『釧路根室十勝のすべて』11/30(水)の放送では、士幌町をPRするキャラクター「ジャガイモン」をご紹介!
ラジオネーム 芽室のおーちゃんからの投稿
「士幌町で町おこしのためのキャラクター『ジャガイモン』をつくり、それをたった1人で運営している すし職人の川崎さんを取材してください」
ゴーグルをかけたジャガイモから手足がニョキっとのびているジャガイモン。
去年あたりから、私が見ているSNSのタイムラインにも「~~ジャガ」「おはJ」などのジャガ文体でツイートするジャガイモンがチラチラと現れていました。
(士幌のご当地キャラなんだなぁ。観光関係の団体が運営しているのかなぁ。でも士幌のイベントで着ぐるみを見たこともないし、ナゾに包まれているなぁ……)と気になりました。しかし日々の業務に追われ、それ以上のリサーチはしていませんでした。
そんなところに届いた芽室のおーちゃんからのメールには「すし職人の川崎さんがたった1人で運営している」と書いてありました。
こりゃ~気になる! ってことで、川崎さんに会いに行ってきました。

川崎康さん(47歳)
あっちもこっちもBIG BOSS! ここは本当にすし屋さんですか?
川崎さんは、すしではなくて野球のボールを握っているんじゃないですか?
「私、ファイターズ士幌後援会の会長なんです。夕方になるとすし職人になりますよ」

「ジャガイモンを1人で運営しているのには理由があります。すし屋の営業は夜なので、昼に働いている人たちと一緒に何かをやろうとすると時間がズレちゃうんです。機動力も上がるので1人で運営しています」
そもそも川崎さんは、なぜジャガイモンというキャラクターを作ったのか。
そこにはふるさと士幌への強い思いが込められていました。
「高校を卒業して札幌に進学した際に、士幌出身と伝えたら他の町と間違われるんです、『あ、バルーンのところね!』と……。それは上士幌! 士幌町出身者として悲しく悔しい思いを、何度もしました」
札幌から士幌に戻った川崎さんは2011年に決意します。
「知らないのが悪いのではなくて、知らせないほうが悪いんだ。自分で発信して行こう! 」
「発信者は川崎康ではなく、ジャガイモンというキャラクターにしよう!」
100円ショップで買った資材でジャガイモンをつくりました。

製作費 400円!
ご当地キャラクターといえば着ぐるみが定番ですが、ジャガイモンには存在しません。それにも理由があるそうで……
「着ぐるみをつくったら、私が入らなければなりません。機動力が落ちてしまいます」
「士幌のことを町外に伝えるためにはSNSを使うのが一番!」
自分1人の意思で士幌をPRするジャガイモンは、静かな人気を呼び、札幌でイベントを開催することもあるそうで……
「川崎康という1人のおじさんと製作費400円のジャガイモンが会場にいるだけなのに、人が集まるんです」
なぜジャガイモンの発信がウケているのでしょう。
ジャガイモンのSNS発信で特に心がけているのは何ですか?
「空がきれい、緑がきれい、空気がおいしいよっていう発信は絶対にしません。札幌でも空はきれいだし、緑もきれいなんですよ。だったら士幌までわざわざ来る必要ないじゃないってなると思うんです」
「どうやったら士幌を気にしてもらえるかって考えると、『士幌にはこんな人がいるよ』という発信は唯一無二なんです。この人が気になるから会いに行ってみようというのも観光になるし、士幌に行く意味が生まれるんです」
「イベント情報を発信するときも、こういう人がこんな思いで考えたイベントだよっていう発信の仕方をします」
手前みそですが……
「神門光太朗の32市町村すべておじゃまします」で私が心がけているのも「モノではなくて人を紹介する」ということなんです。
47歳の川崎さんと44歳の神門。
同世代のおじさん2人で「ウンウンそうだよね!」と意気投合した、今回の取材でした。

(11/30 午後7時から1週間配信)
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