NHK札幌放送局

『奇跡は起こすもの』

加藤 美穂

2021年1月8日(金)午後4時46分 更新

この言葉を語ったのは2010 年のバンクーバーパラリンピックでまさに奇跡を起こした永瀬充選手。放送の中ではお伝えしきれなかった現役復帰へのもう1つの思いをここでお伝えします。

2021年がスタートしました。ことしが素敵な1年になりますように。長野出張の時に撮影した富士山(囲んである山です。指しているつもりが全然違いました・・・笑)の写真とともにことし1本目のブログです!

さて、4日に放送した“ことしにかける”はご覧いただけたでしょうか?放送した内容について詳しくはこちらをご覧ください。
パラアイスホッケー永瀬選手が5年ぶりに現役復帰 バンクーバーの奇跡を起こした男の思い

実は永瀬選手が現役に復帰した裏には、もう1つの思いもあったんです。
それは『次世代選手の育成』です。パラアイスホッケーは競技人口が少ない競技です。日本ではおよそ50人。永瀬選手は「競技をやめるとチームが解散になる危機感もあり、火を消さないためにという思いが強かった」と話しています。3年前の平昌パラリンピックの日本代表の平均年齢は41.9歳。最年長は61歳という驚きです。競技の普及というものもパラアイスホッケーにとって長年のテーマでした。しかしここ数年で新しい選手たちが加わっています。

(写真提供・一般社団法人日本パラアイスホッケー協会)


中でも13歳の中学生ゴールキーパーが入ったと聞いた永瀬選手は(写真左が13歳のゴールキーパー関谷譲選手です)初めはコーチとして指導していたものの、現役に復帰し直接指導していくことにしたんです。その理由について、次のように語っています。

永瀬 充選手
「特にパラアイスホッケーのゴールキーパーって、どこでも見られるものではないので、手の角度や体の使い方、倒れ方など細かいところを伝えるためには、横から口で教えるよりも実際に自分自身が防具をつけてプレーしながら見本を見せるっていうのがすごく大事かなと」


さらに、永瀬選手が入ることによってポジション争いという競争が生まれることも、次世代選手の育成につながります。競争によって互いに切磋琢磨し、レベルアップするきっかけになることを永瀬選手は願っています。チームの指揮をとる信田監督も太鼓判を押しています。

信田 憲司監督
「若手の指導できてもらってたけど、そこで彼の心に火がついたことは非常にうれしいです。自分のプレーだけではなく、各選手たちにどうやったらゴールが入るか、守りやすいのか教えてくれていて、いい刺激になっています。今までいたゴールキーパーたちも刺激をうけて、キーパーのレベルが上がっています」

指導しながら、選手としても再スタートをきった永瀬選手が『吸収がすごくよくて、将来が楽しみ!』と期待している13歳のゴールキーパー・関谷選手ですが、実は年齢制限の関係で、北京パラリンピックには出場できません。永瀬選手はその先を見込んで育成にあたっています。特に、2030年の冬季パラリンピックです。できれば札幌が開催地になり、日本が金メダルを獲得する!というのが今1番描いている夢だと言います。
そこにつないでいくために、パラアイスホッケーの未来のために今何ができるのか。『まずは北京に出てメダルに絡む』と現役復帰を決めた永瀬選手の挑戦はこれからも続きます!!

ことしはそれぞれの大会が通常通り開催されることを願って・・・。
ことしもどうぞよろしくお願いいたします!それでは、また(*^^)v

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