「ほっとニュース北海道」で毎週金曜日にお伝えしている「ローカルフレンズニュース」。道内各地の地域おこしや情報発信に取り組んでいる“フレンズ”の皆さんに今オススメしたいニュースや話題を伝えていただきます。
今回は道東発の企画・事業開発を手掛ける団体「ドット道東」の代表理事、中西拓郎さんです。

中西さんがこれまでにお伝えしてくれたフレンズニュースはこちらから
☞#中西拓郎さん
今回は滝上町で生まれ育った姉妹が“過疎地の暮らしを楽しくしたい”という思いで経営している「Casochi合同会社」の活動を紹介していただきます。
中西さんはドット道東創業前のプロジェクト「道東誘致大作戦」というイベントにCasochiの2人が来てくれたことがきっかけで仲良くなったそうです。中西さんは「同じオホーツクでも距離が離れていることでなかなか出会えなかったし、頻繁に会えるわけではないですが、仲良くしてもらっています」と話しています。

(左:妹で代表社員の井上愛美さん、右:姉で業務執行社員の扇みなみさん)
“過疎地”という言葉はネガティブに捉えられがちですが、彼女たちは「人が少ないことはむしろ魅力。過疎地であることをポジティブに変換していくために、滝上町をもっと好きになれるように思いついたことをどんどんやっていこう!」と、実家の牧場のブランディングをはじめ、デザインの仕事や喫茶店の営業をしています。
例えば、滝上町とゆかりが深い松浦武四郎が渚滑川を探検したエピソードを描いた絵本は、妹の愛美さんが挿絵を担当しました。

2人が滝上町で営む喫茶店にも遊び心があります。お店の名前は「KARSUI(カースイ)」。火曜日と水曜日だけ営業しているのでこの名前になったそうです。覚えやすいですよね!

中西さんは「KARSUIはスタッフとお客さんの距離が近いのが特徴で、お客さんも彼女たちの知人がほとんどなので、必然的にお客さん同士の交流が生まれやすい空間になっています。過疎地に人を呼び込む拠点として、とてもいいお店だなと感じています」と話していました。


改めてお店の看板をよく見てみると、■が5つ並んでいます。お店の名前から推察すると、■はもしかして“お休みの曜日”という意味?「■(月)、KAR(火)、SUI(水)、■(木)、■(金)、■(土)、■(日)」ということなんでしょうか。

あえて確認していないので正解かどうかは分かりませんが、看板にまでこうした遊び心を生かすのはほっこりしますし、お店の人のセンスも伝わってくるのですごくいいなと思いました(^^)
そして、この喫茶店と同じ通りにある古民家では去年の年末からゲストハウスに生まれ変わらせる改装作業を進めています。

冬場から始まった作業には、町内外から多くの知り合いが手伝いに来てくれているそうです。

新しいゲストハウスについて、Casochiの2人は「いろんな場所からみんなが集まって、家族が大きな食卓を囲むような所にしたい」と話していました。
中西さんは「ゲストハウスの本格稼働は秋以降ということで、夏から徐々に稼働していくようなので、自分もぜひ遊びに行ってみたいですし、こうやって拠点ができていくことは町に人を呼び込む上で重要なこと。拠点があるからこそ、そこをベースに彼女たちの目指す楽しい取り組みのきっかけづくりができるんじゃないかなと思います」と話していました。
この内容はきょう6日(金)の「ほっとニュース北海道」で放送予定です。今後も地元を深く知るフレンズならではの視点と、各地で生まれる新たな話題や魅力にぜひご期待ください。