NHK札幌放送局

土方歳三役、町田啓太さんに聞いた!

芳川 隆一

2021年9月21日(火)午後5時16分 更新

大河ドラマ「青天を衝け」で土方歳三役を演じる、俳優の町田啓太さん。ドラマの舞台が土方率いる旧幕府軍と新政府軍の最後の戦いである箱館戦争へと移ったまさにちょうどその頃、NHK札幌放送局にお越しいただき、土方歳三を演じての感想や今後のドラマの見どころをたっぷり伺いました。9月14日(火)の「ほっとニュース北海道」でご紹介しきれなかった内容も含め、インタビューほぼ全文を掲載します!! 

土方歳三の多面性を大切に
芳川:どうぞよろしくお願いします。初めに、今回、土方歳三を演じることになると知った時は、率直にどう思われましたか?
町田:すごく嬉しかったですけど、同時に「僕で良いんだろうか」と思いました。土方歳三にはファンの方たちもたくさんいらっしゃると思いますし、歴代、素晴らしい土方歳三を演じてきた方たちもたくさんいらっしゃるので…。最初はちょっと夢を見ているような感じでしたね。
土方歳三に関しては膨大な数の資料が残っています。演じるにあたって、その中から何を選んで参考にすれば良いのかを考えました。「青天を衝け」の中で“渋沢栄一と関わる土方歳三”っていう所にフォーカスをした時にどういう風な土方歳三を僕自身、構築できるかなという事は最初に考えました。監督やプロデューサーと最初、お話する機会を設けてもらえたので色んなお話をさせてもらう中で、土方と渋沢の出身地が近く、“田舎者同士”ということで互いにシンパシーを感じるという事が書かれた資料があることを教えてもらいました。そういう所でシンパシーを感じて、人との距離を詰められる人物。「鬼の副長」といったイメージがすごく先行していますけど、そこだけじゃない所もたくさんある。人間それぞれ多面的だと思うので、そこの部分を今回は膨らませていけたらいいなと強く感じました。

殺陣に説得力を持たせなくては
芳:演じる上での難しさはどんなどころでしたか?
町:やはり殺陣が…。まずはその説得力というか、本当に新選組を副長として背負っているというその人物像を表現する時に、殺陣が見られたものじゃ無くなってしまった瞬間に「本当にこの人は副長を任せられている人物なのか?」という疑問が先立ってしまい、それは良くないだろうと。しかも青天を衝けでは、新選組の中でフォーカスしてもらうのが土方歳三だけなんです。そういう意味では新撰組のすべてを体現しなきゃいけなかったので、その重みっていうのはすごくありましたね。

芳:殺陣といえば、ずいぶん小さい頃から憧れがあったそうですね?
町:そうですね、小学生の修学旅行みたいな所で刀を買ってきたりとか、家の近所で棒を振り回してチャンバラごっこみたいなのをやっていたりとか。剣道を始めたりもしましたし、刀、殺陣、武術には小さい頃からすごく憧れがありましたね。
土方が生きた時代は、今では想像ができないぐらい、日常の中で“命に対する重み”が常に隣り合わせだったと思います。鯉口を切って抜刀して、それで命と命のやりとりをする。今では本当に考えられない事が日常にある。それをどう感じながらあの時代を生きていたんだろうというのが僕には気になるポイントでもありますし、興味を惹かれるポイントですね。だからこそすごく憧れもありますし、興味心をくすぐられるのだと思います。

芳:私たち視聴者からすれば、町田さん演じる土方の殺陣がドラマの魅力の1つにもなっています。
町:本当にあの…かっこ良く切り取ってくれているんですよ(笑)。なかなか難しかったので。ベストを尽くしたつもりではいるんですけど…でもそれ以上に、やっぱり編集の力ってすごいですね、救われました(笑)。

箱館戦争での演技に込めた思い
芳:ドラマでは箱館戦争の場面も描かれました。函館には今も土方歳三ファンは多いですが、そんな北海道の視聴者にどんな土方を見て欲しいと思って演じましたか?
町:函館、五稜郭は、土方歳三にとって肝になってくる場所です。今まで新選組をずっと背負ってきた土方歳三は、もちろんその時でも背負っているんですけど、決してそれだけではない。もう洋装にも変えていますし、銃も使っています。「生きる」事ももちろん考えていたとは思うんですけど、どちらかと、どう命を“使う”かという事を考えていた。北海道ではその思いがすごく強く現れているんです。「青天を衝け」では、その土方歳三のシーンを、素敵なシーンを作って頂き、僕も演じさせてもらいました。とてもしびれましたね。高良健吾さんと一緒のシーンだったんですけども、高良さんの熱量にもしびれましたし、その熱が僕にも伝わってきて、思った以上に熱の籠ったシーンになったと思います。

あとは自分の遺影と切り取った髪を、共に戦った鉄之助に託すシーン。史実をご存じの方や土方歳三をすごく好きな方でしたら知っている方も多と思いますけど、そのシーンを演じさせてもらえたのはすごく、嬉しかったですね。

熱量あがっていきます

箱館戦争の場面で土方が言った「日の本(ひのもと)の行く末を見届けろ」という言葉が印象に残ったという方もいらっしゃるかなと思うんですけど、まさにそこが、ここからさらに渋沢栄一が切り拓いていく所でもあると思うんですね。大河ドラマや時代劇で“激動の時代”と言われるのが明治維新前後だと思うんですけど、そこからさらに熱量が増していくという。僕からすると、「ここからが新しいスタート」なんじゃないかなと思うぐらいのポイントであり節目だと思うんですね。ですので、ここを見届けて頂いて、さらにそこからどう時代が変化して、人々の考えや渋沢栄一の考えがどう世の中に影響を与えていったのか。どう人を虜にして、どう変えていったのか。1人の人物がどれだけ世の名を変えていったか…と、これから本当にすごく壮大な話になってくると思うんです。もう…見所こうやって言っていくとキリが無いですね。
この後の展開もぜひ楽しみにしてもらいたいです。ぜひ見届けて頂き、楽しんで頂けたらなと思っております。

(後記)
インタビューの日、町田さんは「あさイチ」への生出演を終えた後、札幌に来てくださいました。お疲れだったとは思いますが、それにもかかわらず土方歳三役への思いやドラマの見どころを存分に語ってくださいました。どうもありがとうございました!
「青天を衝け」、今後の展開にもぜひご期待ください!!

聞き手 NHK札幌放送局アナウンサー 芳川隆一

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町田啓太さんインタビュー動画
(9/14(火)「ほっとニュース北海道」で放送)​


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