NHK札幌放送局

地域を変える「ふるさとの学び」

ほっとニュースweb

2021年10月29日(金)午後0時28分 更新

小学生たちが主体的にものごとを考える力を身につける総合学習。
ふるさとの産業を題材にまちづくりの政策を考える授業が胆振の安平町の遠浅小学校で行われました。
3か月の長期にわたって行われた学びは子どもたちだけでなく 地域も変えようとしています。
大河内アナウンサーが取材しました。

産業の柱「馬」をテーマにした総合学習

サラブレッドの生産牧場が多くあり馬産地として知られる安平町。
総合学習では馬を通して自分たちのふるさと、安平町を知り、どうすれば町を「馬のまち」としてもっと町外の人たちにPRできるか、そして町民と馬との距離をもっと縮めることができるかを考えます。

安平町立遠浅小学校の5年生と6年生合わせて15人が挑んだ
プログラムの大まかな流れです。

座学で馬の種類や歴史について勉強

馬のテーマパークでフィールドワーク

4つのグループに分かれて地域の課題と解決方法を話し合う

馬の仕事に携わるプロに発表&フィードバック

指摘された点を修正

最後は安平町の議場で町長に政策を提言!

8月から10月まで3か月の長期にわたって行われた全15コマのプログラムです。

担当したのは移住してきた「アイキチ」

このプログラムを考えたのは
地域おこし協力隊として3年前に札幌から移住してきた河嶋愛基さん

子供たちからは「アイキチ」の愛称で親しまれています。
普段、河嶋さんは安平町で公営塾「教えない放課後教室「あびらぼ」」の代表として活動しています。

新千歳空港で外国人にインタビューしたり、

本屋でジャケット買いしてみたり、
子供たちの興味や関心を引き出しながらものごとを深く考える力を養うプログラムを作ってきました。
こうした実績が認められ、今回、町から3か月、全15コマの総合学習を担当することを任されました。

子供たちも地域も本気のプログラム

今回のプログラム、ポイントは大きく3つありました。
まずはフィールドワーク。

馬のテーマパークでは、馬がふだんどのように暮らしているのか調べ、学校に戻ってグループごとに政策の内容を話し合いました。

ふたつ目のポイントは総合学習の中盤。
馬のテーマパークの職員に子供たちの考えを聞いてもらい意見をもらいました。

子供たちは細かい部分まで指摘を受け、提言の内容をさらに詰めていきます。

みっつ目は議場での町長への直接提言です。
自分たちが考えたことを自分たちの言葉で直接伝えました。

聞いていた町長も子供たちの本気の提言を真剣に受け止めていました。

発表を終えた子供たちの中には、やり切った達成感からか泣きだす子もいました。

プログラムを考えた河嶋さんは

「町長の講評を聞きながらそれをメモしている児童が結構いて、学びがここで終わりではなく、これからも続くものとして捉えてくれていると感じた。自分たちの町に対して何かできるかもしれないとか、社会に参画できるかもしれないというような思いを持ってもらえたことが一番大きな学びかなと思う」

と子供たちの成長を強く感じていました。

自分が住む地域のことを深く考える経験は将来を担う子供たちにとってはかけがえのないものだと思います。一方でそれは地域にとっても地域の魅力を再発見する機会になるかもしれません。子供たちの本気が地域も変えていく可能性を感じました。

札幌放送局アナウンサー 大河内惇
2021年10月27日

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