NHK札幌放送局

感染症病棟の対応と教訓 #道南特設コロナ

道南web

2020年4月9日(木)午後6時50分 更新

道南の医療拠点として感染症指定病院になっている市立函館病院では今年2月、新型コロナウイルスに感染した3人の患者の治療にあたりました。
当時、感染症病棟で起きていたことや対応後の教訓について森下清文院長に聞きました。

Q 緊迫した感染症病棟 当時の対応は

A 「かなり緊張感が走りました。当時、感染症病棟には感染が確認された人が3人と、それと疑似患者といって症状が非常に疑わしくて検査をした人がもう1人いました。
対応にあたる際、医師や看護師は保護服を着て、なおかつマスクをつけて、さらに目を守るためにゴーグルをつけて病棟の方に入っていきますが、
30分ぐらい入ってるともう全身が汗だくになりますしそういうような身体的な負担と未知のウイルスであるっていう部分が非常に強かったので、やはり精神的な恐怖とか、そういうものが両方合わさったので、やはり実際に感染症病棟で勤務している医師や看護師はかなり疲れていた様子でした。
もう限界だなというふうに思いましたし、これ以上たくさん患者が来るようであればもう1度勤務のシフトを組み直して、もうちょっと人(医療スタッフ)を入れないと無理であろうというふうに私は思いましたね」

 動画で見る

Q 地域医療崩壊の懸念は

A「いまは地域に高齢者が多いので、救急医療の対応が増えていますが、それを対応しなさいという、ギリギリのところで医療をやっているところに、新型コロナウイルス感染症が突然爆発してきても、ベッドは確かにありますが、それを見る医療スタッフがいないんです。
院内感染が起こるとやはり一部医療を縮小しなきゃいけなくなります。われわれの病院というのは指定感染症治療の役割もありますが、救急の最後のとりでになるという役割もあり、それはこの道南でここだけです。
厳重に外から入ってくるのをブロックしないと、一旦入ると本当に大変な事になってしまいます

 動画で見る


市立函館病院では院内感染の防止対策を徹底

市立函館病院ではことし2月、肺炎などの症状を訴えて受診した60代の男性が新型コロナウイルスに感染したことが確認され、その後、男性の問診を行った女性看護師も感染が確認されました。問診の際、看護師はマスクを着用していましたが男性はマスクを付けておらず、机を挟んだ50センチほどの距離で行ったということです。

病院では院内感染の拡大を防ぐため、患者の問診は密閉された個室で行うことをやめ、専用の用紙を渡して待合室などで記入してもらう方法に変更し、紹介状のない外来の診察や入院患者の面会も原則禁止にしました。

さらに診療を訪れた人たちが病院内で密集しないため設備面も見直しています。
待合室では多くの人が受付に近い場所で待機していたため、呼び出しの際はモニターに番号を表示する方法に変更し、待機場所を分散させるようにしました。

また、待合室の近くには受診する人が多い診療科があり患者が密集しやすかったため、この診療科を別の階に移すという対策も講じています。

院内感染が起きて以降、病院では新型コロナウイルスの症状が少しでも疑われる場合には診察を専用の感染症病棟で行うことを徹底しています。

2020年4月9日

市立函館病院森下院長に聞く その2はこちら

道南地域関連の情報はこちら

函館放送局HPはこちら

関連情報

ラジオ第1で道南向け生活情報お送りします

道南web

2020年3月25日(水)午後1時00分 更新

新型コロナウイルス #道南特設

道南web

2020年5月29日(金)午前10時00分 更新

新型コロナウイルス 道南地域の相談窓口 #道南特設

道南web

2020年4月21日(火)午前9時30分 更新

上に戻る