札幌市南区にあるアイヌ文化交流センターで、19年ぶりにアイヌ民族の伝統的な家屋の建て替えが進められていて、20日は地鎮祭が行われました。
札幌市南区にあるアイヌ文化交流センター「サッポロピリカコタン」には、アイヌ民族の伝統的な家屋「チセ」が2棟展示されていて、このうちの1棟が老朽化のため19年ぶりに建て替えられることになりました。
20日は地元のアイヌ協会のメンバーなど4人が参加し、アイヌ伝統の地鎮祭「チセコテノミ」を行いました。
参加者たちは、火の神を通じて土地にまつわる神々に祈りをささげ、「フッサ、フッサ」とかけ声をかけながら、笹ではらい清めました。

新しいチセは、木の骨組みに2000以上のかやの束をふいてことし9月の完成を目指していて、さっそくメンバーたちがかやを束ねる作業をしていました。
チセの建て替えは技術の伝承も目的としていて、19年前にも参加し、今回の監督を務める早坂雅賀さんは、「次の建て替えに私が参加するのは体力的に厳しいです。いま頑張ってくれている若いメンバーが将来、中心となってくれればと思います」と話していました。