皆さん、アニメやゲームはお好きですか?私は大好きです!(連休の日には、夜10時から翌朝5時までずーっとゲームをプレイし続けることもあります…)
今回は、アニメやゲームの“CG制作の裏側”を取材しました!
こちらの記事の内容は、きょう7月26日(火)の「ほっとニュース北海道」でもお伝えします。放送は18時10分から!
モーションキャプチャーって?

今回お邪魔したのは、札幌市内にあるCG制作スタジオ。ゲーム内で流れるアニメーションや、シリーズ物のアニメを制作しています。
これまでアニメを制作する際には、「絵コンテ」が必要でした。どんな映像を撮るのか、どんなセリフを合わせるのかなどの構成をまとめた資料です。
しかし、このスタジオでは絵コンテを使っていません。ある“特殊な方法”で、リアルなCGを制作しているんです。

「モーションキャプチャー」という技術です。なんと人の動きを、リアルタイムでCGにできるんです!

キャラクターに反映させたものがこちら。動きをつける俳優が動くと、キャラクターも一緒に同じ動作をします。
台本があって、俳優がいれば、アニメ制作のノウハウを持っていなくても、直感的にアニメを制作することができるんです。
人の体の重みや、よりリアルな動きを映像で表現できるということで、今この技術を使ったアニメ制作が増えています。

モーションキャプチャーの肝は、白くて丸い“マーカー”。動きをつける俳優1人につき、なんと60個もついています。マーカーの位置情報の変化を、赤外線の反射を利用してカメラで捉えます。

カメラはこちら。スタジオ内に24個も設置されています。1つのマーカーを、このうちの3個のカメラが捉えていれば、CGにすることができます。
国内最大規模の広さ
こちらのスタジオ、モーションキャプチャーのスタジオとしては“国内最大級”の広さ!2年前、廃業していたジムのプールを改築してオープンさせました。なので、スタジオにはこんな名残も…!

かつては、アニメ制作と言えば“東京”でした。このスタジオでプロデューサーを務めている成田穣さんも、札幌出身ですが、就職のため一度東京に出たと言います。
しかし、今では地方にサテライトオフィスを構える制作会社が出てくるなど、地方でのアニメ制作も進んでいます!

プロデューサー 成田穣さん
「自社で一からアニメを作りたいと思い、このスタジオを設立しました。今では、東京や海外からも依頼が来ます。さらに北海道にはテレビや舞台などで活躍するクリエイターが多いので、これからコラボレーションの幅を広げていければと考えています。」
俳優を務めているのは、なんと…!
キャラクターに動きをつける俳優は、この方たち。

普段は、ある場所で活躍しています。それが、こちら…!

「登別伊達時代村」です!このスタジオでアニメ映画を作る際に、殺陣の演出を依頼したことがきっかけで、繋がりが生まれました。
普段のお仕事とは全く違う依頼。ですが、登別伊達時代村の役者さんにとって、メリットも大きいと言います。

登別伊達時代村 岸幸和さん
「モーションキャプチャーの収録では、SFやファンタジーなど普段と違うジャンルの芝居もできます。演技の幅が広がるので、役者にとって良い経験になっています。」
きょう26日(火)の放送では、収録の様子じっくりとご紹介します!登別伊達時代村の俳優さんたちの“大迫力のアクションシーン”、是非ご覧ください!
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