NHK札幌放送局

函館で最悪2万9000人死亡 道南の津波被害想定

道南web

2022年7月28日(木)午後4時47分 更新

道は、北海道から岩手県にかけての沖合にある「千島海溝」と「日本海溝」で巨大地震と津波が発生した場合の、市町村ごとの死者数などの想定を公表しました。道南では最悪の場合、10の市と町で津波による死者が5万4000人あまりに上る一方、迅速に避難を行えば被害を大幅に減らすことができるとされています。道南の市と町の被害想定についてまとめました。

道南の死者想定 最大5万4000人余

日本海溝沿いでマグニチュード9点1の巨大地震が発生した場合、道南では太平洋沿岸の各地に津波が押し寄せ、函館市で最大8点7メートル、最も高い鹿部町で最大11点9メートルにのぼると想定されています。この想定に基づいて道は、自治体ごとの被害想定をまとめました。

想定は、地震が「夏の昼間」と「冬の夕方」、「冬の深夜」に発生した場合に分けて出されていて、いずれかの時間帯で最悪の場合、津波による死者は以下のように推計されています。

函館市  2万9000人
北斗市  1万8000人
八雲町  3400人
鹿部町  1800人
森町   1500人
長万部町 1200人
木古内町 1000人
福島町  390人
知内町  380人
松前町  10人

道南全体の死者の数は、雪などの影響で避難に時間がかかる「冬の夕方」に地震が起きた場合に最も多くなると想定され、あわせて5万4680人に上ります。

早期避難で被害は大幅減少

一方、迅速に避難を行った場合にはいずれの自治体でも被害を大幅に減らすことができるとされました。早期に避難した人の割合が多い場合と少ない場合の想定を示したのが以下の表です。

例えば、冬と比べて避難がしやすい「夏の昼間」であれば、函館市では2万8000人にのぼる恐れのある死者を120人に、北斗市では1万人を110人に減らすことができると想定されています。
また、「冬の夕方」の場合は、函館市で2万9000人にのぼる死者を2200人に、北斗市で1万7000人を 5800人に 減らすことができるとされています。

負傷者についても、死者と同様、早期に避難する人が多ければ大幅に減らせると想定されています。

函館で最大4万8000棟全壊

建物の被害は、津波と地震の揺れ、それに液状化によって全壊する棟数が推計されました。函館市で最大4万8000棟、北斗市で最大1万2000棟が全壊すると想定されています。

道“対策により被害は少なくできる”

この想定について道は、「住民の避難を軸に避難施設の整備などを進める総合的な対策により、被害を少なくすることができる」としています。道は今回の想定を踏まえて年内に被害を減らす減災目標を定める方針です。

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