NHK札幌放送局

出口調査から考えてみた 【投票率考えてみた。】

衆院選2021

2021年10月31日(日)午後10時25分 更新

前回、『学生たちが出口調査やってみた!』では、2班のメンバーが豊平区民センターでおこなった「出口調査」の結果についてお伝えしました。その内容を踏まえて、“どうしたら若者の投票率を上げることができるのか”座談会を開いて話し合いました!

もっと分かりやすく伝えて!

出口調査で、『投票に行かない人はなぜ行かないと思うのか』聞いたところ、「興味・関心が無いから」、「一票では変わらないと感じているからではないか」、という回答が多くありました。
その対応策として、女子学生こんな指摘がありました。

女子学生
「興味・関心がないのは、選挙そのものが分かりにくいからなのでは?政党のマニフェストを見てもどれを伝えたいのか分からない。政党がどうすべきか考えるべきだと思う」
女子学生
「テレビや新聞でも無駄なものが多いように感じる。何を見てどう判断するべきかわかりにくいので、何回に分けてでもちゃんと放送してほしい」
 

確かに、マニフェストを見てみると長い文章が書かれているものの、何を伝えたいのかがはっきりとしない政党が多くあると学生たちが感じていました。
(この件については次回、『マニフェスト比較してみた!』で詳しくお伝えする予定です)。

テレビや新聞に関しては…。

ご指摘はごもっともで、私たちも若者をはじめ有権者に対してどのように伝えていくべきかを考えていく必要があると思いました。

選挙教育のあり方とは?

また、教育についても次のような意見が出ました。

男子学生
「小さいころから選挙の教育をもっとすべきでは?」
女子学生
「家族と一緒に投票に来ている人もいた。親が一緒に投票に行くなどして“選挙の大切さ”を伝えていくことが大切なのでは?」

学校での選挙教育に加えて、家族でも選挙について話し合う機会を増やすことで、若者が選挙に興味・関心を持ってもらうきっかけになるのではということでした。

投票のしやすさがほしい!

投票率を上げるためには、次のような対策も必要だという意見も聞かれました。

女子学生
「“ネット投票”ができればやりやすいのに!」
男子学生
「期日前投票所が駅から遠いように感じた。日付や場所が限られているので、ネット投票を含めてもっと投票しやすい対策を考えるべきだ」

確かに、期日前投票所って数が少ないですし、場所によっては車でなければ行きづらいところもありますね。そういったことを解消するためには、“ネット投票”を導入することが効果的なのかもしれません。
一方で、ネット投票では有権者の名前と投票先がひも付けされてしまうことから、“投票先を監視されるのでは無いか?”という懸念もあります。
どうすれば投票しやすくなるのかは、政府でも議論していってもらいたいですね。

まとめ!
若者が選挙に行きたくなる“2つのしやすさ”

議論した内容をもとに、学生たちが投票率を上げるための2つの対策を提案してくれました。それは次のとおりです!

①投票のしやすさ
②政治や選挙の分かりやすさ

では、ひとつずつご説明いたします!

①投票のしやすさ
ネット投票など、若者が簡単に投票できるようなシステムを作ってほしい。
時間や場所などが限られているので、もっと行きやすい時間を設定したり、期日前開票所を増やすとかしてもらいたい。

②政治や選挙の分かりやすさ
各党のマニフェストがもっと分かりやすい内容にしたり、テレビや新聞がもっと分かりやすく伝えてくれれば政治を身近に感じることができる。そうすれば、若者も投票にも行きたくなる。

以上の2点です。
みなさんもこの2つがよくなれば、選挙に対して少し関心がわいてきませんか?

NHKカメラマンが感じたこと

今回の出口調査やその結果をもとにした座談会を通して、投票率を上げるためにはいかに政治と私たちの暮らしが密接に関係しているのかを知ってもらう必要があると感じました。そのことは今回、学生がまとめてくれた“2つのしやすさ”に集約されていると思います。
表面上だけ「選挙に行こう!」と進めるのでは無く、「政治のこんなところがいまの暮らしに関係している」というのを知ってもらったうえで、投票に行くことを勧めると自分が記名する候補者や政党に対して興味を持ち、1票を投じることの重みと面白さを感じることができると思います。
それは政府や政党だけでなく、私たちマスコミや学校での教育などさまざまな立場から変えていかなければならないと感じることができました。
まずは、選挙の報道に携わる身として、私自身も“どうすれば視聴者に伝えきることができるのか”考えていきたいと思います。

この記事を書いた人

濵本航大カメラマン(NHK札幌放送局) 
2014年入局。広島局→鳥取局を経て、昨年から札幌局にて勤務。
ふだんは事件・事故の取材をはじめ、季節のきれいな映像などさまざまなニュースを取材。
選挙取材では公示日・告示日当日の「第一声取材」やリポート取材、投開票日の「当落の声」を取材している。

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