NHK札幌放送局

最後のごあいさつ

石川 晴香

2023年3月31日(金)午後6時51分 更新

こんにちは、キャスターの石川晴香です。
「ほっとニュース北海道」への出演はきょうが最後だったので、これまでを振り返っていきます。 

新卒の2019年から室蘭局で2年間お世話になり、2021年に札幌局に移って「ほっとニュース北海道」のメインキャスター兼フィールドキャスターを1年間、メインキャスターを1年間担当しました。

フィールドキャスターの時は、当日アポ・当日取材・当日放送が日常で、取材を受けてくださった方々にはいつも感謝の気持ちでいっぱいでした。
特に私が札幌局に来た時は新型コロナ感染拡大のまっただ中。そんな中でも温かく受け入れてくださりありがとうございました。

また毎週金曜日に放送していた「ローカルフレンズニュース」では、道内各地のフレンズの皆さんが取材してくださった情報と映像を自分で再構成してお伝えしました。放送開始からあわせて60本を制作しましたが、連絡はメールや電話、放送もリモートなので直接お会いしたことがない方ばかりでした。
そうしたなか去年12月に何人かのフレンズの方と直接お会いしてお話しする機会がありました。活動の根っこには何があるのか、どのような思いで取り組んでいるのか、皆さんの思いに直接触れることができ、コロナ禍で減った“対面”の大切さを実感した瞬間でした。
この先、まだお会いできていない方々とお会いできることも楽しみにしたいと思っています。

さて、ここから話はさかのぼって札幌局でキャスターを始めた時のことを振り返ります。
初めて来た時はポスターの撮影、記者会見など…慣れないことばかりで、いよいよ始まるんだという期待と同時に不安でいっぱいでした。

室蘭局では、アナウンス経験ゼロの状態で始めたものの、そこからいろんな経験を積んだことで「放送直前や放送中でもどんな急な変更でもなんとかするので大丈夫です!」といった根拠のない自信と気持ちの余裕がありました。
そんな状態で札幌局に来たのですが、環境がガラッと変わったことで、その自信は一瞬でなくなりました。いろいろな面で圧倒的に不安と恐怖が上回ってしまったのです。
順調に経験を積んできたと思っていましたが、不安と恐怖に押しつぶされまったくの別人になってしまったようで自分の無力さを痛感しました。
今まで何を積み上げてきたのだろうと自分が嫌いになり、不安、つらい、悔しい、苦しい、こわい、虚無…こういった状態がしばらく続きました。
そうした状態は画面を通じて皆さまにも伝わっていたと思いますし、申し訳ない気持ちでいっぱいでしたが、どうしようもできない自分が悔しかったです。
こうしたなか、東京オリンピックを見て、世界で戦う選手たちの姿に勇気づけられたり、その間の休暇を実家で過ごして少しリフレッシュできたりしたことで、少しずつ気持ちが変化し、そこからメンタルも徐々に鍛えられていきました。
そして何より一番力になったのは、応援してくださる方々からの声やメッセージです。
応援してくださる方がいるかぎりその人のために頑張ろうと思えたことがここまで続けることができた1つの大きな理由です。本当にいつも救われていました。ありがとうございました。

そしてアナウンスの知識ゼロの新卒で入った自分をここまで育ててくださったNHK北海道に関わる(これまで関わった)皆さまにも本当に感謝しています。
とーーーーっても貴重な経験をさせていただきありがとうございました。

今後ですが、当面は充電期間に入ります。その後の動向は私個人のインスタグラムで発信していこうと思っています。

ほっとニュース北海道をご覧いただいた皆さん、応援してくださった皆さん、大変お世話になりました。本当にありがとうございました。


関連情報

ヴォレアス北海道 V1昇格へ! 後藤万澄選手

石川 晴香

2023年3月24日(金)午後5時00分 更新

上に戻る