多くのヒグマが生息する知床世界自然遺産に隣接した斜里町の公立学校で、子どもたちが万一クマに遭遇したときの対処方法を学びました。
斜里町では年間800件以上のクマの目撃情報があり、町内の小中一貫校「知床ウトロ学校」は毎年、クマの生態を学ぶ授業を行っています。
7日、これまでクマについて学んできた上級生が先生役を務め、1・2年生を相手に授業を行いました。
上級生たちは、ヒグマが中身を舐めようと、かんで穴を開けた空き缶を見せながら、「ポイ捨てがきっかけで人が住む場所にクマが来てしまうので、ごみの管理を徹底してほしい」と呼びかけました。
さらに、万一遭遇したときの対処方法として、大きな声を出さずに後ずさりしながら遠ざかる練習をしました。
2年生の男の子
「クマにあったら教わったことを思い出して、背中を向けずにゆっくり歩いて逃げます」
先生役を務めた上級生
「私たちは自然と一緒に暮らしていかなければいけないし、その天秤が釣り合うようにしていきたい」
2021年7月7日放送