NHK札幌放送局

札幌 焼き芋物語

ほっとニュース ミニ

2020年2月12日(水)午後4時28分 更新

焼き芋が恋しくなる、冬の季節。札幌では10件ほどの焼き芋屋が営業していて、その焼き芋1本1本には、さまざまな思いが込められています。

リストラされ、移動販売の世界へ

移動販売歴27年の坂井 孝之さん。

冬になると、札幌市内を中心に住宅街で焼き芋の移動販売を始めます。

毎日市場で仕入れる旬のさつまいもを、石で中までじっくり焼き上げて甘さを引き出します。

「しっとりしてるでしょ。すごくおいしい」(お客さん)
「甘いんだよね」(お客さん)

27年前に勤めていた鮮魚店をリストラされ、移動販売の世界へ飛び込んだ坂井さん。はじめは全く売れない不安な日々。そんな坂井さんを支えてくれたのは、自分の焼き芋を心待ちにしてくれるお客さんでした。

坂井さんは恩返しの気持ちを込め、これまで一度も値段は変えていません。

「必ず買ってくれるわけだから、いつも美味しいねと言われたほうがうれしいじゃん。お芋食べる笑顔が見たいから、できるかぎりこの商売続けていきたい」(坂井さん)

定年後、芋好きが高じて…

西区の寿崎 有基さんは、婦人服メーカーの元営業マン。

定年退職後、芋好きが高じて自宅のガレージで焼き芋屋を始めました。

味の研究に余念がない寿崎さんは、選び抜いた茨城産のサツマイモを2か月間熟成させ、深い甘さを引き出しています。こだわりの芋は、口コミで人気が爆発。今では1日に150本を売り上げています。

お客さんの顔見るのが楽しみで楽しみでしょうがない感じで焼いてます。お客さんに喜んでもらえればいいかなと思ってます」(寿崎さん)

海外からも人気 その理由は…

清田区のある焼き芋屋は、ちょっと変わっています。

なんと、柴犬のケンくんが店主をつとめているんです。

世にも珍しい、犬の焼き芋屋さん。いま海外からも人気を集めています。

「私が見ているフェイスブックでこの犬が話題になって、ここに来た」(タイからの観光客)

お客さんに楽しんでもらおうと、ケンくんに焼き芋を売ってもらうことにした飼い主の村山 園人さん。焼き芋で社会に貢献したいと、売り上げの一部を動物保護団体などに寄付しています。

「犬が人とか、ほかの動物を助けるのはあったら楽しいんじゃないかなと。どんどん支援できたらと思ってます」(村山さん)

温かな焼き芋に込められた思い。人と人とをつないでいきます。

(2019年12月19日放送)

#北海道の食

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