NHK札幌放送局

白糠町で聞いてきました 高田渡さんの思い出

神門 光太朗

2023年2月20日(月)午後1時18分 更新

あなたはフォーク歌手 高田渡さんをご存じですか?

標津町 ラジオネーム・ミニ番組担当さんからの投稿
「高田渡さんは2005年4月に白糠町社会福祉センターで行われたライブを最後に体調を崩し、その2週間後に釧路の病院で亡くなりました。私はこのライブを最前列中央で見ていました。ライブを企画した池村美博さんに会って、高田さんとの交流のエピソードや、計3回白糠にライブで来てくれることになった経緯を取材してきてもらえませんか」


池村さんとはどういう方なのだろう?
待ち合わせ場所に向かったところ、「名刺がわりに……」とA4用紙7枚にもわたるプロフィールを手渡されました。

それによると、2020年3月に「白糠町役場退職」とあります。

なるほど。
高田渡さんのライブは町が主催して、その企画担当が池村さんだったのですね~と聞くと……「違います」というお答え。

「町職員としてではなく、個人活動の“七色仮面”として無償でやりました」

若いころからフォークソングが好きだった池村さんは、1990年に“七色仮面”と名乗り、白糠でのフォークライブを企画します。
当初掲げた目標は「高田渡と加川良を白糠に招く」。
自分が大好きな高田渡さんと加川良さんのライブを白糠で開き、白糠の人たちに歌声を聞いてもらいたい。
札幌、帯広、釧路などの道内都市ならライブの実績があるものの、白糠では困難な目標だろうと思いきや、あっさり2年で達成。

「人と人とのつながりで、酒飲み友達の輪が歌手の皆さんの間に広がっていったんだよ。『白糠で一緒にお酒を飲みましょう』と、ギャラの話は二の次で交渉したら二つ返事で来てくれた」

高田渡さんとは、白糠の新鮮なタコをさかなに酒を酌み交わすうちに意気投合したそうで、白糠でのライブでは特別に40曲も歌ってくれることがあったといいます。

「短い曲とはいえ40曲も歌うと疲れちゃってね、翌日の釧路では7曲くらいしか歌わないの」

「帯広は白糠の倍のギャラを出すという話を聞いた渡さんは怒っちゃってね。オレは人間が好きだから来てるんだ、ギャラ目当てで来てるんじゃないんだと」


「ステージで寝込んでしまうことがあった」という話は、高田渡さんを語るときによく出てくるエピソードですが、それも事実だったといいます。

“飲み友達”の池村さんだからこそ知る、人間味あふれる高田渡さんの秘話は、
2/20(月)午後5:05『釧路根室十勝のすべて』で放送!(R1 NHK帯広・NHK釧路エリア)

聴き逃し配信は2/20(月)午後7時~2/27(月)午後7時(全国で聞けます)→こちら


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