NHK札幌放送局

野球がもっと上手くなりたい! 「教えて!賢介さん」

小山 凌

2022年9月27日(火)午後0時07分 更新

9月16日(金)の日本ハムとオリックスの試合は、札幌放送局に特設スタジオから公開生放送でお届けしました!当日、会場には野球少年、少女たちを招いて、野球の疑問、質問を解説の田中賢介さんに直接お聞きしました!放送では田中さんの実演も交えた、野球がうまくなるための金言が数多くありましたのでこのブログでご紹介します!ぜひ、今後の練習の参考にしてみてください!!

教えて賢介さん① 
広角に打つためにはどんな意識や練習をすればいいの?

「広角に打つためには、バットを内側から出すことが大事。右バッターで見て行くと、外側(体より遠い位置)からバットが出るとなかなか右方向(ライト)へ打つことが難しいですよね。なるべく体の内側からバットを出すようなイメージで振ること。バッティング練習の時も、右打者だったら右方向に、左打者だったら左方向に狙って5球くらい打って、次は右打者は左方向に、左打者は右方向に5球打つというように意識してバッティングをしてみると広角に打てるようになります。プロの打者も全員打撃練習は流す(右打者は右に、左打者は左に打つ)ことからやっていくんですよ。流して打って、徐々にセンター方向に打っていって徐々に打球方向を変えていって、最後に引っ張って本塁打を打って終わるというのが打撃練習に多いパターンなんですよね。ぜひ、練習でもやってみてね!」

教えて賢介さん② 
どうしたら伊藤大海投手みたいに速い球が投げられて、ストライクも入るの?

「球の速さというのは、トレーニングをしたり、走ったりすることである程度は速くなるんですけれど、一番大事なのはいいフォームで、コントロール良く投げることなんですよね。いい投球フォームでコントロール良く投げることで自然と球は速くなっていくので、球を早くしようとすると意外に速くならなくて、コントロール良く、きっちりと投げて行こうと思うと、段々と球が速くなっていくんです。なので球を速くしたければ、まずは綺麗なフォームでコントロールを意識して投げていくことが大事になるんですよね。そうなると、コントロールはどうすればよくなるのかというと、上下(高低)にボールが外れるのは大丈夫ですが、横(右左)にボールが外れてしまうのは、どうしてもコントロールが良くならないんです。まずはボールが両サイドに散らばらないようにキャッチボールから練習をしていくと、段々と投げ方が良くなっていきます。」

教えて賢介さん③
内野守備で練習から意識したほうがいいことはありますか?

「内野手というのは、いろいろな打球に対して早く動かないといけないので、両足をべったりと地面につけて足を広く広げて構えてしまうと上手く動けないよね。内野手の守りでこうやって捕りなさいと言われることが多いんだよね。」
「取る瞬間には腰を低くして股を割るような形になってはいいんだけれど、ボールを捕るまではなるべく歩幅を小さく構えて動いていくことが大事なんです。」
「普段の守備練習の時にボールを追うときの姿勢を意識してみてください。そして上手な内野手に共通して言えることは、後ろに下がって守れることです。後ろを守れば守るほど、動く範囲(打球に追いつける範囲)が広くなっていきますよね。動ける内野手というのは上手い内野手と言われます。そのためにしなければいけないのは、足を広く広げて構えるのではなくて、なるべく早く動ける体勢で構えておくことがとても重要です。」

教えて賢介さん④
ホームランをいっぱい打つためにはどんな努力をすればいいんですか?

「ホームランを打つためには、ありきたりな答えで申し訳ないですけれど、とにかく練習しかないですよね。あとは、ホームランを打つコツとしては、力いっぱい振らないとホームランが打てないと思っている人も多いかもしれないんですけれど、意外と軽くバットを振った方が打球が飛ぶということがあるんです。私もそうですが、ホームランを打った時というのは本当に軽く振っていることが多いんですよ。普段の打撃練習でたくさんバットを振って、その中で軽く振っても打球が飛ぶんだという感覚を身につけられるとホームランが打てるかもしれないですね。」

教えて賢介さん⑤
ショートを守っていて飛び込んで打球を捕るのが怖いです。どうすればいいですか?

「飛び込むときに、立った状態(重心が高いまま)で地面に飛び込むのは怖いよね。でも、低い姿勢で横に飛び込むのはそこまで難しくないと思うから、飛び込みたい時は、下から飛び込んでいくような意識でやってみると飛び込みやすいかなと思います。まずはグラウンドではなくて、砂場とか柔らかいところで練習してみるといいと思うよ。痛くないところでまずは練習をしてみて、慣れてきたらグラウンドでやってみると出来ると思います。」

教えて賢介さん⑥
センターを守っていて、フライを捕るときに半身(はんみ)の体勢で捕るコツは?

「センターは特にそうなんですが、正面に飛んでくる打球というのは、ボールとの距離感を掴むのが難しいので、半身になりにくいんですよ。なので、プロ野球選手もボールが飛んできたときには、まずはボールの落下点から自分を左右のどちらかにずらすんですよね。体をずらすことで、飛んでくるボールを横から見ることが出来て距離感をつかむことが出来て、自ずと上体が半身になるんです。正面に飛んでくる打球に対して、体を半身にしようとするとどうしてもボールが見えにくくなってしまって体を動かしにくくなってしまうので、必ず打球に対してどちらかに体をずらしてボールを追うようにしてみてください!少し顔をずらしてあげるだけでも、半身になることが出来るので練習でチャレンジしてみてくださいね!」

たくさんの質問に私も放送をしながら勉強になることばかりでした。田中さんのお話に目を輝かせながら聞き入る子供たちの表情も忘れられません。中継では、「清宮選手のホームランが見たい」という子供たちの期待を聞いた直後に特大のホームランが飛び出すなど、公開生放送ならではの奇跡が何度も起こりました。コロナの影響で感じることが出来なかったみんなでスポーツの興奮や感動を分かち合うという瞬間を久しぶりに体感することが出来て、私自身も忘れられない時間となりました。

会場でご参加いただいた方々、放送をご覧になっていただいたみなさん、そしてご出演いただいた田中賢介さん、多田萌加さん、本当にありがとうございました。

今季のペナントレースも残りわずか。日本ハムは来年から新球場での戦いが始まります。
今後もたくさんの方にスポーツを楽しんでもらえるような話題をお届けできたらと思っています。

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