札幌局アナウンサーの福田裕大です!
北のことばお兄さん。今回は、「枯れ木も山の賑わい」ということばについてです。
クイズ形式で正しい意味をご紹介します。ぜひ答えてみてください!
恥ずかしながら、私自身も、これまで誤った使い方をしていました…。
枯れ木も山の賑わい

春は出会いの季節。新しく知り合った人や、同じ職場で働くことになった人の歓迎会も多いと思います。
特に若い世代のあなた!上司や先輩たちとの宴席で幹事役を任される機会もありますよね。出欠を聞く際に、どんな声かけをしていますか?

ここで、「ことばクイズ」です。
「枯れ木も山の賑わい」の正しい意味は、以下のどれでしょう?
A. 人が集まれば、にぎやかになる
B. つまらないものでも、ないよりはまし
C. どちらでもない
正解は…

Bの「つまらないものでも、ないよりはまし」という意味なんです。
正直、私はこれまでAだと思っていたため、多くの先輩方に、失礼な誘い方をしていました…。大反省です。

文化庁の調査では、「人が集まればにぎやかになる」という、本来と異なる意味で理解していた人が半数近くいるという結果になりました。(過去の私もそのうちの一人です)
なぜ、本来とは異なる意味で理解している人が多いのでしょうか。

文化庁によると、「『枯れ木』=つまらないものという意識がなくなってしまい、『人が集まればにぎやかでよい』というところだけに力点が置かれるようになったため」と考えられるそうです。
確かに、いわれてみれば、枯れ木はつまらないものというイメージがありますが、このことばでそれを意識することはこれまでありませんでした…なぜだろう。
皆さん、ことばクイズ、正解できましたか?
今後もクイズ形式でことばの正しい意味を紹介していきたいと思います!
また、紹介してほしいことばなど、ホームページから投稿をお願いします!
新年度の北のことばお兄さん

今回のことば、いかがでしたか?
今年度の「北のことばお兄さん」は、伊林毅暁(いばやし・たかあき)アナウンサーと、福田裕大(ふくだ・やすひろ)がお届けしていきます!
伊林アナウンサーにことばの「いろは」を教わりながら、私自身も皆さんと共にことばについての知識を深め、アナウンサーとして成長できるよう精一杯頑張ります。
今後は、撮影風景に加えて、「撮影前の準備」や「撮影後の編集作業」など、番組の裏側も発信していければと考えておりますので、ぜひご覧ください。
それでは、次のことばでお会いしましょう!
“ちょっと人に話したくなることばの知識”をお届けする北のことばお兄さん。
放送は、(月)~(木)の午前5時59分から1分です。
「朝早くて見られないよ」という方へ、NHKプラスでの配信のご案内です!
4月の新作3本(「~してもらってもいいですか」「『ゴールデンウィーク』と『大型連休』」「枯れ木も山の賑わい」)が4月27日(木)まで配信中、3月放送の「世間ずれ」「奇特」「破天荒」が5月2日(火)まで配信中です。是非ご覧下さい!
これを見れば、「『○○○』って、本当はこういう意味なんだよ!」と思わず人に話したくなること間違いなし!
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