「ほっとニュース北海道」で毎週金曜日にお伝えしている「ローカルフレンズニュース」。道内各地の地域おこしや情報発信に取り組んでいる“フレンズ”の皆さんに、今オススメしたいニュースや話題を伝えていただきます。
今回は喜茂別町のカフェのオーナー、加藤朝彦さんです。
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今回伝えていただくのは先月着任した地域おこし協力隊の大森英恵さんが取り組んでいる“味の伝承活動”についてです。
現在、喜茂別町では3人の地域おこし協力隊が活動しています。野球のバットを作る職人に憧れて移住してきた人もいて、それぞれ特徴的な活動をしています。
大森さんは来年春に閉店することになった町内の中華料理店「三喜」の味の伝承に取り組んでいます。

40年近く前から営業しているこのお店は、昼どきには地元の人たちで混雑する人気店です。加藤さんも喜茂別町に移住した時に多くの人から「まず三喜のチャーメンは食べたほうがいいよ」と薦められたほどだそうです。
長年、地域に親しまれてきましたが、店主さんが高齢のために閉店せざるを得なくなったと言います。
加藤さんは「飲食店の数が少ない喜茂別でお店が閉じてしまうのはとても大きな問題だ」と話していました。
大森さんは3年後の任期終了までに喜茂別町で小料理店のようなお店を開業することを目指していて、その店で中華料理店の味を引き継ぐことを目標にしています。今は店主さんから地元自慢の味を学ぶ修行の真っ最中です。

大森さんは将来の開業に向けて、町内のチャレンジショップ事業用の施設や共有スペースに模擬店を出し、そこで試作したメニューを提供しながら町の人たちのニーズとすり合わせていくことにしています。中華料理店が閉店する来年の春以降はほかの飲食店でも修行して、地元の味と自分らしい味が共存する店作りを模索していくそうです。
加藤さんは「地元の味を残すことで地域の人たちとのつながりができればいいなと思っています」と話していました。
この内容はきょう24日(金)の「ほっとニュース北海道」で放送予定です。今後も地元を深く知るフレンズならではの視点と、各地で生まれる新たな話題や魅力にぜひご期待ください。
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