NHK札幌放送局

注目の北海道ダービーの見所を大澤ちほさんが徹底解説!!

ほっとスポーツプラス

2023年2月10日(金)午前11時20分 更新

2月18日(土)午後3時~総合テレビで、アイスホッケーのアジアリーグ「ひがし北海道クレインズ対レッドイーグルス北海道」の北海道ダービーを生中継!! 両チームあわせて13人もの日本代表がいる強豪チーム同士の対戦は必見です。 試合の見所を、解説の元女子日本代表の大澤ちほさんにうかがいました。 アイスホッケーに興味はあるけど、ルールが分からないというあなたはこちら

お互い絶対勝ちたい

レギュラーシーズンの終盤戦を迎えているアイスホッケー国内トップリーグのアジアリーグ。
9月から始まったレギュラーシーズンは、残り6試合です。
両チームともに、4位以上に与えられるプレーオフの出場権はすでに獲得しています。
しかし、両チームは、この試合にどうしても勝ちたい理由があるのです。

「レッドイーグルス北海道は、全6チーム中2位、現在12連勝中と好調です。残りの試合の結果次第では、レギュラーシーズン1位の可能性があります。1位になれば、セミファイナルでの対戦相手はレギュラーシーズン4位のチームとなるため、よりファイナルに進める可能性が高くなります。一方のひがし北海道クレインズは、現在4位。こちらも、3位の栃木日光アイスバックスとの差はわずかで、残り6試合の結果次第では、3位に浮上することができます。3位になれば、セミファイナルでは、2位のチームとの対戦となるため、1位のチームとの対戦を避けることができます。より有利な状況でプレーオフを戦いたい両チームにとって、この試合は絶対に勝ちたい試合です。お互いの勝ちたい気持ちのぶつかり合いになると思います」


パスワーク活かした高い得点力

レッドイーグルス北海道の持ち味は、パスワークを活かしたリーグトップの得点力です。
大澤さんは、中でも、ここまでリーグトップの48アシストをマークしている19中島彰吾選手に注目しています。

釧路市出身の29歳。武修館高校から中央大学を経て、日本製紙に入団。2019年からは、いまのチームの前身である王子イーグルスに移籍。日本代表としても活躍。
「中島選手のすごさは、フリーの味方を見つける視野の広さ、パスを出すタイミング、そして、猛スピードで滑走する味方が欲しい所にパスをピタリと合わせる正確さにあります」


驚異のパワープレー

もうひとつの武器は、パワープレーです。パワープレーとは、相手チームの選手が反則を犯したことによって、相手よりも数的優位な状況のことです。この状況で得点することができれば、パワープレー成功となります。通常、この成功率は30%あれば合格ラインですが、レッドイーグルス北海道の成功率は、驚異の51.95%です。つまり、パワープレー2回に1回は得点に結びつけているのです。大澤さんは、成熟度の高さが、パワープレーの成功率の高さにつながっていると感じています。

「パワープレーの時に出場する8高橋聖二選手、14大澤勇斗選手、19中島選手、34橋本僚選手、97中屋敷侑史選手は、数年にわたりコンビを組んでおり、お互いどんなプレーをしたいのか知り尽くしています。レッドイーグルス北海道のパワープレーは、成熟度が極めて高く、相手チームにとっては、大きな脅威となっています」


新生クレインズ

今シーズンのひがし北海道クレインズは、ギルゲンソンス監督からチームOBの齊藤毅監督に変わりました。さらに、昨シーズンまでの主力や外国籍選手が退団し、若い選手が多くなりました。
ひがし北海道クレインズは、その若さを活かした運動量で、リンクを駆け回ります。中でも、ルーキーの14磯谷奏汰選手は、スピードに乗ると、1人でもアタッキングゾーンまで持っていく力があります。

長野出身の磯谷選手。日本代表としても活躍し、ここまで17得点はリーグ7位。ヨーロッパのクラブチームなどでプレーをし、今シーズンからチームに加わりました。
「若い選手が多く、チャレンジャーとして戦っていると思います。若いチームなので、勢いが出れば強さを発揮することができると思います」


タフなメンタル

タフなメンタルもチームの武器です。
相手チームがパワープレーの時に失点しなかった率は、80.43%でリーグ2位。相手チームの人数が多くても、GKの1脇本侑也選手、29磯部裕次郎選手を中心に、全員で足を動かし、連動して辛抱強くピンチを守り切ります。


イーグルス有利!?

両チームは、今シーズンの公式戦で7回対戦。
アジアリーグでは6回対戦し、全てレッドイーグルス北海道が勝利。去年行われた全日本選手権の準決勝では、ひがし北海道クレインズが勝っています。
今シーズンの通算対戦成績は、レッドイーグルス北海道が6勝、ひがし北海道クレインズが1勝と、レッドイーグルス北海道が圧倒しています。


注目はシュート数

しかし、大澤さんは、決してレッドイーグルス北海道が優勢だとは考えていません。
大澤さんは、2月4日に行われた試合にその理由があると言います。
この試合は、ひがし北海道クレインズが、序盤、レッドイーグルス北海道にシュートを打たせず、先制に成功。
中盤以降は、レッドイーグルス北海道の得意のパワープレーで失点を重ね敗れましたが、ひがし北海道クレインズがあと一歩の所まで迫った試合でした。

「今シーズンのリーグ戦6試合中5試合で、レッドイーグルス北海道におよそ40本ものシュートを打たれています。一方で、接戦となった2月4日の試合では、シュート本数を31本にまで抑えています。シュート本数を30本くらいにまで抑えられれば、ひがし北海道クレインズに勝機が出てくると思います」


カギはサイドの攻防

ひがし北海道クレインズはどうすることが大切なのか。
アイスホッケーでは、ディフェンディングゾーン(自分たちが守るゴールがあるエリア)からパスをつなぐ際には、一般的には、一旦、リンクのサイドにいる味方にパスをして、そこを攻撃の起点に、アタッキングゾーン(自分たちが攻撃をするゴールがあるエリア)に入ることを目指します。
リンクの中央でパスをつなぐと、相手に奪われた時に、そのまま最短距離で自分たちのゴールに攻めこまれてしまうからです。

大澤さんは、攻撃の起点となる“サイド”の攻防が勝負のカギを握ると考えています。

「ひがし北海道クレインズは、レッドイーグルス北海道が、ディフェンディングゾーン(レッドイーグルス北海道が守るゴールがあるエリア)からパスを出す際、サイドを使ってくるのですが、そこにプレッシャーをかけることができれば、レッドイーグルス北海道はパスの出し所を失い、得意のパス攻撃を封じることができます。そうすることで、相手のリズムが崩れ、シュート本数を減らすことにつながります。しかし、裏を返せば、レッドイーグルス北海道は、ひがし北海道クレインズのプレッシャーをかいくぐることができれば、勝利の可能性が高まります」

レッドイーグルス北海道のパスワークが勝るのか、それとも、ひがし北海道クレインズが相手のパスワークを乱すことができるのか。

注目の試合は、2月18日(土)午後3時~総合テレビで生中継します。
ぜひご覧ください!!

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2023年2月10日

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