新型コロナウイルスの感染拡大を受けて緊急事態宣言の出ている東京や大阪ではデパートへの休業要請が出されました。札幌市内では休業要請までは出ていませんが、いっそうの感染防止対策が求められています。こうした中で新たな販売方法の模索を始めたデパートがあります。
「密をさける」販売方法とは
札幌市中央区の「丸井今井札幌本店」は、さまざまな加工食品を集めた催しを大型連休明けから始めました。
この催しでは、新型コロナウイルスの感染予防のため入り口に、アルコール消毒を配置したり、人との接触を減らすために会計のあと、商品を客に袋詰めしてもらったりするなどの対策を行っています。

店内での混雑を抑えようと、インターネットでの販売にも力を入れていて、オンラインでも同時にセールを開催しています。
このデパートによりますと、箱詰めゼリーやカステラの切り落としなど人気商品の一部は、店舗ではなくオンライン限定で販売しているということです。

札幌丸井三越営業本部 大西マネージャー
「店舗とオンラインでセールを行うことで密の回避につなげることができています。コロナの影響で外出を控える方も多いと思いますので、ぜひオンラインを活用して多くのお客様に自宅でおいしいものを食べてほしい」
生配信で販売促進
商品のPR動画を生で配信して、販売促進につなげようというデパートもあります。
札幌市の「大丸札幌店」は、アスパラガスやホタテ、サケなど道内の5種類の特産品のインターネット通販するため、生配信のリハーサルを行いました。

配信動画には、商品の担当者が出演して、生産者の情報や食品の味の良さを訴えます。本番では、見ている消費者から随時、チャット形式で質問を受け付け、その中からスタッフが質問を選んで、答えていくことにしています。
大丸札幌店生鮮総菜グループ 三浦さん
「コロナの影響はこれからも続くと思うので、私たちのほうからいろいろな北海道の魅力を発信していかなければいけないと思っています」
2021年5月11日放送