NHK札幌放送局

22日(日)北の文芸館!21日(土)朗読のだいご味SP!【関根太朗】

関根 太朗

2019年12月17日(火)午後4時22分 更新

こんにちは。関根太朗です。

先週末、業務の都合で東京に行ってきました。札幌だとちょっと寒いけれど何とかしのげる厚めのジャケットにスノーブーツを履いて行きました。羽田に降り立ち移動し始めるとすぐに汗ばんできました。この気温差は気をつけないと体調崩しそうだなと思うと共に、身を持って北海道と東京の気候の違いを改めて感じました。雪のない東京の道を歩きながら、先日、札幌で公開収録をした「北の文芸館」のことを考えていました。脳裏をよぎったのは福井慎二アナウンサーが朗読した『北国通信』。上砂川町生まれ、札幌育ちの直木賞作家、渡辺淳一が昭和50年代に執筆したエッセイです。このエッセイ集の中の『北へ帰る』という作品が、まさに、北海道の人が冬を道外で過ごしたときに感じることについて綴っているのです。その気持ちはとても繊細なもので、決して一言で表現されるものではありません。

今年の秋から冬にかけて、私は「北の文芸館」のディレクターとして、作品選定、構成、演出を担当していました。実は2ヶ月ほど前、舞台の最後をどの作品にするか迷っていました。ちょうどその頃、札幌出身の福井さんが私に「この『北へ帰る』というエッセイ、北海道出身の自分にとって、我が意を得たりと思ったよ」と目を輝かせて言いました。舞台の司会を務めた同じく札幌出身の工藤恵理奈キャスターも「道産子として本当に気持ちが分かります」と言いました。日頃、できうる限り北海道に寄り添おうと思いながらも、私は道産子ではないので、一読して膝を打つような共感を、残念ながら得られていませんでした。書かれていることの意味は十分に分かる。しかし、実感を得るには、北海道の冬の経験が足りない。ただ、現時点で私が持っている冬への感情がこのまま伸びていくのであれば、私もいつか、福井さんや工藤さんと同じ気持ちになるのかもしれないなとも感じました。結局、私は、道民の皆さまが大勢いらっしゃるこの舞台のラストに、『北へ帰る』を配置することに決めました(厳密には「サプライズ演出」として、この作品の直後に、全員でひとつの詩を朗読しましたが)。今回の出張で、東京と札幌、それぞれの冬を体感することで、道産子の直木賞作家、渡辺淳一が書いた文章の真意を、もう一歩進んだところで分かった気がしました。それは一体どんな心情なのか。福井アナが朗読しています。放送をぜひお聴き下さい。そういえば、周囲の風景と自分という存在を隔てる境界線が明確になるレベルの極寒の冷たい空気は心地よい、といった趣旨の文章を書いた作家がいたなあ。あれは誰だっけ、何の小説だっけ。そんなことを思いながら、東京から北へ帰ってまいりました。

さて、前置きはこれくらいにしまして、ふたつ、番組の宣伝をさせて頂きます。まずは、「北の文芸館」です。放送日時は以下の通りです。

FM  12月22日(日)午後2時~午後3時50分(北海道向け)
北の文芸館~朗読と音楽のライブセッション~
※道外の方もPC・スマホで、NHKラジオらじる★らじるの地域選択を「札幌」にセットして頂ければ聴くことができます。

そして、もうひとつ!この前日に「FM特番」を企画しました!北の文芸館での朗読の音声の一部を放送しながら、実際に朗読したアナウンサーに「朗読のだいご味」を語ってもらおうと思います。しかも、生放送です!司会は、私、関根と工藤キャスター。スタジオに福井慎二アナと古谷敏郎アナを招きます。そして、帯広放送局の神門光太朗アナにもスタジオから電話をつないでみようと思っています。今のところ、私の頭の中では、「朗読のだいご味」として▼会話シーンにリアリティーを生み出す方法▼異性や子どもの台詞を朗読する技術▼複数で朗読する場合の準備の進め方などを、実際の朗読音声を放送しながら追求していこうかなと思っています。ただ、この3人の先輩たちは、語りたいことが沢山あるようでいつも話が長いため(すべておもしろく聞かせて頂いております、ありがとうございます)、生放送でどこまで「朗読のだいご味」に迫れるのか、ドキドキハラハラしております。この番組では、メッセージを募集します。北の文芸館にご来場頂いた方からのメッセージはもちろん、朗読についてのアナウンサーへのご質問(学校の放送部の方や朗読をご趣味にされている皆さまからのメッセージ、大歓迎です)、来年度以降の朗読作品のリクエストなど、何でもOKです。メールは「北海道まるごとラジオ」のホームページからお寄せ下さい。FAXは011―241-4716。では、前日特番の放送日時です。

FM 12月21日(土)午後0時15分~午後1時(生放送)
あすは「北の文芸館」朗読のだいご味SP

※道外の方もPC・スマホで、NHKラジオらじる★らじるの地域選択を「札幌」にセットして頂ければ聴くことができます。

両方聴いて頂くと、更に「北の文芸館」を楽しめると思います!お楽しみに!


(2019年12月17日)


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