NHK札幌放送局

【栗山町とAssemble!】しぶたにっき010 「ものづくりで育む くりエイトの輪」

札幌局広報・事業

2022年9月16日(金)午後6時46分 更新

JR栗山駅(東口)前のロータリー越しに一際目を引く栗色の看板。
その場所の名は「くりやまクリエイターズマーケット」
ものづくりをする人を応援する場所として、さらには人と人がつながる場所として栗山町が運営しています。
町内外のクリエイターが制作した数々の作品が並ぶこの場所。中心となって発足に携わったのは、栗山町若者定住推進課の金丸佳代さん。
 「ものづくりを通じたコミュニケーションの場にしたい」そう語る金丸さんにお話を聞いて来ました。 

8月31日(水)

駅前に佇む栗色の建物。発足の中心は・・・

渋谷が栗山町を訪れる時の多くはJR栗山駅前に到着し、そこからロータリーを超え商店街へ向かう。そうするといつも最初に目に飛び込んでくる建物がある。栗色の看板に栗色の垂れ幕。そう、くりやまクリエイターズマーケットだ。

(ひときわ目立つ栗色の看板。描かれているロゴの枠は店舗フロアの形だそう)

(垂れ幕には、くりエイトするまち栗山町の文字)

2月に初めて訪れた時から、「めちゃくちゃ目立ってるな」「くりエイトするまち?」「クリエイターズマーケット?」と今までの人生で自分に一切のクリエイト力を感じた事のない渋谷だったが、不思議とその存在に興味が湧いていた。

ある日、町に通い始めていた時から色々な情報をくださっている、若者定住推進課で移住コーディネーターとして働く腰本江里沙さんからこんな話を聞いた。

腰本江里沙さん
くりやまクリエイターズマーケットって2017年にオープンしたんですけど、第一号の出展者が私なんですよ。笑
中心となってこのマーケットを立ち上げた人も同じグループにいるんです。

その流れで、ご紹介頂いたのがまさに中心となってくりやまクリエイターズマーケット発足に尽力した町役場若者定住推進課の金丸さんだった。

(渋谷の突然のお話聞かせてください!との依頼にも気さくに応じてくださった金丸さん)

くりやまクリエイターズマーケットとは

くりやまクリエイターズマーケットは、“くりエイトするまち栗山町”を合言葉に、町の皆が気軽に集える場所として、ものづくりをする方を応援する場所として栗山町が運営している。

(店内には町内外のクリエイター総勢28組が手掛けた500点以上の作品が並んでいる)

(栗山町在住のクリエイターの作品には、栗マークが添えられている)

町が運営しているという事もあり、クリエイターが作品を出展する際の手数料は不要。また特別な資格も必要としていない。ただ、その代わりにちょっと変わった独自のルールを設けている。
・自分自身で制作した作品であること
・月2回11:00~17:00のお店番が出来る事(お店番は基本2人制)
・栗山町にちなんだ作品を1点以上制作する事
・SNSなどで、くりやまクリエイターズマーケットの投稿をする事

このルール、町の事を知って欲しいという思いから生まれたそう。

金丸佳代さん
ご自由に作品を作って下さいでも良かったのですが、それだけだと何か町としても寂しいなと。クリエイターさん達、全部自分達で作れちゃうんで、ならいっそ栗山のお土産になるようなもの考えてもらうのも面白いなと思ったんですよね。栗山にちなんだ作品作るとなったら、店番のタイミングでどこかに調べに行くとか、町の事を調べてくれるきっかけにもなりますしね。

歴史を糧に未来をくりエイトする

そもそも、なぜ栗山町内にクリエイターズマーケットを創る事になったのか。

栗山町民の移住意向について2015年度に栗山町が調査した結果によると、栗山町に定住する意向があると回答した町民が50.7%(札幌市82.4%)、移住意向ありと回答した町民が35.9%(札幌市21.5%)その中でも20代女性が最も高い意向を示すなど、若者世代の栗山町離れが顕著に見られた。
そこで金丸さん達は、若者・子育て層の20代~30代の定住を推進し、町全体の活性化を図ろうと取り組みを開始。クリエイターズマーケットがオープンする半年前には、「くりやま若者シティプロモーション」という戦略プランを策定。
その時の合言葉が、今や町中至る所で見かける「くりエイトするまち栗山町」
そして合言葉を表現する一つとして、くりやまクリエイターズマーケットが創られた。

金丸佳代さん
この町の歴史を見返すと、町民の活動で里山をつくって大事に育ててきたり、子供達へのふるさと環境教育、農業、酒造だったりと、栗山には創り上げたり築き上げるマインドが受け継がれている事に気づきました。「創る・築く」大きな傘で包み込むと「くりエイト」。その強みを発展的に伸ばして、栗山ならではの独創的な人やモノが集まる町にしたい。そんな思いを、「くりエイトするまち栗山町」という合言葉や、くりやまクリエイターズマーケットに込めたのですよね。

2017年に開店したくりやまクリエイターズマーケット。当初は、品数も少なく週に1.2回店が開けば良い程度だったという。

(開店当初の店内の様子)

金丸佳代さん
心が折れそうになった事は何度もありました。笑 ただ、上手くいかないから辞めようではなく、もうちょっとやってみようと当時の上司をはじめ、町全体がそんな雰囲気にしてくれたのは大きかったです。後は、口コミでここの存在を広げてくれたクリエイターさん達には感謝しかないです。

(当初はガラガラだった店内も、今や所狭しと作品の数々が並ぶ)

広がるくりエイトの輪

渋谷が訪れたこの日、店番をしていたのは金丸さんも感謝を述べた、くりやまクリエイターズマーケットに出展しているクリエイター。

(Rosi’s Salonさん:左 とアトリエharuharuさん:右 ※両名、作家名)

2人はいずれも町外に在住。HPを見てこの場所を知り、口コミを聞いてこの場所への出展を決めた。この店独自のルールのおかげで栗山町の事知るきっかけになったと言う。

Rosi’s Salonさん
私は花とかを扱うので、栗山町にちなんだ作品を作る際は、栗山の花といえばなんなのだろうという事とか町の事はやっぱり調べましたね。
あと、店番している時に町内のご高齢の方がふらっと寄ってくれて町の事を色々教えてくれたりするんです。笑 そういう町の方とのコミュニケーション取る時間はやっぱり楽しいですね。

また、くりやまクリエイターズマーケットは新たな繋がり、展開も町にもたらしている。
栗山町に何か還元したいと、この場所で知り合ったクリエイター同士が繋がり、栗山町を舞台にイベントや座談会の企画が行われている他、
中にはこの場所を使って、ものづくりの楽しさを知って貰おうと、子供から大人まで誰でも出来る「ものづくり体験」のワークショップを開催しているクリエイターもいる。

(渋谷もジェルで作る海キャンドル作りに挑戦させて頂いた)

(完成形がこちら。笑 沢山のアドバイス頂きなんとか形になりました・・・)

町内外のクリエイターを結び付け、また新たなクリエイターを育む。そんな循環がこの場所を拠点として出来ている事を渋谷自身の肌身で感じた。

ものづくりを通じたコミュニケーションの場に

「これから、このくりやまクリエイターズマーケットは栗山町において、どんな存在であり続けたいか」そんな渋谷の問いに金丸さんはこう答えてくれた。

金丸佳代さん
楽しいやワクワクのエネルギーを放ち続ける場所でありたいです。
この店に作品を出してくれるクリエイターさんも、来店してくれるお客さんも、ワークショップを体験にしに来てくれる方も、ものづくりを皆が楽しみ、皆の間にコミュニケーションが生まれる場。これからも、新しい出会いや発見がこの場所をきっかけに生まれるといいですね。

ものづくりを通して出来るコミュニケーションの輪。
くりやまクリエイターズマーケットを舞台に、町内外色んなクリエイターが繋がり新たな展開をもたらす。作品を楽しみに見に来る町民がいて、ものづくりを体験しに来る町民がいる。
駅前に佇むひときわ目立つ栗色の建物。金丸さんを中心に町が創り上げて来たこの場所は、ただ作品を売っている場所ではなく、人と人との交わりを最も大切にする。渋谷が栗山町に感じ続けている温かさを象徴する場所に感じた。

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