あさイチの中継コーナー「いまオシ!LIVE」で道北エリアの魅力をご紹介!3月8日(水)は、北海道のほぼ中央に位置する東川町から、絶品の日本酒についてお届けしました!
鈴木アナ:
どうですか、この雪景色!なんとも北海道らしい景色が広がっています。今日は北海道・東川町からの中継です。

東川町の自慢は、大雪山系が蓄えたミネラル豊富な湧き水と、天然の地下水で育つ米。おいしいお水とおいしいお米、この2つの素材から生み出されるのは、おいしい日本酒です。
実は東川町には、2年前まで酒蔵がありませんでした。東川町で日本酒造りが行われるようになったきっかけは、この酒造りに適した環境を何とか生かしたい、というまちの思い。
まちが酒蔵を造り、お酒を造れる人を募集する「公設民営方式」という方法をとりました。

そこに応募したのが、酒造会社の社長で杜氏の山田 耕司(やまだ・こうじ)さんです。山田さんの酒造は、岐阜県で140年以上の歴史を持つ老舗。拠点を北に移すと決めた大きな理由は、東川町の「寒さ」にありました。

東川町の冷涼な気候は、日本酒造りに最も重要な温度調節で生かされています。通気口からは外気を取り込んで、酒米を冷ましたり、室温を下げたりしています。この寒さによって、作業に必要な冷却設備や空調などに気を配る必要がなく、機械の運用にかかるコストを抑えることもできます。
山田さん:
人工の冷気でも冷やすことはできるんですけど、やっぱり自然のものはありがたいなって。人工的にやったものと、自然でやったものでは、出来上がったときに何か、違ってくるんです。自然のほうが気持ちがいいよね。

使用している酒米は、地元の農家さんが、東川町に酒造会社が来ると聞いて作り始めたものです。
また、東川町が誇る水も、山田さんの日本酒造りには欠かせません。
山田さん:
東川の水は中硬水といって、ちょっと硬めの水なんです。こういうお水はお酒の発酵が進むんですよね。

地域一丸となって造られた日本酒。鈴木アナも一杯、いただきました。

鈴木アナ:
フルーティーな甘い香りが広がってきますね。山田さん、今回の出来はいかがでしょうか。
山田さん:
3年目なんでね。やっと順調にいくようになったかな。

日本酒を造る過程でできる酒粕を使ったグルメもご紹介。クリームパスタ、ジェラート、シフォンケーキ、さらにはチョコレートまで。どれも地元の飲食店の方々が開発した商品です。

今回、鈴木アナが試食したのはクリームパスタ。
鈴木アナ:
おいしいです!酒粕の甘みがクリームに溶け込んでますね。

山田さん:
酒粕って基本的に副産物なので、こうやって地域の人に使っていただけて、非常にありがたいです。
東川町に誕生した絶品の日本酒には、地元の自然と人々の思いが詰まっていました。みなさんもぜひ、味わってみてください。
東川町からお伝えしました!

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