「ほっとニュース北海道」でお伝えしている「ローカルフレンズニュース」。道内各地の地域おこしや情報発信に取り組んでいる“フレンズ”の皆さんに今オススメしたいニュースや話題を伝えていただきます。
今回は、道北の遠別町でまちづくりをしているNPO法人「えんおこ」の代表理事、原田啓介さん。
特に遠別農業高校、通称遠農のポスターやパンフレットなどを8年前から製作し、遠農生の日常を伝えるPR活動を続けています。
毎年3年生を対象に生徒が自由にテーマを決める探究学習が行われていて、ことしも行われています。
そこで今回は、探究テーマに「遠別町に喫茶店を!~遠農カフェ復元の道」を選んだコーヒー好きの高校生、佐藤元さんに焦点をあてて紹介していただきました。

探究学習は4月から始まり、来月(12月)には高校内で保護者や在校生、高校関係者向けにプレゼン方式で報告会が実施されます。
佐藤さんはまず、コーヒーを提供するのに必要なものをリストアップ。本を読んだり、自分でいれたコーヒーを家族に試飲してもらったりして味を追求しました。
中学生を招いた1日体験入学で自分が作ったコーヒーを無償提供し、味や値段をつけるとしたらいくらになるか問うアンケートを実施しました。
アンケートを元に、月に1度行われる特産物の販売会「遠農高マルシェ」に合わせて自分でドリップしたコーヒーを一般200円、学内100円で提供し、直接感想を聞いたりもしています。これは、過去に先輩と教員で遠農高マルシェ内で行っていた遠農カフェの復元でもあるということです。
遠別町には、いま喫茶店やカフェがないため、月に1度とはいえコーヒーを飲める貴重な場所となっています。
今月の遠農高マルシェは、新型コロナの影響で中止になりましたが、落ち着けば来月は実施する予定です。その際はホームページでお知らせするということです。
また、いつも佐藤さんがいれたコーヒーを飲んでいるという同級生や後輩からは
「とても深みがあってコーヒーらしさがすごく出ていていつも飲んでいておいしいなと思います」「すごくコクがあって飲んでいて落ち着くなと思います」「コーヒー苦手だが先輩のコーヒーはおいしく飲めます」「とても愛がこもっているようなすごくあったかくておいしいコーヒー」


本人にも話を聞きました。
佐藤元さん
「コーヒーの好きなところは自分の実力で味が変わることだと思います。同じ道具や同じ温度でも味が変わる不思議な飲み物だと思っています。将来カフェというか飲食店を開きたいのでそのときにおいしいコーヒーを出せるようなカフェにしていきたいのでいまがんばっています」
ローカルフレンズ・原田啓介さん
「元くんがいれたコーヒーをみんな口々においしい!と言って口にしていて、なかでも“元くんのコーヒーには愛が詰まっている”という感想が印象的でした。生徒のほか先生たちも元くんのコーヒーを楽しみにしています。将来の夢はカフェなどの飲食店で働くこと。今回の探究学習が将来につながることを願っています」
この内容はきょう25日(金)の「ほっとニュース北海道」で放送予定です。今後も地元を深く知るフレンズならではの視点と、各地で生まれる新たな話題や魅力にぜひご期待ください。
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