NHK札幌放送局

マオリ語が公用語ってどういうこと?

ウピシカンタ

2020年3月20日(金)午後3時16分 更新

アイヌ語を復活させるには何が必要なのか知るため、ニュージーランドの先住民族マオリを訪ねたアイヌの若者たちについて、3月22日(日)の「これでわかった!世界のいま」(総合テレビ・夜6:05-)でお伝えします。

マオリ語に迎えられて

ニュージーランドのロトルア空港に降り立ったのは2月のことだ。ロトルアは、湖と間欠泉で知られる観光地。ただし、到着した空港で、最初に目についたのは、湖の絶景や間欠泉の豪快さを紹介するポスターではなく、案内版の英語の下にかかれた見慣れないアルファベットだ(写真:Wahrepaku=トイレ)。
それこそが、先住民の言葉、マオリ語。搭乗口、出口、そして冒頭のトイレ。空港内をちょっと歩くだけで、マオリ語表記がある看板を見つけることができる。
町に出ても、いたる所にマオリ語が書かれていた。ここニュージーランドでは、マオリ語は、英語、ニュージーランド手話に並ぶ公用語なのだ。

アイヌの若者たちとともに

ニュージーランドには、アイヌの若者たちの旅を、追いかけてやってきた。一行は、平取町や標茶町など道内各地の高校生や大学生など9人。母語のアイヌ語を復活させるヒントを探るための旅だ。
アイヌ語は、現在、母語として話せる人がほとんどおらず消滅の危機にある。アイヌの若者たちは、自らの文化の根源を途絶えさせまいと、先住民のマオリから学ぶことにした。

学校で教える「マオリ」

マオリ語はどこまで復活しているのだろうか。ニュージーランド北部の町、ムルパラ。住民のほとんどがマオリ。マオリ語でほぼ全ての授業を教える学校がある。こどもたちは、誇り高くハカを踊り、すらすらとマオリ語を話す。文化を丸ごと継承しているのだ。

ニュージーランドには、「マオリ開発省」という政府機関がある。先住民マオリの教育、雇用などに関する政策を担っている。職員の大半はマオリだ。開発省の福祉に関する政策アナリスト、ジャレス・フォックスさんが言語復興の歴史についてアイヌの若者たちに話した。

「自分がどこからやってきたのかを知ることはとても大切なんだ」

そう話すと、マオリの舟がアオテアオラ(マオリ語でニュージーランドの意)にどのようにしてたどり着いたか、歴史から話し始めた。彼は最後に、「20年後、30年後の自分の民族のビジョンがありますか」という問いで話を終えた。

何を学ぶか

マオリ語の復活の裏には、アイヌ語と同じように消滅の危機が迫る時代があった。マオリたちはその危機をどうやって乗り越えたのか。そこからアイヌの若者たちがどんなことを学ぶのか、その旅に迫ります。

放送はこちら

これでわかった!世界のいま
2020年3月22日(日)放送 よる6:05- 総合テレビ

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