木古内町のサラキ岬では、春になると色とりどり60種5万本のチューリップが花を咲かせます。
大型連休中、地域の観光スポットになっているチューリップ園で春を満喫してみてはいかがでしょうか?
サラキ岬にチューリップ?きっかけは?

サラキ岬を訪ねると、小さな船が目立つ場所に設置されています。サラキ岬沖で沈没した幕末に活躍した軍艦「咸臨丸」のモニュメントです。じつは「咸臨丸」はオランダで造られています。そのことを知ったオランダ在住の北海道人会から、オランダの国の花として親しまれているチューリップの球根が木古内町に贈られました。それをきっかけに地元の有志らが、さら地だったサラキ岬をチューリップ園に変えました。

約20年前に2000個の球根を植え、いまでは60種5万本が咲き誇ります。

チューリップの管理をしている「咸臨丸とサラキ岬に夢みる会」会長の舛野信夫さんに見どころを教えてもらいました。
咸臨丸とサラキ岬に夢みる会 舛野信夫 会長
「5万本あるチューリップにはいろいろな種類があります。これが本当にチューリップなのかと思われるような八重咲きのチューリップや、紫のチューリップなど大変めずらしいものがたくさんあります。」
人をつなぐチューリップ

「咸臨丸とサラキ岬に夢みる会」に参加している10人ほどで5万本ものチューリップを育てていましたが、管理していくのは容易ではありませんでした。今は町内外の有志の協力も受けて、チューリップ園を維持しています。
咸臨丸とサラキ岬に夢みる会 舛野信夫 会長
「毎年、町内外の大勢の人の手によって、チューリップ園ができている。このチューリップによって、観光客も立ち寄ってくれる場所となった。今後はより、町民や観光客などをつなぐ地域交流の場所にしたい。」

舛野さんによると、今年のチューリップは例年より早く咲き始めたということですが、観光客が増える大型連休にかけても遅咲きの種類が楽しめるそうです。

道南キャッチアップ!
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