NHK札幌放送局

絵画のように美しい村

ローカルフレンズ制作班

2021年9月9日(木)午後5時47分 更新

NHK北海道ディレクターの幡鎌と申します。私は今、「ローカルフレンズ滞在記」という北海道ローカルのテレビ番組の取材で1か月間、西興部(にしおこっぺ)という村に滞在しています。

西興部村(にしおこっぺ)オホーツク地方にある人口約千人の町。酪農と林業が盛ん。
札幌からは車で3時間半ほど。

まだ暮らしはじめて1週目ですが、すでにこの村の美しさと人々のパワーに圧倒されています。

村の建物の多くがオレンジ色。景観の観点から色を統一しようという試みです。 塗装のために、村から資金的な援助も出ているそうです。

本当に美しい、絵画のような景色です。まさにインスタ映えというやつですね。

今回のローカルフレンズ 高橋啓子さん

さて、お馴染みですが今回のローカルフレンズの紹介です。
西興部生まれ西興部育ちの主婦・高橋啓子(たかはし・けいこ)さん。最近まで福祉の仕事をされていました。
勘違いがきっかけで企画に応募して、今回の取材が実現。
なんと村長とは飲み仲間。村の人とは大体面識がある、ちょっとした有名人です。

そんな高橋さんが最初に取材してほしいというのが、酪農!
酪農は西興部の基幹産業。
村の人口が1000人に対して、飼育されている牛はなんと約3500頭で人より牛の方が多いんです。

取材にうかがった萩原拓也(はぎわら・たくや)さんの牧場は特にこだわった放牧酪農をしています。

川や森のある20ヘクタールの放牧地の中を、牛は自由に移動。これまた美しいですね。

食べさせるものにもこだわりが。
タンパク質が多いクローバーなど、6種類の生きた青草のみを食べさせています。

アメリカなど世界中で酪農を学んだ萩原さんが選んだのが、西興部でした。

「ここはいい感じに山もあるし、川も流れてて、自分のしたかった酪農のイメージにぴったり。こういう酪農がしたくて西興部を選びましたね」

しかし、今まで牛乳があるのに、それを加工する人がいなかったそうです。
そこに現れたのが、北広島市出身の山田尚大(やまだなおひろ)さん

東京のIT企業で働いていたものの、いつか北海道のために働きたいと思っていた山田さん。
酪農というキーワードから萩原牧場にいきつき、その牧場と牛乳にほれ込みました。

準備期間を経て、山田さんは一家で移住することを決断。
設備の建設や商品開発、営業も全て一人でこなしてきました。

そして今年、ソフトクリームの販売まで到達。
4月に札幌の店での販売が決まり、6月には西興部のホテルや道の駅で食べられるようになったんです。

「建物一つ建てるにも、西興部はマイナス20度とかになるので、札幌などとは必要な防寒設備が全然違う。自分は料理人ではないので、シェフの方にも話を聞いたり勉強して開発しました。こだわりは、毎朝とれたての牛乳ですぐにソフトクリームを作ることですね。1年前までIT業界にいた人間が作るにしては、手応えを感じています」

ソフトクリームは、牛乳の味がしっかりしているのにさっぱりしていて、本当においしかったですね。毎日食べたい…

小さな村なのに、こんな魅力的な人がいるとは…。
次はどんな人に会えるか、とても楽しみです!

2021年9月9日(木)、16日(木)、22日(水)、30日(木)の「ほっとニュース北海道」で西興部の滞在記を放送する予定です。北海道にお住いの方は、ぜひご覧ください。

2021年9月9日
NHK北海道ディレクター 幡鎌亮太


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