8月下旬、私は、長野県白馬村にある白馬ジャンプ競技場に向かいました。
JR長野駅から車で1時間ほど。
白馬村は、北アルプスに囲まれた風光明媚な場所にあります。

白馬村にあるこのジャンプ台は、そう、1998年の長野オリンピックで、スキージャンプ団体が金メダルを獲得した場所です。
あれから25年近くがたった今でも、多くの観光客が訪れています。
今回の取材の目的は、ジャンプ台の見学ではなく、今年6月に50歳を迎えた、スキージャンプ界のレジェンド、葛西紀明選手に会うためです。
50歳 それでも続ける理由を知りたい
NHKのアナウンサーが自ら企画し制作するインタビュー番組、インタビューここから。
夢の実現へもがいていた場所や支えとなったふるさとなど、様々な分野の第一線で活躍する方の「原点」を訪ねて、仕事や人生の哲学についてインタビューする番組です。
北海道出身で、話を聞いてみたい人はいないか、同僚と話をしていた今年のはじめ、葛西紀明選手が国内大会で優勝したのです。
その時49歳の葛西選手は、試合後、「50歳でも飛べる、やれるというところを見せたい」と話していました。
「まだやるの?」というのが正直な感想でしたが、優勝したのだからそりゃあそうだよな、という思いと同時に、「どうして続けられるのだろう」と興味が湧いてきました。
それなら、「どうして続けるのか?」、そして、「どうして続けられるのか?」を、聞こうということで、所属チームに取材依頼をしたところ、「シーズン前なら」ということで、快く取材を引き受けてくれたのです。
やっぱりジャンプ選手ってすごい
本格的な冬のシーズン前の前哨戦、サマーグランプリに向けて合宿を行っている葛西選手。
この日からロケが始まりました。

ロケ初日は、規模の小さなジャンプ台、いわゆるノーマルヒルでの練習。
それでも、地上からの高さは107m。
上からの景色はこんな感じです。

私は、ジャンプ台の横にあるコーチボックスで見学。

真剣にジャンプ台を見ているように見えますが、実は、マスクの内側では、恐怖で顔が引きつっています。

足元がこんな感じだったんです。
地面、見えすぎです 😭
この高さを猛スピードで飛んでいくわけですから、スキージャンプの選手って、やっぱりすごいなぁと思わされました。
進化を続ける50歳

午前のジャンプ練習を終え、午後は、筋力トレーニング。
太ももやふくらはぎなどの下半身が大切とされるスキージャンプ。
自身の体重よりもずっと重いバーベルを担ぎ、およそ1時間、丹念にトレーニングをしていました。
こうした地道でハードなトレーニングが、50歳でもなお進化を続けるレジェンドを支えているのだなと感じました。
まだまだ書きたいことはあるのですが、今回はここまで。
9月に、葛西選手の原点でもある大倉山で、続ける理由、そして、続けられる理由をじっくりと伺う予定です。
葛西選手のインタビューここからは11月3日(文化の日)放送予定です。
今後も、取材の様子などを随時お伝えしていきます、お楽しみに!!
他にもこんな取材をしています
気まぐれな“あいつ”を味方につけられるか!!