パリで万博が開かれ、はじめて日本の街頭に公衆電話が設置された1900年、帯広の地に創業したのが藤丸です。それから120年余りの間、中心部の核として存在し続けてきました。その歴史を振り返ります。
【明治】
- 1897(明治31)
初代・藤本長蔵氏が下帯広村大通6丁目で太物商を開業
- 1900(明治33)
富山県に戻り「北越呉服(株)」(屋号藤丸)設立
11月に下帯広村に戻り店員を雇う(藤丸の創始)
- 1901(明治34)
店を大通5丁目19番地に移転
【大正】
- 1915(大正4)
土蔵造り2階建て店舗を新築
- 1916(大正5)
「北越呉服(株)」を「(株)藤丸呉服店」に変更
- 1920(大正9)
「(株)藤丸呉服店」を解散、個人営業の「藤丸呉服店」に
【昭和】
- 1930(昭和5)
「藤丸呉服店」を「藤丸百貨店」と改める
西2条南8丁目17・19番地に百貨店を新築開業
木造一部鉄筋コンクリート4階建てで十勝初のエレベーターも
- 1931(昭和6)
屋上に小動物園開く
- 1943(昭和18)
屋上に敵機に備え銃器機関銃設置
- 1945(昭和20)
初代・藤本長蔵氏死去、甥の孫信氏が長蔵を襲名して代表に就任
- 1950(昭和25)
「(株)藤丸」に組織を変更
創業50年、開館20年の大売り出し開催
- 1961(昭和36)
西2条南9丁目17・19番地に新店舗を建設・開業
- 1967(昭和42)
売り上げが初めて10億円超える
- 1969(昭和44)
店舗増築
- 1973(昭和48)
2代目藤本長蔵氏が会長就任、藤本善雄氏が社長に就任
- 1982(昭和57)
現店舗新築オープン
- 1984(昭和59)
売り上げが初めて100億円超える
- 1987(昭和62)
藤本善雄氏死去、現社長の藤本長章氏が就任
【平成】
- 1990(平成2)
2代目藤本長蔵氏(当時会長)死去
- 1992(平成4)
売り上げが過去最高の約145億円に
- 1998(平成10)
帯広市中心部のイトーヨーカドー移転 売り上げ減少傾向に
- 2000(平成12)
創業100年
- 2003(平成15)
売り上げが100億円切る
- 2008(平成20)
釧路・北見・網走との無料送迎バス運行
- 2019(平成31)
資本金を5000万円に減資し中小企業に
【令和】
- 2020(令和2)
新型コロナで営業時間短縮
- 2021(令和3)
自動車のショールームが出店
- 2022(令和4)
2023年1月での閉店を発表
※藤丸創業百年史・帯広市の資料などから引用
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