NHK札幌放送局

【中編】密着!SLを守るヒトたち

NHK釧路放送局

2021年1月29日(金)午後7時22分 更新

SLを守り続ける人たちがいます。整備士の方々です。製造されて80年がたったいま、運転期間中のメンテナンスや点検作業は欠かせないと言います。

車両技術主任の船山雅信さんが給油しているのは潤滑油です。
駆動部分を滑らかにし、部品の劣化を防ぐ重要な役割があります。
油を入れる部分は約80か所にも及びます。

そして、車体の打音検査が始まりました。
シャフトやボルトなどにひびが入っていないか、緩んでいないか。
部品数が多いSLの各所を目と耳で確かめます。

運行期間中の毎日行われるメンテナンスや点検作業が、車体の寿命を延ばし、安全な運行を支えているのです。

 車両技術主任 船山雅信さん
「トラブルも最小限に抑えながら運行していくという社員みんなの気持ちが運行を支えているところもあると思います」

運行開始11日前、SLにとって重要な作業を取材できました。
バルブや計器が並ぶ機関室、SLの運転席に入ると、ひときわ目立つのが燃料となる石炭を入れる「焚口戸(たきぐちど)」です。

扉の向こうが石炭を燃やす「火室(かしつ)」と呼ばれ、蒸気機関のパワーを生み出す心臓部です。

この日、SLに命を吹き込む「火入れ」が行われました。火は一度入れると運行が終わるまでの長い期間、燃やし続けなければなりません。鉄製の車体は、熱による膨張を繰り返すと寿命が短くなるからです。整備士は24時間、交代しながら石炭を入れ続けます。SLを守る重要な作業です。

整備作業は大詰めです。機械が正常に作動するか、確認作業です。
機関室でレバーを操作し、もう一人が外から動作確認します。

「砂!前!後ろ!」
機関室から確認の声が車庫に響きます。
確認していたのは、「砂撒き装置」です。上り勾配などで車輪の空転を防ぐために、レールと車輪の間に砂を撒きます。前進と後退のために車輪の前後に付いています。

SLが最後まで無事に運行することが整備士たちの願い。その中でも運行直前は緊張感が高まるといいます。点検作業を終えた整備士は、「これでいつでも動けます」とカメラマンに教えてくれました。

車両技術主任の船山雅信さん
「メンテナンスをしていく以上安全にトラブルなく走ってくれるのが一番私たちにとっては願いでもあります」
  後編へ続く

2021年1月29日



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