NHK札幌放送局

雪国なのになぜ陸上の有望選手が多いの?【野村優夫】

野村 優夫

2020年1月8日(水)午後4時11分 更新

アナウンサーの野村優夫です。遅まきながら、今年からブログを始めます。
よろしくお願いします。 

今年は、東京オリンピック・パラリンピックが開かれますね。
上の写真、私たちキャスターの後ろにずらっと並んでいるのは、北海道出身の選手たち。
すでに大会への出場が決まっていたり、有望視されていたりする選手たちです。
冬の競技で北海道出身の選手が強いというのはすぐ理解できますが、夏の競技でここまで数多くの有望選手がいるとは… 少し驚きました。

しかも、陸上の有力選手が多いんです。
一年の凡そ半分は、雪のため外での練習が制限される北海道。地域によっては、専門の指導者がいない種目もあるといいます。
それなのに、なぜ、これだけの選手たちが生まれるのか。
そんな疑問を持った我々番組スタッフが制作したのが、
1月10日(金)放送の北海道クローズアップ「東京で輝け!どさんこアスリート」です。

例えば、やり投げの北口榛花選手。

旭川出身の北口選手は、日本大学に通う4年生。
去年10月、66メートルの日本記録を樹立しました。これは、リオデジャネイロオリンピックの銀メダルに相当する記録です。
実は、この記録を出す2年前、指導を受けていたコーチが突然大学を去ることになりました。
最大のピンチを迎えた北口選手。
この危機を乗り越えるため、北口選手がとった行動は、単身欧州に渡り、武者修行をする というものでした。
そして、こうした行動力が身についた源には、高校時代を過ごした北海道での努力と工夫の日々があったというのです。

また、パラサイクリングの藤田征樹選手。稚内出身です。

事故で両足を失っている藤田選手。体力・技術の向上とともに、いかに自身にあった競技用の義足を作ることができるかが、勝負のカギになります。
藤田選手は、義肢装具士の齋藤拓さんとともに、義足の開発に取り組んできました。
齋藤さんには、どこまでいっても、足を失っている藤田選手の感覚は完全には分かりません。
ただ、藤田選手は、どんな言葉にしたら自分の感覚がより正確に伝わるのか、懸命に考えます。
また、齋藤さんも、必死になって、藤田選手のことを観察します。
そんな究極の「対話」の中で、ある画期的な義足が生まれるのです。

取材を通して見えてきたのは、各選手とも、自身の問題・課題を乗り越えていくための努力をする才能に溢れていることでした。
そして、北海道の雪という制限が、選手たちをたくましくする上で、有形・無形の影響を与えているのではないかと感じました。
そうしたアスリートたちの姿は、広く私たちにも参考になることがたくさんあると思います。

番組では、体を張って取材する浅野アナウンサーの「お宝映像」も登場します。浅野アナのブログへ
1月10日(金)午後7時30分~ 北海道クローズアップを是非ご覧ください!


(2020年1月8日)


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