富良野高校 女子少林寺拳法部。最後の大会に向けた3年生の思いを紹介します(女子少林寺拳法についてはこちら) 。
まずご紹介するのは、キャプテン 塚田望生(つかだ・みう)選手。

兄の影響で小学2年生から少林寺拳法を始めた塚田選手。オンとオフの切り替えをすることをモットーに、部員を引っ張ってきました。得意技は「つばめ返し」。ぎりぎりまで相手の突きを見て反撃する動きにこだわってきました。全国大会2連覇という目標を失う中でも「強くなって来年に向かってほしい」と親身になって後輩を指導する姿が印象的でした。「集大成をみせたい」と最後の演武に臨みます。
副キャプテン 斎藤美優(さいとう・みゆ)選手。

いとこと一緒に小学生のころ少林寺拳法を始めた斎藤選手。可愛らしい笑顔が印象的なチームの盛り上げ役。
得意技は「投げ」。動きの中で勢いを保ったまま相手を投げることを磨いてきました。
少林寺拳法を通して「挨拶などの礼儀や、目上の人に敬意を持つことの大切さを学んだ」といいます。
「両親の前で、人として成長した姿をみせたい」と最後の演武に向かいます。
気合が持ち味 細川未夢(ほそかわ・みゆ)選手。

熱心な勧誘を受けて高校から少林寺拳法を開始。キーが高めの発声が持ち味で“体全体から湧き上がる気合”を磨いてきました。去年の全国大会の団体演武では補欠でしたが、準決勝で急遽出場し、優勝に貢献することができました。「全国大会で最高の演技ができた感覚が忘れられず、その時と同じような演技ができるようにがんばりたい」と努力を続けています。
努力家 能登陸空(のと・りく)選手。

高校から少林寺拳法を始めた能登選手。得意技は、相手の攻撃を受けダイナミックに攻めに転じる「龍王拳」。
動きがきれいな演武を目指して、練習動画を学校の休憩時間で見たり、家の外で練習したりと努力を積み重ねてきました。少林寺拳法を通して「苦しいことも自分で乗り越える力がついた」といいます。
「自分たちの演武で少林寺拳法の魅力を伝えたい」と最後の演武に臨みます。
富良野高校少林寺拳法部を取材したのが、NHK若手女性メンバー。

遠藤美咲。25歳。学生時代はチアリーディング部で、競技歴は10年。NHKでは編成を担当。少林寺拳法のすばらしさだけでなく高校生個人の魅力も伝えたい、と取材に参加。「タイミングを合わせるために何度も話し合いを重ねたり、腕の位置にまでこだわったり。練習に訪れるたびに、選手が成長している姿に感動しました」
甲田うてな。24歳。幼稚園から小学校まで8年間古武道を習う。NHKでは事業を担当。世代が近い高校生の魅力を知って発信したいと、取材に参加。「選手たちの凛とした姿や動きのしなやかさが本当にかっこよかったです。演武中はあんなに凛々しいのに、練習が終わると普通の高校生に戻るギャップにも驚かされました」
2020年8月6日