NHK札幌放送局

8K「天塩川~氷の一本道の物語」巡回上映中!映像の魅力に迫る

道北チャンネル

2022年10月27日(木)午後3時44分 更新

北海道の北部を流れる天塩川。全長256キロメートル、日本で4番目の長さです。冬の訪れとともに静寂に包まれ、真冬、天塩川は幻想的な「氷の一本道」に生まれ変わります。冬から春へ、氷の一本道のひそやかな物語を、超高精細8Kで撮影して番組を制作しました。8Kを体感していただくために天塩川流域の保養施設をまわって番組の無料上映を行っています

天塩川流域を巡回上映中!
1月10日~中川町・ポンピラ温泉 ポンピラアクアリズイング
2月10日~豊富町・豊富温泉 ホテル豊富

天塩川の写真を募集中!
お気に入りの場所から撮影した天塩川や、思い出の写真、過去の天塩川を映した写真などなど…「これが私の天塩川」という写真を、エピソードを添えてご応募ください。
応募いただいた写真は、NHKのホームページ・番組のほか、公式SNSでも紹介させていただきます。
応募はこちらから

大高俊之
(カメラマン/取材・撮影 札幌局)
1998年入局 これまでニュース現場の撮影やドキュメンタリー番組、水中撮影など担当。2014年に天塩川の「大解氷」をドローン空撮。以来、胆振東部地震など災害現場から四季折々の北海道の風景まで4K・8Kドローンを駆使した空撮に力をいれています。

原点は「氷が解ける日を当てるクイズ」
制作の原点は2014年に天塩川の氷が解ける日を当てるクイズがあるということを知り、いったいどんな風に氷が解けて消えていくのか。それを見届ける企画を作ってみようと、「おはよう日本特集」や「さわやか自然百景」などの番組を企画したのがきっかけでした。

その時は川の氷が一気に崩れ流れ下る様子を3日間2クルー
24時間体制で撮影することができました。その流れ下る様は、今回撮影したものとはくらべものにならない大規模なもので、川岸の木々がなぎ倒され、氷の山脈ができるほどでした。しかもたった一日で氷が消え去ってしまう、日本にまだこんな見たことがない景色があるんだと感動したものです。今度はその氷がどのように生み出され、100キロ以上の氷の一本道を作り出すのか。そしてもう一度今度は8K高精細かつドローンも駆使して立体的に「大解氷」の姿をとらえたいと考えました。残念ながら「大解氷」にはまったくいたりませんでしたが、氷が生み出されるその現場をとらえることに成功しました。

北海道の雄大さを象徴し、日本が誇るべき景色の一つ
天塩川ではよく晴れた日に限って、氷が大量に流れてきます。凍結河川に詳しい研究者によると、その氷の多くは川の表面や、雪によって生み出されるものではなく、水の中で生み出されるといいます。

過冷却状態の水が、石にぶつかった衝撃で川底の表面にできる氷「アンカーアイス」。アンカーアイスができた朝に太陽が昇ると、石から氷がはがれ、川に大量の氷が生み出されるというのです。番組の始まりが、氷が生み出されるところだとすると、最大の山は「大解氷」はいったいいつ起きるのかということ。これは本当にだれにもわかりません。例年の解氷日はわかるので、その日を目安に24時間監視するために3クルー体制で中川町の橋の上で2週間張り番のスタート。定点カメラを複数設置して氷にできる変化をとらえていきます。しかし2021年は氷がどんどん短くなっていきました。そして春分の日、大解氷には至りませんでしたが、数百メートルある氷の塊がゆっくりと動き出し、下流の氷を破壊し、川の上に建てられた木をゆっくりと押し流していきました。
天塩川は北海道で2番目の大河で、手つかずの自然が残された、貴重な川。天塩川にできる氷の一本道は、北海道の雄大さを象徴し、日本が誇るべき景色の一つだと思います。


8K放送はハイビジョンの16倍の画素数による超高精細な映像。色の再現範囲を広げた「広色域」技術により、自然で鮮やかな色を再現しています。また、「ダイナミックレンジ(HDR)」技術により、光の明暗の差を忠実に再現できます。特に今回の作品「天塩川」のような雪や氷は8Kの映像の美しさが際立ちます。


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