生産者の思いがあふれる、大地の恵み
道南各地の自慢の「食」を中継でお伝えする「ぐるっと道南 自慢のグルメウィーク」。
訪ねたのは、函館から車でおよそ1時間、人口3500人ほどの「農業と林業」の町「厚沢部町」。
この町の自慢の特産品といえば、人気の観光スポット「道の駅あっさぶ」に並ぶ「農産物」です。
それをふんだんに使った「ご当地グルメ」も注目です!
厚沢部町といえば、もちろん「メークイン」。
ご当地キャラクター「おらいも君」も、「厚沢部町のメークイン」を自慢気にPR!
「メークイン発祥の地」の誇り!こだわり品質

海外で誕生したじゃがいもの品種「メークイン」の「試験栽培」が日本でおこなわれたのが厚沢部町。栽培に適した冷涼な気候で、現在は、約100軒の農家が、年間約3000トンを生産しています。メークインは、雪解け後植え付け作業が行われ、7~8月に早出しの収穫・出荷が始まります。

山本耕平さん(桧山南部食用馬鈴薯生産組合 組合長)
「「形が整っている」「でんぷん質12%以上」など、という基準を設け、「メークイン発祥の地」として、どこにも負けないモノを消費者へ届けるように努めています」
素朴な味が大地の味

厚沢部町自慢の品質にこだわる「メークイン」。いったい、どんな味わいなのでしょうか?
生産者の山本さんが、一番「メークイン」の味がわかると用意してくれたのが「塩煮」。
「水につけてアク抜きしたメークインを、2~3%の塩水でゆでて作る」そうです。
向井一弘アナウンサー
「うーん、甘い!塩味で、よりメークインの味が引き立ちます」
山本耕平さん(桧山南部食用馬鈴薯生産組合 組合長)
「メークインの特徴は、皮むきがしやすく、粘性が強く、形が崩れにくいので、味は淡泊ですが、ダシやスープがしみこみやすく、煮物などに適したジャガイモです」
「シャンボコロッケ」でマチを元気に!
厚沢部町では、生産者だけでなく自慢の特産「メークイン」について、地元の人たちと思いを共有するために、毎年夏のイベントで「ジャンボコロッケ」づくりをしています。
今年は250キロのメークインを使用し、直径2メートルを超えるジャンボコロッケが完成。「最大のコロッケ」としてギネス世界記録に認定されました。コロッケは279キロ、およそ300人分になり来場者に配布しました。

そんな自慢の「コロッケ」を、「道の駅あっさぶ」では味わうことができます。
このコロッケは「厚沢部のメークイン」と「森町のブランド豚のひき肉」で作られたコロッケ。
※12月19日~3月末まで、道の駅での販売は冬期休止

山本耕平さん(桧山南部食用馬鈴薯生産組合 組合長)
「メークインの発祥の地で、生産地の厚沢部町の家庭では、コロッケのひき肉は少なめで、普通よりジャガイモの割合は多くして作られていると思います。」
もうひとつの厚沢部町自慢のグルメ「黒豆」

厚沢部町で生産される、黒豆「黒光大豆」は、大手食品メーカーのお正月用“黒豆”として選ばれているほど、品質が良い黒豆です。

相良洋平さん(黒豆生産者)
「黒光大豆は、粒が大きく、表皮にしわが少なく、味わいはもちろん、見た目が美しいものが品質が良いとされています」

町のみなさんに親しまれている黒豆料理は、「赤飯」です。
ご当地グルメ いただきま~す!
道の駅には、この黒豆を使用した加工品がたくさん置かれています。
「黒豆茶」「黒豆甘納豆」「黒豆せんべい」「黒豆コーヒー」。そして、隠れた一番人気が「黒豆大福」なんだとか。


ふたつの自慢の食材が 注目のスイーツに!

厚沢部町のふたつの自慢食材「メークイン」と「黒豆」を使った注目のスイーツ「チーズケーキ」。
「あっさぶメークイン・レシピ・コンテスト」の最優秀賞に輝いた作品で、多くの人からのアンケートをもとに、改良を重ねて商品化したそうです。さて、お味は?
向井一弘アナウンサー
「まめの食感が良く、酸味と甘みのバランスが良く、幸せな気持ちになれる。おいしい」

生産者から・・・
相良洋平さん(黒豆生産者)
「メークイン」「黒豆」と、厚沢部の大地で育った野菜がたくさんありますので、ぜひお越しになって、手に取っていただければと思います」