に会って議論しているかどうか。しかも、立場も年代も違う様々な人と。僕は一人しかいないのでもちろん限界はありますが身体と、会社と家族の理解が続く限りは大事にして日々生きていきたいと考えています。

濃密な 2 時間余りのイベント。繰り返しになりますが、Web ページは現在ディレクターが鋭意執筆中。もうしばらくお待ちください。

最後までシャツとジャケットの相性が悪くて襟がピンっ!してたけど、ま、いっかwww
次回のイベントは2月の雪まつり後をイメージ。帯広を中心に広がる熱いネットワークと地域で働く可能性をテーマに体感型のトークセッションができればいいなと勝手に思っています。

それでは、また(^-^)/

(2019年12月9日)

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