NHK札幌放送局

あなたの町の"ナナメの場" 札幌市男女共同参画センター遠藤佑介さん・「CAFÉ SHE」菊川さくらさん・鷹田ゆいさん

ナナメの場

2022年4月21日(木)午後5時36分 更新

タテ(家族や先生)でもヨコ(ともだち)でもない“ナナメの関係”で、普段はちょっと話しにくい悩みや夢をゆるーく語り合う「ラジオ #ナナメの場」。今回のあなたの町の“ナナメの場”コーナーでは、札幌市男女共同参画センターの遠藤佑介さん、そして喫茶店「CAFÉ SHE」を開店したばかりの、菊川さくらさん・鷹田ゆいさんの3人にお話を伺いました。MCの水野莉穂さんは事前にカフェを取材(その取材記事はこちら)。放送当日は皆さんにNHK札幌放送局のスタジオへお越しいただきました。スタジオに一度に入る人数を制限しているため、菊川さんと鷹田さんのおふたりには、局内の別のスタジオにお入りいただき、二つのスタジオをつないでお話を伺いました。 放送日:2022年4月16日 (#ナナメの場 ホームページはこちら)

(写真左から、芳川アナウンサー、MC水野さん、遠藤さん、菊川さん、鷹田さん、MCまえだゆりなさん)


今回お越しいただいた、「ナナメの場」を実践する方たちは…?

ずーちゃん:
あなたの町の「ナナメの場」。家族やともだちとはちょっと違う「ナナメの関係」の人たちとゆるーくつながり、もうひとつの居場所を作ろうという、「ラジオ #ナナメの場」。お送りしているのはずーちゃんこと水野莉穂と、

ゆりなさん:
まえだゆりなと、

芳川アナ:
アナウンサーの芳川です。4時に始まった番組は時刻がまもなく5時5分になろうとしています。この5時台も引き続き皆さんの声を聞いていくほか、ずーちゃんがおすすめの1冊を紹介するコーナー、そして最後にはゆりなさんがみんなの声をもとに作った歌を歌うコーナーもありますのでどうぞお楽しみに。

さあここからは、「あなたの町のナナメの場」をお送りします。
スタジオにゲストの方に来ていただいております。きょうは札幌市男女共同参画センターの遠藤佑介さん、そして「CAFÉ SHE」の菊川さくらさん、そして鷹田ゆいさんにお越しいただいています。遠藤さんはわたしたちと同じスタジオに、そして感染症対策の観点から菊川さんと鷹田さんには、近所なんですけど別のスタジオに…同じフロア、モニター越しに見えていますか、よろしくお願いします。

お三方、まず自己紹介をお願いします。遠藤さんからお願いします!

遠藤佑介さん:
札幌市男女共同参画センターの職員で、遠藤と申します。よろしくお願いいたします。

芳川アナ:
そして菊川さん、ひと言お願いできますか。

菊川さくらさん:
こんにちは!大学生で今カフェ、いとこと一緒にやっていますけど菊川さくらといいます、お願いします。

鷹田ゆいさん:
いとこの鷹田ゆいです。よろしくお願いいたします。

ずーちゃん:
今回は「CAFÉ SHE」のオーナーふたりが来てくれたということで、まず「CAFÉ SHE」って何なのかっていうところから先に聞いてもいいでしょうか。

(顔を見合わせるおふたり 写真左:菊川さくらさん 写真右:鷹田ゆいさん)

鷹田ゆいさん:
基本ウェルカムなカフェになっていまして、女の子もそうなんですけど若い方がいろんな素敵な大人の方と出会って、視野が広がる場になればいいなと思っております。

ゆりなさん:
「CAFÉ SHE」はいつからやられているんですか。

鷹田ゆいさん:
間借りとしては去年の6月で、お店が4月5日から始めたところです。

ゆりなさん:
その、どうしてカフェだったんですか。

菊川さん・鷹田さん:うふふ…(顔を見合わせるおふたり)

鷹田ゆいさん:
…自分たちがやりたいのがまずカフェで、「おしゃれなカフェを開きたい」から始まって、活動していくうちに、やっぱり女の子の支援とかシングルマザーの方とかと触れ合ううちに、誰かの居場所になったらいいなと思って。いろいろ後づけで…こう、ね。

ずーちゃん:
シングルマザーの方たちとか、女の子たちとはどういうつながりで出会ったんですか。

菊川さくらさん:
最初は本当にカフェがやりたかっただけなので、間借りで自分たちで営業してたんですけど、途中でフードバンク千歳さんとか、あとエルプラザさんとかで声かけてもらったり、一緒にタイアップみたいな感じでやらせてもらって。
そういうときにそのフードバンクさんのLINEだったりとか男女共同参画センターのLINEとかで呼びかけてもらって来てくれるお客さんですね。

ゆりなさん:
そうなんですね。男女共同参画センターの遠藤さんにも来て頂いてるんですけど男女共同参画センターとはどういうところなんですか?

遠藤佑介さん:
男女共同参画センターは男女共同参画社会の実現と、いわゆるジェンダー平等というものを目指していきましょうということを市民の皆さんにアプローチしたりアクションをしているようなところになります。

ゆりなさん:
具体的にはどんなことをされてるんですか。

遠藤佑介さん:
例えば最近だと、育休を取得した経験のあるお父さんにお話しいただいて、男性が家庭参画をしていって、夫婦・パートナーと協力しながら、家事も育児も仕事も両立していきましょうっていうようなセミナーをやったりですとか。
またセクシャルマイノリティーの方、LGBTの方の… 例えば学校の中にLGBTの生徒さんがいたときに学校の先生たちはどのようなサポートができるのかっていうのを、教員の方向けに開いたりしています。

(ラジオスタジオのようす 写真一番右:遠藤佑介さん)


ずーちゃん:
すごくすてきな取り組みいっぱいだったんですけど、聞いた感じ遠藤さんの男女共同参画センターとおふたりがつながるイメージが全く…

芳川アナ:
三人で一緒にカフェをやっているんですか。

遠藤佑介さん:
というわけではない…ハイ。

ずーちゃん:
どうやってつながったんですか。

遠藤佑介さん:
千歳のほうでおふたりが間借りカフェをやっていたときに男女共同参画センターのほかのスタッフがお邪魔したっていうふうに聞いていまして、そこでお話ししていくうちに、今度はエルプラザの男女共同参画センターでカフェをやりませんかっていうような話になったと聞いていますが…合っていますか?

鷹田ゆいさん:
そうですそうです。

ずーちゃん:
じゃあおふたりもそういう中、男女共同参画とか、そういうことにもともと興味があって始められたんですか。

菊川さくらさん:
男女共同参画センターのことは知っていたし、行ったこともありましたけど、そんなにジェンダーについてとか全然知らなかったし、声をかけてもらって、スタッフさんが遠藤さんのことを紹介してくれて、何か「担当」みたいな。

(一同、笑い)

芳川アナ:
そもそもどうしてきょうこの3人が一緒に来てくれたのかなというところからクエスチョンマークだったのですがそういうことだった。
でも、まさに菊田さんと鷹田さんは、もともとおしゃれなカフェをしたいだけと
言っていましたもんね。

ずーちゃん:
それがこんなふうにつながるんですね。


「支援する側」「される側」ではなく

ずーちゃん:
男女共同参画センターではカフェを必要としていたんですか?

遠藤佑介さん:
もともと女性の支援を、今コロナ禍で仕事がなくなってしまったりですとか、収入が減ってしまった方に向けて、食料だとか生理用品を配布するっていうイベントをもともとやっていたんですよね。それのスピンオフみたいな形で、困っている方とか、困っていない方でもいいんですけれども、来たときにほっとお茶を飲みながらセンターの職員とお話できたりするような場があるといいよねっていうようなことを話していて。
そこからちょうどイケてる若い2人がカフェをやっているって聞いて、じゃあその2人と協力しながら開けるといいですよねっていう、そんなところから始まりました。

ずーちゃん:
このおふたりが偶然その時に出会ったから…

遠藤佑介さん:
センターの職員が菊川さんのお母さんともともと知り合いだった。すごいパワフルなお母さん。

ずーちゃん:
そうだったんですね。

ゆりなさん:
実際に菊川さんと鷹田さんはカフェをただやりたいなと思って始めて、いろんな風に進んでいたと思うんですけど、実際初めてみてどうですか。

菊川さくらさん:
最初の間借りもそうだし、今常設で始めたカフェもそうなんですけど、もともとは別に本当に自分たちの居場所が作りたいとか、かわいいカフェを作りたいっていう目標だったのでそれも実現できつつ、何か…別にボランティアをしたいとか支援したいとかじゃないですけど、何かいい感じにおともだちできたりとか、いろんなこと関われたりして…面白い…よね?

鷹田ゆいさん:
うん面白い。

ゆりなさん:
きっとこの「#ナナメの場」っていう番組でそういう場所を作りたいなって思って聞いてくれている人もいると思うんですけど、実際にやってみて大変だったこととか、今困っていること、悩んでいることとかありますか。

鷹田ゆいさん:
悩みとかあんまりないけど(笑)

ゆりなさん:
ないんだ(笑)

鷹田ゆいさん:
新しい人ともっと関われたらいいなとは思っています。

ずーちゃん:
来てくれている人同士がつながったりとかもするんですか。

鷹田ゆいさん:
あ、結構あります。

ずーちゃん:
それはもう自然に?

鷹田ゆいさん:
自然に、共通点を見つけたら席を移動してまでおふたりで話したりとか、結構そういう風景はありますね。


ずーちゃん:
それもさっき何か遠藤さんが話していらっしゃった、何だろうな、悩み相談に来てくださいというよりも、飲みものとか食べ物が1個間にあるだけで、ハードルがぐっと下がるというか。そんなおふたりがカフェを開いてくれたことで、それまでやっていたものと変わったことはありましたか。

遠藤佑介さん:
センターでは10代とか20代の女性の方に向けて「ガールズ相談」というSNSの相談窓口を設けているんですけれども、そこで学校のことだとか家のことだとかで悩んでいる人からのメッセージをいただいて、それにスタッフがお返事してっていうやり取りをしていたんですが。それってどうしても向こうからするとスマホでポチポチやり取りして、画面越しでのメッセージのやり取りだけになってしまっていたんですけど、そこで今度「CAFÉ SHE」っていうイベントがあって、お茶を飲んだりとかおやつを食べたりとかできますよと言ったら、そこに相談していた子たちが来てくれたんですよね。

今まで"相談する人""される人"みたいな形だったのが、そこに来て一緒におしゃべりする仲で、「あっ、この人悩みの相談をしてくれたけど、それ以外にもたくさん好きなこととかいろいろある人なんだなっていうことが分かる、っていうのが良かったかなと。

ずーちゃん:
確かに悩み相談ってやっていると悩みの話しかしないけど、「カフェ」ってやることでよりいろんな話題ができるから、悩みを相談して聞いてもらうよりも、何でもない話をして盛り上がっている方が元気が出たりとかね。

遠藤佑介さん:
ざっくばらんに。

芳川アナ:
分かる気がするな。悩んでいることを聞いてもらうときに、悩んでいるのは確かにそうなんだけどそれだけが私じゃなくて、それ以外のこういうところもあるんですけど、って全部知ってもらえると安心しません? なんかね。

ずーちゃん:
私も実際に「CAFÉ SHE」にお邪魔したんですけど、そのときちょうど男女共同参画センターで主催していたときのカフェに来ていたお客さんが来てくれていましたよね。2人が本当におともだちみたいな、お客さんとカフェオーナーじゃなくておともだちみたいな感じでおしゃべりしていたのがすごく印象的でした。結構お客さんとの関係作りって出来上がっていきますか?

菊川さくらさん:
おうちあそびにきたりとか。皆でクリスマスしたりとか、結構ありますね。


まずは自分たちが楽しんで

ゆりなさん:
どんなカフェにしていきたいなとか、今後ありますか。

菊川さくらさん:
最初は20代とか10代とか、若い子に来てほしいなって思って。私たちもともだちほしかったし。なんですけど、結構な割合で大人が半分以上なんですよね、お客さんが。それはそれで何か学ぶものがとてもあって。

鷹田ゆいさん:
大人の方とこれからも来ていただける若い子たちが出会って、視野が広がったらとてもうれしいですね。

ゆりなさん:
すばらしい…

ずーちゃん:
すごい、「ナナメの場」に…

ゆりなさん:
なっているね…!

ずーちゃん:
「ナナメの場」になっている感じはしますか?

菊川さくらさん:
まあでも、最初から目標としていたおしゃれなカフェをやりたいことに変わりはないので。

(一同、笑い)

菊川さくらさん:
それはそれで相談しにくる場所っていうか、ただ楽しい場所づくりができたらいいなって思いますね。

鷹田ゆいさん:
そうだね。

ゆりなさん:
その素直な気持ちがきっとすてきで、人を集めるんじゃないかなって思いました。

芳川アナ:
遠藤さんからごらんになって改めてどうですか。遠藤さんたちも組織として支援をされている一方で、この2人のように自分の好きな店をやって始めただけなんだけど結果そこが支援につながっている。こういうパワーもやっぱりありがたいし貴重ですよね。

遠藤佑介さん:
職員です、とかセンターのスタッフです、というと構えてしまう方もいると思うんで、こういう形で一緒に協力しながら展開できたのは本当にありがたいなと
思っていますね。

ずーちゃん:
遠藤さんは今までも、学生さんとか若者さんたちをサポートしたりもしたんですか。

遠藤佑介さん:
男女共同参画センターが、札幌青少年女性活動協会という公益財団法人の方で管理運営しているんですけれども、男女共同参画センターの前は、同じ財団の中の若者支援施設で「Youth+」という場所が市内5か所ありまして、そこの中の一つで「若者活動センター」のスタッフとして…。

ずーちゃん:
そうなんですね。

ゆりなさん:
それはどういったことをする場所なんですか?

遠藤佑介さん:
赤ちゃんから年配の方まで使っていただける施設にはなっているんですが、メインの対象にしていたのが15歳から34歳までの若者の方としているんですよね。そこに来てくれた子たちが、ロビーで勉強したり、おやつ食べたり、体育館でフットサルしたり、音楽室でバンドの練習したり、と思い思いの過ごし方ができる…

ずーちゃん:
おふたり、さくらちゃんとゆいちゃんみたいに、何かカフェやりたいみたいな人がそこにふらっと訪ねること、OKなんですか。

遠藤佑介さん:
そうですね、センターと協力しながらキッチンがある施設もあるので。今はコロナ禍でなかなか難しいかもしれないんですが、そういった形で若者のこういうことがやってみたいっていうような気持ちを応援するようなところですね。

ずーちゃん:
そんなところがあるんだ!

ゆりなさん:
札幌にあったんだねー。気になるな~。

ずーちゃん:
そこでは実際どういう方をサポート、どういう活動をサポートしていたんですか?

遠藤佑介さん:
例えば私がやっていたのだと… 高校生の軽音楽部に入っているバンドの子たちと一緒にライブを企画して、自分たちでPAとか音響とか照明とかも操作しながら出演もして、一緒に企画したりですとか、そういうようなことをやっていました。

ずーちゃん:
音楽とか、表現したいって思っている人はいっぱいいると思うんですけど、学校だとちょっと恥ずかしいなっていう思いが私もわからなくはない気がしていて、
何か学校の部活に入るのはちょっと…ってなるけど、学校と全然関係ない、何かいろんな学校の人が集まっているところでやるってまたちょっと特別感があって自分を表現しやすいのかなって思いました。

芳川アナ:
さっきちょっと話にあったけど、良い意味で自分のことを知り過ぎていない相手の前だったらふだんと違う自分を表現できるっていう… 何か分かる気がしますよね。

札幌市男女共同参画センターの遠藤さん、そして別スタジオではありますがモニター越しにしっかり笑顔が見えております、「CAFÉ SHE」の菊川さくらさんそして鷹田ゆいさんにお話を伺いました。お三方にはこのあとも引き続き番組におつき合いいただきたいと思います。
「あなたの町のナナメの場」のコーナーでした。



ずーちゃんが菊川さん・鷹田さんを事前取材した記事はこちら:
つながりを手繰り寄せ、紡ぎつづける期間限定の喫茶店「CAFÉ SHE」

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