11月27日に放送した「ほっかいどうが」。#4のテーマは、「地方の高校生は、どんな所でデートをするのか」。
思いつきで始めて、しかも、ぶっつけ本番のロケだったのですが、意外にもどの町にも定番のデートスポットがありました。
この番組のこぼれ話を、前編・後編の2回に分けて連載します。前編は、思いつきの経緯とロケ前の事前リサーチの体験記です。
思いつきのキッカケは、ロケ中の雑談
この企画の芽は、とある町でロケをしていた時のこと。そのロケに参加してもらった高校生と「この町のどこで遊ぶのか」という話になりました。
その町には、カラオケやゲームセンターといった、いわゆる“若者が遊ぶ場所”はありませんでした。聞くと、「体育館で遊ぶか、道の駅の喫茶コーナーでしゃべる」とのこと。
大きな街に行くには、バスを使うしかなく、往復で数千円かかるそうです。
D「車もお金も無い高校生にとっては大変だな~。じゃあ、この町でデートするとしたら、どこに行くんだろう?」
こんな疑問が私に残り続けました。
取材で知る、超ニッチな定番スポット
疑問を検証するべく、8月にリサーチを開始。とにかく地方の高校生に話を聞いてみました。
都市である旭川市から、士別市、稚内市と、北上していきました。
面食らったのは、士別市。夏期講習もあったためか、高校生と全く出会わない!
デパート、喫茶店、道の駅、公園、…。4~5時間ほど町中をグルグルしましたが、出会えず・・・。諦めて士別を後にしようとした午後5時ごろ。ようやく高校生に遭遇!
この機を逃すまいと、小走りで向かい、話を聞かせてもらいました。
その高校生がオススメする定番スポットは、士別駅前にある丸武児童公園。

とりわけ大きいわけでもなく、何の変哲もない公園なのですが、高校生曰く、“激アツ”だそうです。その理由は、
高校生「東屋があるから」
シンプル!!
ですが、丸武児童公園でその高校生と話していると、次から次へと中高校生が公園にやって来ました。特に、夜になると、ほぼこの公園で誰かしらがデートしているらしいです。本当に激アツでした。
稚内の名もなき砂浜
次に向かったのは、稚内市。ゲームセンターや映画館もある町ですが、高校生が共通して言うのは、ある砂浜。特に名前はなく、「お寿司屋さんの近くの細道に入ったところ」といった程度です。しかし、どの高校生も、この名もなき砂浜が定番のデートスポットと言うのです。

オススメは、夕陽が沈む時間帯。そこで告白すれば、間違いなしとのこと。
実際に行くと、たしかに夕陽がきれいに見えて人気も少ないので、2人きりになるにはちょうどいい場所だと感じました。ネットには載っていない、地元ならではの穴場を知れた気分になりました。
このリサーチで、「どの町にも高校生の定番のデートスポットはある」という手応えと、比較的大きい町でも、普段は気にも留めないニッチな場所が高校生の視点ではデートスポットとして輝くという発見がありました。
この事前リサーチの手応えだけを信じて、仕込み一切無し、行き当たりばったりのぶっつけ本番のロケに臨みました。
後編は、ロケ中での胸キュンエピソードを記事にします。
NHKプラスで、12月11日(土)まで見逃し配信中です!
番組では、ほかの町ではどんなデートをするかを紹介しています。ぜひご覧ください!
2021年12月2日
