札幌市南区で住宅地にヒグマを近づけないため、ボランティアの人たちが手入れのされていない果樹を伐採する活動を行いました。
この取り組みは、22日、札幌市の環境市民団体やクマ対策にあたっているNPO法人が共同で行いました。ボランティア18人が参加し、札幌市南区にある果樹園の跡地に残されたサクランボの木8本をチェーンソーやのこぎりで伐採しました。

南区では3年前、家庭菜園などを目当てにクマが頻繁に現れ、住宅地を歩き回る事態になったことから駆除されました。
22日の伐採作業のあとに開かれた勉強会では、NPO法人の研究員が手入れされていない果樹園や畑がクマをひきつけ、結果的に人間社会との距離を近くさせてしまっている現状を説明し、ボランティアの人たちは熱心に耳を傾けていました。
環境市民団体「エコ・ネットワーク」代表の小川巌さんは「放棄された果樹はクマが住宅地に出ていくきっかけになってしまうので、今後も伐採活動や勉強会を続けていきたい」と話していました。
ヒグマ情報 まとめ
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ヒグマカメラ
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