「アイヌ神謡集」の著者、知里幸恵が生まれ育った家があったとみられる場所が登別市で見つかり、幸恵の功績を伝える記念館は今後の活用を検討することにしています。
「アイヌ神謡集」の著者、知里幸恵は現在の登別市で生まれ、6歳の頃から両親と離れて旭川市で過ごし、19歳の若さで亡くなりました。
ことしは幸恵が亡くなってから100年となります。
登別市の「知里幸恵 銀のしずく記念館」によりますと幸恵が生まれ育った家は61年前に父親が亡くなった後に取り壊され、正確な場所が分からなくなっていましたが、去年12月に記念館のスタッフが、親族への聞き取りなどをもとに調査を行いました。
その結果、記念館の近くにある森で住宅の柱を支える石などが見つかり、幸恵が暮らした家である可能性が高いことがわかりました。

一緒に調査を行った幸恵のおいの藤原平也さんは「幸恵さんが生まれたところではないかという想像につながり、夢があると思います」と話していました。
知里幸恵 銀のしずく記念館 松本徹さん
「どこに生家があるのかは長年の懸案でした。没後100年で見つかったのは、すごくタイミングがよいと思います」。