NHK札幌放送局

羅臼町の住宅の作業場にヒグマ侵入 住民けがなし 作業場のホッケ狙いか

ヒグマ情報

2021年11月30日(火)午後6時21分 更新

30日午前4時半ごろ、羅臼町岬町の住宅にある魚を加工する作業場に、ヒグマが侵入しているのを、この家に住む70代の女性が見つけ、役場に連絡しました。

作業場の扉は、突き破られていて、その際にガラスで切ったとみられるクマの血痕が残されていました。
塩漬けをしたホッケを入れていたケースが倒されていて、ホッケを狙って侵入したとみられるということです。当時、家には3人がいましたが、住民にけがはありませんでした。

警察によりますとクマは体長がおよそ2メートルほどで、警察が駆けつけたところクマは山のほうに逃げていったということです。

羅臼町では今月、干した魚を狙ってクマが水産加工場や住宅の敷地に入り込むケースが相次いでいて、サケを干す小屋が壊される被害も出ています。

町によりますと、この時期までクマが活動しているのは珍しく、サケやマスの遡上が終わりエサが少なくなったため、エサを求めて人里に近づいているとみられるということです。
町は「魚を干す場合はクマが届かない高い場所に干すなど、管理に気を付けてほしい」と注意を呼びかけています。

その時住民は

この家の住民によりますと、クマが侵入した当時、3人が就寝中でした。
70代の女性が物音がしたのに気づき、下の階の作業場に行って、懐中電灯で照らすとクマがいたということです。
女性は冷静に引き返して、60代の夫に伝え、夫がベランダに出ると、クマが家の外に逃げていくのが見えたということです。

女性は「ここ最近、近所でクマが出ていたので、音がしたとき『クマかもしれない』と思ったが、びっくりした。クマが家に入ってきたのは初めてです」と話していました。

匂いにつられて出没か

ヒグマの生態に詳しい酪農学園大学の佐藤喜和教授は、「ヒグマが冬眠に入るのは通常、12月上旬から中旬ごろで、まだ早い時期ではあるが、ことしはどんぐりなど木の実が豊作ではないということなので、冬眠に必要な脂肪を蓄えきれていない個体が人里に近づいてくるおそれがある」と指摘しています。

また、今回のケースについては、「クマにとって魚などの魅力的な匂いを出している食べ物があったので、山の中のエサの有無にかかわらず人家の周辺に出没した可能性が考えられる」という見解を示しました。

その上で、「この時期は冬眠に備えていて山の中にいることが多いので、市街地などに出没するケースは少ないかもしれないが、出没情報に注意し、新しい足跡やフンを見つけたときは近づかないように注意してほしい」と呼びかけています。

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