NHK札幌放送局

つながりを手繰り寄せ、紡ぎつづける期間限定の喫茶店「CAFÉ SHE」

ナナメの場

2022年4月14日(木)午後6時10分 更新

札幌の豊平川と二条市場の間にある「めざましサンド店」というところに、なにやら期間限定のカフェがあると聞き、やってきました。 ここは、21歳と23歳の店主おふたりがやっている、あたたかな喫茶店。 いとこ同士で始めたというこの場所は、じぶんたちの理想の居場所をつくるために始めた、ふたりの夢が形になった場所。 今ではじぶんたちの夢に、みんなのわくわくが重なり、おおきな輪が広がり始めているのです。 

親や先生(タテ)でも、ともだち(ヨコ)でもない“ナナメの関係”が生まれる温かな居場所、#ナナメの場。
NHK北海道の番組「#ナナメの場」では毎回、北海道の各地で様々な場づくりを実践する人にお話を伺っています。
4月16日(土)午後4:00~「#ラジオ ナナメの場」(NHK-FM 北海道ブロック)のコーナー「あなたの町の“ナナメの場”」では、この4月に札幌でカフェ「CAFÉ SHE」をオープンさせた、さくらさんとゆいさんにご出演いただきます。一足先にMCの水野莉穂さん(ずーちゃん)がカフェに足を運び、話をして感じたことを綴ってくれました。



◎「CAFÉ SHE」とは

▲会話のはじまりは、こだわりのドリンクから

CAFÉ SHEは、"つながる"喫茶店。
店主の"つながり"のある場所に突如オープンする、お客さん同士が"つながる"居場所。オンラインでなんでも出来る時代だからこそ、人と人とがつながれる場所をつくりたい!という想いから始まったこの場所は、じぶんたちにとっても居場所になっているのだと教えてくれました。



▲店主のゆいさん(21歳)とさくらさん(23歳)



◎カフェをはじめた物語

▲場所が変わっても会いに来てくれる仲間


CAFÉ SHEの始まりは、フードバンク千歳でシングルマザーのみなさんにむけて開いたカフェでした。初めはボランティアに興味はなく、取り上げてもらいやすいから、という軽い気持ちで始めたものでしたが、実際にやってみると、思っていた以上に楽しく、やり続けたい!という想いがこみ上げてきたそうです。

するとその場に来ていた男女共同参画センターの方に声をかけてもらい、札幌エルプラザ(※男女共同参画センターなどの公共施設が入る札幌市中心部の複合ビル)での催しでカフェを開くという、思わぬ形で次の開催が決まりました。そうして「保健室みたいな場所を」というコンセプトで、いろいろな悩みを持った方に対して、ふらっと来てもらえるような場所づくりを始めたのです。



◎今日をいっしょに楽しんだ先に

▲社会人も学生も同じ目線で


一緒に楽しむこと、これがCAFÉ SHEが大切にしていることです。お客さんはもちろん、店主自身も一緒に楽しむ。普段の生活では接することのない大人に出逢えたり、来てくれる人の世界が広がったりするような場所。
そんな場所に出逢えることで、悩んだり、お金がなかったり、死にたいと思っている子にとっても、助けてと声をあげたら助けてくれる大人がいるんだということを感じられるのではないかと考えています。「悩み相談に来てください!」と呼びかけるのではなく、ここに来てくれた時間を一緒に楽しむ。そして、そこで出逢った人たちとのつながりが生まれることで、救われる気持ちがきっとあるのだと思います。



◎笑顔に変わる場所

▲”つながり”から仕入れた、こだわりのビール


カフェやバーとして、食べ物や飲み物があることで、自然とお客さん同士の距離が近くなり、いつの間にか話が弾んでいることも少なくないそうです。もともとは一人で来ていても、シングルマザーの人同士が仲良くなっていたり、なんだかもやもやしていた学生さんが大人にアドバイスをもらっていたり、帰る頃にはなんだかみんな笑顔になっているのです。
そして、そんな場所を提供している店主自身が、じぶんの居場所だと感じているからこそ、来てくれる人も安心して、こころと身体を預けられるのだと思います。



◎価値観の交差点

▲本格的なカフェオープンに向けて、これから勉強をはじめるゆいさん


どこかこころにぽっかりと穴があいているときに、足を運びたくなってしまうCAFÉ SHEは、オープンからクローズまで、一日中居てくれるお客さんもいるそうです。

そんなふうに、来てくれる人にとってナナメの場になっているCAFÉ SHEの店主さんが思う「ナナメの場」とは。
それは、“視野が広がる場所”だと教えてくれました。
縦や横のつながりでは、価値観が似たような人たちが集まるけれど、ナナメの場では思いもよらない考えを聞けたりするそうです。そこがナナメの場の面白さなのだと話してくれました。



▲デザイナーとして、自身のブランドも手掛けるさくらさん

学生のうちに、いろいろな大人に出逢えることで、なんだか今のじぶんを許せたり、ちょっぴり好きになれたり、いざという時に助けてくれる人がいるということに安心できたりする。CAFÉ SHEに訪れる人は、きっとそんな平和を求めて、2人の店主とそこに集まる人たちに会いに来るのだと思います。

スマートフォンが身体に張り付いている世代である彼女たちが、あえて対面でつながる場所をつくる理由は、きっとそこにあるのだと感じました。



<筆者プロフィール>
水野莉穂(みずの・りほ/ずーちゃん)
ラジオ #ナナメの場 MC。紅茶の喫茶店 アグラクロック オーナー。2017年北海学園大学を卒業して半年後、生まれ育った恵庭市で喫茶店をオープン。"自分が好きなじぶんで居られるところ"を大切にした場づくりを通して、輪づくりをしている。今後は、田舎暮らしを通して、季節と暮らしながら遊ぶ場づくりを計画中。


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